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水嶋ゆらぎ(無口で無表情、大人っぽい金髪ロングちゃん。女医さんの魔の手で)
水嶋ゆらぎ②
しおりを挟む初めての感覚に、水嶋ゆらぎは戸惑いを隠せない。
どうやら自分のクリトリスが異常に巨大化して、男根の形状になっているらしい。恋愛経験の乏しいゆらぎは、まだ男の人のそれを生で見たことがないが、自分の下半身に生えているそれは腕くらいの太さがあり、大きすぎるくらいに大きい。
妖魔のざらついた手のひらが、ゆらぎの肉棒を握り、しごく。雑な手つきなのに、電撃のような快楽が脳天へと駆け上がってきて、ゆらぎの体はしっかりと反応してしまい、肉棒はどんどん硬くなっていく。
(こんなの、気持ち良く、ないのに……)
ゆらぎは自分の下半身から意識をそらし、流れ込んでくる快楽を無視しようとする。だが肉棒はゆらぎの意思に反して、喜ぶようにビクビクと小刻みに震えた。
すでにゆらぎの刀――『水月(すいげつ)』は妖魔に弾き飛ばされて失ってしまったし、反撃の体力も残っていない。だから辱めに耐えて、助けを待つしかないのだ。
ゆらぎは決して声を出さないように歯を強く噛み、唇を真一文字に結んでいる。鬼の妖魔はただ本能のままにゆらぎの肉棒を激しくしごきまくっているだけで、そこには愛情も駆け引きも変化もない。それでも、ゆらぎは時折、たまらなくなって腰が動いてしまう。一分……五分……十分。妖魔は手を休めることもなく、ある種の執念さえ持って、巨大な肉棒を乱暴に刺激し続ける。上手だとか下手だとかいう話ではなく、これを続ければ求める結果になるということを知っているのだ。
(この妖魔、こんなことをして……どういうつもりなの?)
長く刺激されすぎたせいで、ゆらぎの肉棒は感覚が麻痺してきたが、それでも確かに硬さが増し続けて、すでにほとんど限界まで膨れ上がっていた。ゆらぎはもう肉棒を意識せずにいることは不可能だった。肉の隅々にまでしみ込んだ快楽の源が、ゆらぎの意識を惹きつける。
(こ、こんなの……知らない……)
ゆらぎの無表情が歪む。溜まりに溜まった快楽の、今にも爆発しそうな感覚が、さらに膨らんでくる。
自慰ならば自分でしたことがあるが、クリトリスをショーツの上から触っただけだったし、増してや男の快楽など知る由もない。
ビクビクと出鱈目に痙攣する肉棒。その中を、何かが押しあがってくる。急速にその瞬間が近づいてくるのが分かる。浮き上がった血管、先端で光る玉となっている先走り汁。頭が痺れるような、ゾクゾクとした感覚――。
(だめ……く、来る……!)
「…………んんッ!!!♡♡♡♡」
体が何度も波打ち、ゆらぎの肉棒から大量の白濁液が放たれた。それでも声を漏らすまいと、歯を食いしばって耐えたのだった。
「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」
ゆらぎはぐったりとして、背中を木にもたれて地面に尻を着き、ただ茫然と射精の余韻に浸っていた。目頭がチカチカして、頭の中で星が飛んでいるかのようで、何も考えることができない。
(これが……男の人の快楽……)
目の前の鬼型妖魔の手や顔には、白い液体がべったりと付いている。妖魔はそれを指先で集めて、長い舌ですくい取って味わい、満足げに口を歪めた。
ゆらぎが下を向いて自分の体を見下ろすと、股の間――陰部からは透明の液体が滴って、足元に水たまりを作っていた。
(私が、これを……?)
「……っ!?」
ゆらぎは思わず腰を引いた。射精したばかりの肉棒を、妖魔が再びしごき始めたのだ。
(今は敏感になってるのに……!)
妖魔は乱暴な手つきで上下にしごく。ゆらぎの肉棒はまだ充分に硬く、大きさも保ったまま勃起している。先ほどまでよりビビッドな快楽が、ゆらぎの脳に伝わってくる。
(だけど、取り乱したら駄目です)
「……やめなさい」
妖魔に向かって静かに言ったが、妖魔はゆらぎを一瞥しただけで、肉棒をしごくのをやめない。
「こんなことをしても無駄だと言っているのです」
毅然と言い放つが、ゆらぎの言葉は無視され、妖魔は一心不乱にゆらぎの肉棒をしごき続けている。ゆらぎは肉棒が歓喜に震え、硬くなっているのを感じる。熱い血液がそこに集まってきて、乳首や陰部――女の部位も、むずがゆいような、もどかしいような感覚が強くなる。
(ああ、もうっ……。また……来る……!)
