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星影のセレナーデ
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「お、おじゃまします…… 」
九条先輩の部屋は、一年生の自分達の部屋よりもずっと広くて綺麗に整頓されていた。
ブックシェルフには、英語だけでなく、フランス語やドイツ語の本が並び、部屋の隅にはアーチ型のアッパーライトがさり気なく置かれてる。
(わー、先輩の部屋、まるで高級マンションのモデルルームみたい! 本当に同じ学院の寮なの?)
悠斗が乱雑に散らかす窮屈な僕たちの部屋とは大違いだと、美雨はため息をつく。
「その辺に適当に座ってて」
言われて、美雨はキョロキョロすると、とりあえず部屋に置かれていた黒革のソファーに、ちょこんと腰掛ける。
やがて、部屋に備え付けのミニキッチンから九条先輩がジノリのマグカップを二つ手にして戻り、「はい」、と美雨に紅茶の入ったカップを手渡して、美雨の隣にトスンと腰掛ける。
ふんわりと、九条先輩の甘い香りが辺りに漂った。
お祖父さんがフランスの有名な作曲家の九条先輩は、その整った顔も、高い背も、日本人離れしていて、モデルのように完璧な容姿で、美雨はドギマギする。
(ち、近い! 先輩、近いです……!)
緊張で少し震えながらカップを口に運ぶと、突然、ガシッと肩を九条先輩に抱き寄せられる。
「そんなに、緊張しなくていいから」
耳元で優しく囁かれて、美雨は気を失いそうになる。
「美雨、初めてで緊張するかもしれないけど、僕が色々と教えてあげるから安心して」
九条先輩の声は、とてつもなく色っぽかった。
「な、何をですか……?」
あんなことや、こんなこと……?
美雨の頭の中に色々とアブナい妄想が、アレコレと行き来する。
お人形さんのような可愛い容姿をしているとはいえ、美雨だって男の子だ。
Hな事を想像してしまうことだって、たまにはある。
「勉強に決まっているだろう」
そう言うと、九条先輩はスクッと立ち上がる。
「さあ、美雨、教科書を出して。夏休みが終わった後に成績が落ちたなんて事になったら、僕の面目丸つぶれだからね」
「で、ですよねー…… 勉強の事ですよね!」
(僕、先輩に対してHな事を想像しちゃって、恥ずかしい……)
動揺を隠しながら、美雨は窓際に置かれた先輩の机の上にテキストを出すと、九条先輩と並んで座って勉強を始める。
先輩が何か話す度に体と体が触れ合って、先輩の胸元から甘やかな香水の香りが漂い、その度に美雨の集中力は途切れた。
「ねぇ、美雨。辛かったらいつでも出していいんだからね」
「な、何をですか?」
「それ」
九条先輩の目線が自分の足の間に注がれていて、美雨も思わず自分のそこを見ると、そこは立派に膨らんでしまっていた。
「せ、先輩… こ、これは……」
とっさに美雨は自分のふくらみを両手で隠す。
「出すの、手伝おうか…… ?」
からかう顔の九条先輩に、美雨は下を向いてふるふると頭を横に振る。
恥ずかしさで泣きたい気分だった
「ごめん、ごめん。美雨が可愛いから、ついからかいたくなった。ほら、お手洗い行って出しておいで」
先輩に優しく肩を叩かれて、バスルームを指さされる。
「…だ、大丈夫…です… 」
恥ずかしさと、パンパンにふくらんでしまったソコのせいで、すっかりと腰が立てなくなってしまっていたのだ。
九条先輩の部屋は、一年生の自分達の部屋よりもずっと広くて綺麗に整頓されていた。
ブックシェルフには、英語だけでなく、フランス語やドイツ語の本が並び、部屋の隅にはアーチ型のアッパーライトがさり気なく置かれてる。
(わー、先輩の部屋、まるで高級マンションのモデルルームみたい! 本当に同じ学院の寮なの?)
悠斗が乱雑に散らかす窮屈な僕たちの部屋とは大違いだと、美雨はため息をつく。
「その辺に適当に座ってて」
言われて、美雨はキョロキョロすると、とりあえず部屋に置かれていた黒革のソファーに、ちょこんと腰掛ける。
やがて、部屋に備え付けのミニキッチンから九条先輩がジノリのマグカップを二つ手にして戻り、「はい」、と美雨に紅茶の入ったカップを手渡して、美雨の隣にトスンと腰掛ける。
ふんわりと、九条先輩の甘い香りが辺りに漂った。
お祖父さんがフランスの有名な作曲家の九条先輩は、その整った顔も、高い背も、日本人離れしていて、モデルのように完璧な容姿で、美雨はドギマギする。
(ち、近い! 先輩、近いです……!)
緊張で少し震えながらカップを口に運ぶと、突然、ガシッと肩を九条先輩に抱き寄せられる。
「そんなに、緊張しなくていいから」
耳元で優しく囁かれて、美雨は気を失いそうになる。
「美雨、初めてで緊張するかもしれないけど、僕が色々と教えてあげるから安心して」
九条先輩の声は、とてつもなく色っぽかった。
「な、何をですか……?」
あんなことや、こんなこと……?
美雨の頭の中に色々とアブナい妄想が、アレコレと行き来する。
お人形さんのような可愛い容姿をしているとはいえ、美雨だって男の子だ。
Hな事を想像してしまうことだって、たまにはある。
「勉強に決まっているだろう」
そう言うと、九条先輩はスクッと立ち上がる。
「さあ、美雨、教科書を出して。夏休みが終わった後に成績が落ちたなんて事になったら、僕の面目丸つぶれだからね」
「で、ですよねー…… 勉強の事ですよね!」
(僕、先輩に対してHな事を想像しちゃって、恥ずかしい……)
動揺を隠しながら、美雨は窓際に置かれた先輩の机の上にテキストを出すと、九条先輩と並んで座って勉強を始める。
先輩が何か話す度に体と体が触れ合って、先輩の胸元から甘やかな香水の香りが漂い、その度に美雨の集中力は途切れた。
「ねぇ、美雨。辛かったらいつでも出していいんだからね」
「な、何をですか?」
「それ」
九条先輩の目線が自分の足の間に注がれていて、美雨も思わず自分のそこを見ると、そこは立派に膨らんでしまっていた。
「せ、先輩… こ、これは……」
とっさに美雨は自分のふくらみを両手で隠す。
「出すの、手伝おうか…… ?」
からかう顔の九条先輩に、美雨は下を向いてふるふると頭を横に振る。
恥ずかしさで泣きたい気分だった
「ごめん、ごめん。美雨が可愛いから、ついからかいたくなった。ほら、お手洗い行って出しておいで」
先輩に優しく肩を叩かれて、バスルームを指さされる。
「…だ、大丈夫…です… 」
恥ずかしさと、パンパンにふくらんでしまったソコのせいで、すっかりと腰が立てなくなってしまっていたのだ。
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