【R18】Hで淫らなボクの夏休み!【完結】

瀬能なつ

文字の大きさ
3 / 50
星影のセレナーデ

3

しおりを挟む
「お、おじゃまします…… 」

 九条先輩の部屋は、一年生の自分達の部屋よりもずっと広くて綺麗に整頓されていた。

 ブックシェルフには、英語だけでなく、フランス語やドイツ語の本が並び、部屋の隅にはアーチ型のアッパーライトがさり気なく置かれてる。

(わー、先輩の部屋、まるで高級マンションのモデルルームみたい! 本当に同じ学院の寮なの?)

 悠斗が乱雑に散らかす窮屈な僕たちの部屋とは大違いだと、美雨はため息をつく。

「その辺に適当に座ってて」

 言われて、美雨はキョロキョロすると、とりあえず部屋に置かれていた黒革のソファーに、ちょこんと腰掛ける。


 やがて、部屋に備え付けのミニキッチンから九条先輩がジノリのマグカップを二つ手にして戻り、「はい」、と美雨に紅茶の入ったカップを手渡して、美雨の隣にトスンと腰掛ける。

 ふんわりと、九条先輩の甘い香りが辺りに漂った。

 お祖父さんがフランスの有名な作曲家の九条先輩は、その整った顔も、高い背も、日本人離れしていて、モデルのように完璧な容姿で、美雨はドギマギする。

(ち、近い! 先輩、近いです……!)

 緊張で少し震えながらカップを口に運ぶと、突然、ガシッと肩を九条先輩に抱き寄せられる。

「そんなに、緊張しなくていいから」

 耳元で優しく囁かれて、美雨は気を失いそうになる。

「美雨、初めてで緊張するかもしれないけど、僕が色々と教えてあげるから安心して」

 九条先輩の声は、とてつもなく色っぽかった。

「な、何をですか……?」

 あんなことや、こんなこと……?

 美雨の頭の中に色々とアブナい妄想が、アレコレと行き来する。

 お人形さんのような可愛い容姿をしているとはいえ、美雨だって男の子だ。

 Hな事を想像してしまうことだって、たまにはある。

「勉強に決まっているだろう」

 そう言うと、九条先輩はスクッと立ち上がる。

「さあ、美雨、教科書を出して。夏休みが終わった後に成績が落ちたなんて事になったら、僕の面目丸つぶれだからね」

「で、ですよねー…… 勉強の事ですよね!」

(僕、先輩に対してHな事を想像しちゃって、恥ずかしい……) 

 動揺を隠しながら、美雨は窓際に置かれた先輩の机の上にテキストを出すと、九条先輩と並んで座って勉強を始める。

 先輩が何か話す度に体と体が触れ合って、先輩の胸元から甘やかな香水の香りが漂い、その度に美雨の集中力は途切れた。

「ねぇ、美雨。辛かったらいつでも出していいんだからね」

「な、何をですか?」

「それ」

 九条先輩の目線が自分の足の間に注がれていて、美雨も思わず自分のそこを見ると、そこは立派に膨らんでしまっていた。

「せ、先輩… こ、これは……」

 とっさに美雨は自分のふくらみを両手で隠す。

「出すの、手伝おうか…… ?」

 からかう顔の九条先輩に、美雨は下を向いてふるふると頭を横に振る。

 恥ずかしさで泣きたい気分だった

「ごめん、ごめん。美雨が可愛いから、ついからかいたくなった。ほら、お手洗い行って出しておいで」

 先輩に優しく肩を叩かれて、バスルームを指さされる。

「…だ、大丈夫…です… 」

 恥ずかしさと、パンパンにふくらんでしまったソコのせいで、すっかりと腰が立てなくなってしまっていたのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

溺愛系とまではいかないけど…過保護系カレシと言った方が 良いじゃねぇ? って親友に言われる僕のカレシさん

315 サイコ
BL
潔癖症で対人恐怖症の汐織は、一目惚れした1つ上の三波 道也に告白する。  が、案の定…  対人恐怖症と潔癖症が、災いして号泣した汐織を心配して手を貸そうとした三波の手を叩いてしまう。  そんな事が、あったのにも関わらず仮の恋人から本当の恋人までなるのだが…  三波もまた、汐織の対応をどうしたらいいのか、戸惑っていた。  そこに汐織の幼馴染みで、隣に住んでいる汐織の姉と付き合っていると言う戸室 久貴が、汐織の頭をポンポンしている場面に遭遇してしまう…   表紙のイラストは、Days AIさんで作らせていただきました。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない

バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《根暗の根本君》である地味男である<根本 源(ねもと げん)>には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染<空野 翔(そらの かける)>がいる。 ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない?? イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。

天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら

たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生 海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。 そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…? ※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。 ※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。

処理中です...