絶頂の直前、妖魔が肉棒を口でパクッとくわえた。
(っ!?)
「…………んっ!!♡♡♡♡ ……くぅ!!♡♡ ……っ!!♡♡♡♡」
二度目の射精でも、ゆらぎは辛うじて声を抑えたが、濃い精液をたっぷりと妖魔の口の中に吐き出した。温かい口の中で、ゆらぎが何度か腰をビクつかせて全ての精子を吐き出し終わると、妖魔はようやく肉棒から口を放し、口の中のものを一飲みに飲み下した。
(この妖魔……私のを飲んだ……?)
ゆらぎは「はぁ♡ はぁ♡」と荒い息を整えながら、妖魔の不可解な行動について考える。それで、先ほどよりもさらに体に力が入らなくなっていることに気づいた。
(もしかして、この妖魔……私の霊力を取り込んでいる……!?)
霊力とは、妖魔の持つ妖力に対して、人間――退魔師と呼ばれる者が持つ特別な力である。体内でそれをうまくコントロールすることによって、霊力を武器にまとわせて威力を高めたり、炎や氷を生成したりすることも可能だ。この妖魔はゆらぎが放出した精子を飲むことで、ゆらぎの霊力を奪っているのだろう。
(だとしたら……まずい)
自分が妖魔に殺されるだけなら、まだ良い。しかし自分の霊力を吸い取って、この妖魔がもっと強大になり、今以上に人間の脅威になるのは、何としても避けなければならない。
そんなことを考えていると、妖魔が再び肉棒をしごき始めた。
(またっ……! イッたばかりなのに)
さすがに二度も大量に射精しているので、肉棒は少々だらりとしていたのだが――妖魔の愛のない雑なしごきに反応して、すぐにまた雄々しい姿を取り戻す。
ゆらぎは脚をガクガクと震わせ、苦しげに唇を引き結んで、長い髪を振り乱し――鮮烈すぎる刺激に耐える。だが妖魔が肉棒をくわえて、ざらついた舌を裏筋にあたる部分に這わせると、ゆらぎは新たな刺激に鳥肌を立てた。背筋を貫くような、ぞっとするほどの快楽に、ガタガタと歯が鳴り、視点が定まらなくなって、唇の端からだらしなくよだれが垂れる。
(これ、だめ……刺激が、強すぎて……)
イッたら、霊力を吸収されてしまう。それが分かっていても、ドス黒い熱が下半身に集まって、せり上がってくるのを、止めることができない。
(うそ……もう来る……)
「ん…………っ!!!♡♡♡♡」
三度目の射精。集まっていた熱が妖魔の口の中に放出される。それを妖魔が飲み込む。
(また、吸い取られた……)
絶頂の余韻が覚めないうちに、妖魔はまた舌を肉棒に絡ませてくる。
「……っ♡ くっ……♡」
(ああっ……だめなのにっ……もうっ……!)
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……♡
一分も経たないで次の絶頂がやってきて、妖魔の口内に熱いものをぶちまけてしまった。
妖魔はゆらぎの肉棒をしゃぶるのを止めない。肉棒は際限ない攻めにビクつきっぱなしだ。
(もうやめて……。イキすぎて……あたまが……おかしくなる……)
ほとんど間を置かず、また次の絶頂が近づく。ゆらぎは霊力を吸われて、気持ちが折れそうになっても、最後の矜持だけは譲らず、声を押し殺そうとする。
美しい顔を、涙と苦しみでグシャグシャに歪めて――。
(もうだめイぐッ!!!♡♡♡)
「んん――ッッ!!!♡♡♡♡」
射精。
長い舌が、肉棒に巻き付くようにうねって――。
(おかしくなる――ッ♡♡♡♡)
「んッ――くぅ♡♡♡♡!!!」
絶頂。
終わらない連続絶頂。
限界を超えた連続射精。
痙攣する少女の体と、それに不釣り合いな肉棒。飛び散る愛液と汗。
(またイッ――)
「――くぅッッ!!!!♡♡♡♡♡」
(アあ゛――ッッッ!!!♡♡♡♡♡)
「んんっ!!!♡♡♡ んッッ♡♡♡ ――っ♡♡♡♡」
数え切れないほどの絶頂で、ゆらぎの脳は焼き切れる寸前だった。
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