JK退魔師の受難 あらかると♡ ~美少女退魔師たちは今日もふたなり化して凌辱される~

吉田定理

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水嶋ゆらぎ(無口で無表情、大人っぽい金髪ロングちゃん。女医さんの魔の手で)

水嶋ゆらぎ①

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 水嶋ゆらぎの振り下ろした刀は、妖魔の屈強な腕に弾かれて、くるくる回りながら林の向こうへ飛んでいった。
 妖魔の太く筋張った腕が、丸腰になったゆらぎの首をつかみ、大木の幹に叩き付ける。
「っ……」
 ゆらぎは普段は表情に乏しく、無口な少女であるが、さすがに今は苦しげに顔を歪めている。だいぶ疲労が溜まっているのか、大粒の汗が額を伝った。妖魔の腕をつかみ返す、ゆらぎの両手には、すでにほとんど力がない。とはいえ、泣いたり喚いたりすることなく、静かな敵意を込めて妖魔を睨みつけていた。
 まだ十六歳――高校二年生でありながら、誇り高き退魔師として立派な態度だと言えよう。
 ロングでストレートの少しくすんだ金色の髪は、派手さはなく、品がよく落ち着いた印象を与える。まだ幼さが残るとはいえ、よく整った顔立ちは、どこかの国のプリンセスと言っても通用するくらいだ。性格的にも真面目で静かなので、年齢よりも大人びて見られることが多い。
 まとっている高校の制服は無残に破かれ、ところどころ血が滲み、純白の下着が見えてしまっている。全体としては細身な体型をしているが、飾り気のないブラに包まれた両胸は、かなり発育の良さがうかがえた。引き裂かれたスカートから伸びる脚は、すらりとしているが健康的な張りがあって、高校では男子生徒たちの視線に事欠かない。
 年端の行かぬ少女が、こんな姿にされて、何とも思わないはずがない。恥ずかしさや屈辱や恐怖で心が激しく揺らいでいてもおかしくないが、しかし水嶋ゆらぎという少女は、敗北を悟ってもなお、最後の瞬間まで、立派な退魔師として生きようという矜持が見て取れた。
 一方、ゆらぎを捕らえている妖魔は、人型だが人より大きく、頭部に左右一対の角を持っている。体の凹凸から判断するに、女の鬼なのだろう。全身が筋肉質で、服はまとっておらず、醜い人体模型のようでもある。
 鬼の妖魔は片腕でゆらぎを締め上げたまま、もう片方の腕――どちらの腕も筋肉繊維が剥き出しになっている――で、ゆらぎの豊満な乳房をわしづかみにした。そのまま乱暴に揉みしだくと、乳房は大きく形を歪める。
 相当不快だろうが、それでもゆらぎはほとんど表情を変えない。みっともないマネはしない、と自分に言い聞かせているのだ。
(そんなことをしても、全然、気持ち良くないです)
 胸を揉まれても無反応な少女の姿を見て、鬼はゆらぎのスカートに手を伸ばす。ショーツの上から、陰部を筋に沿って縦に撫でるが、やはりゆらぎは表情一つ崩さない。
(殺したいなら、殺せばいいです。拷問したいなら、拷問すればいいです。だけど私は、あなたが喜ぶような反応は、何もしてあげません)
 ゆらぎの瞳は毅然と、そう物語っていた。どこか挑発的で、余裕さえ感じさせる目だ。日ごろから感情の揺れ幅が小さいゆらぎにとって、このように雑な愛撫など大したことはないのだろう。
(人間は、決して妖魔の思い通りになんて、なりませんから)
 だがそれでは、妖魔――鬼からすれば面白くない。この退魔師の少女を殺すことは簡単だが、それだけでは満足できないのだ。泣いて命乞いをさせた上で殺そうとでも考えているのかもしれない。
 鬼型妖魔は片腕でゆらぎを掴んだまま、もう片方の手を彼女の下腹部――陰部の辺りに当てた。
(…………?)
 妖魔が何をしようとしているのか、ゆらぎはすぐに気づいた。妖魔の手のひらに、妖力が集まってきているのを感じたからだ。
(何をされても、私は妖魔なんかに屈しませんから)
 どんなときでも常に冷静でいること。自分を見失わないこと。それらはゆらぎが退魔師になったときから、いつも心に持っていた決意だ。
 妖魔の手に集まった妖力が濃くなり、具現化し、黒いオーラとなって立ち昇る。
「オオォォォォ!!」
 妖魔が叫び、さらに妖力を集中させると、闇のオーラが渦を巻き始める。
 ゆらぎはこれからどんな苦痛がやってくるのかと想像し、絶対に泣き喚いたり命乞いをしたりしないという覚悟とともに、身構えた。
 次の瞬間、黒いオーラがギュッと妖魔の手のひらに収縮し、邪悪な妖術が放たれた。鈍い衝撃が走り、吐き気が起こり、脳が震えたと思いきや、――それ以上、何も起こらない。
(え……?)
 あまりに威力がないので、ゆらぎは逆に困惑する。
 だが妖魔の顔に視線をやると、妖魔は大きく裂けた口を三日月の形にして笑っていた。
 その意味を考えるより先に、ドクン、とゆらぎの心臓は大きく脈打った。妖術を放たれた下腹部が、急速に燃えるように熱くなっていく。まるで陰部の肉の細胞が発火でもしているかのように。どんどん熱くなっていく!
(っ…………くっ……! …………んッ! …………ッッ!!!)
「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」
 意識が飛びかけたが、何とか声を出さずに耐え切った。熱のこもった、湿った息を、絶え絶えになって吐いている。汗がブロンドの髪を伝い、したたり落ちていく。
(何が起こったの……?)
 ふと、ゆらぎは視界に妙なものがあることに気付いた。自分の下腹部――制服のスカートと、そこから伸びる脚の、付け根の辺りから、『それ』は生えている。あるいは伸びていると言うべきか。『それ』は太く大きく、醜悪で汚らわしく、目を背けたくなるものだったが、目を背けることができない。なぜなら、それは、どうやら自分の体から生えていたからだ。
(……なに、これ)
 脳が混乱する。ありえないものが、そこにある。
 鬼型妖魔がそのたくましいものを掴むと、確かに今、自分の体を掴まれたという感覚が、ビビッとゆらぎの脳に届いた。
「んアっ!!?♡♡」
 誰かの情けない声がゆらぎの耳に入った。遅れてその声が、自分の口から漏れたものだと気づき、驚き、目を見張って、自分の口を押える。
(うそ……。今、私……)
 ゆらぎは妖魔の手の中でビクビクと震えている『自分の肉棒』を見下ろし、愕然として色を失った。

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