魔法使い、双子の悪魔を飼う

よんど

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第三部 魔法使い、双子の悪魔の変化

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(そういえば、二人共家を出る気配が全くないな)

セルとヨル、二人の魔力はすっかり本来ある魔力量迄戻っている。角は地道に純魔法を掛け続けていたお陰で今では綺麗に生え揃えられている。結界の向こうに行く魔力はとっくに蓄えられている筈.....元気になった今、僕とあの家にずっといる必要は無くなる。

(子離れ.....するべきなら、二人にその話もするべきだよね)

どんなに僕が寂しく思ったとしても、彼等が出て行きたいならば僕は二人の意思を尊重する。
二人はもう大きくなった。僕がいなくても自分の意思で足で自由に動ける。魔力の調整も出来るから街でも姿を上手く消しているのだろう、その様な浮いた話は一切聞かないのだから。

「ありがとう、ロビン。僕から二人に話してみるよ」
「話す.....?あぁ、またな、リュー」

店を出て扉を閉めてから暫くそのまま一時停止する。
あわよくば、この話題には触れずにそのまま無かった事にならないだろうかと考えていたが.....そうだ、二人は僕と違って未来がある。彼等のこれからを僕のせいで縛りたくない。それに.....ある意味丁度良い頃合いなのかもしれない。

(僕に残された休暇は残り一年。僕はまた王宮に帰らなければいけない)

休暇を延長して貰うか。.....いや、それは難しいだろう。そうしたら次にあの家に帰れるのはいつになるか──分からない。やっぱり僕からこの話は持ち掛けた方が良さそうだ。

ローブを深く被り、キョロキョロと辺りを見渡して路地裏へ向かう。魔法陣を発動させ、キラキラと光が分散していくのを眺めながら目を閉じる。
シュンッと空間を割く様な音が響いたと同時に二つの影がその場に伸びた。僕の消えた跡を、ローブを深く被った青年二人が何も言わずに見つめていた。















ギィと木の錆びついた音を立てながら扉を開いて火を灯す。もう外はすっかり暗いのに家に帰ってもまだ二人は帰っていなかった。ローブを脱ぎクローゼットに収めてから夜ご飯の支度に取り掛かる。そういえば、僕が作るのは久し振りだ。

「.....」

ご飯の時は一緒だし話す機会が全く無いわけじゃないのに、二人が何処で何をしているのか分からない。彼等の自由だし僕が口を挟む権利はない。セルとヨルの見た目がだいぶ変わり、知らない人みたいに思うだけに留まらず中身迄分からなくなっている。腹の奥底にドロドロと暗い感情が募っていくのを感じる。上手く切り出せるだろうか。だって、二人からしたら普段通りの変わらない日常なのに──

「ただいま」
「!」
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