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巡礼路デリシア街道、神には至らぬ神の道編
12.風邪っぴきに一文の得
しおりを挟む翌朝、凍えている俺のもとにブーブックという鳥人がやってきた。
今日の牢屋の当番は彼のようだ。
あの二人はどうしたのかと思ったが、この感じだとブーブックに番を押し付けたんだろうな。まあキモい男に近付きたくないと言う気持ちは分かるので、交替は仕方がない。むしろ見張りの代わりまで用意してくれて助かった。
何故そう思うかと言うと……俺が風邪を引いているからだ!
ええ、もう、昨晩からの高所特有な気温にやられて、見事に引いちまったんですよコレが。まあそりゃ冷たい石の床に全裸で寝てたらそうなるよね!
なので、ブーブックがやって来てくれた事でちょっと安心したのだ。
俺が気絶しても、見張りが居ればなんとかしてくれそうだしな。
そう思っての歓迎だったのだが、ブーブックは無言ながらも俺の様子を観察して、思っても見ない事をやり出した。
なんと、フクロウだかミミズクだか判別が難しいが、ともかく、蛍光色バリバリの橙色の瞳で俺の状態を確認した相手は、何故だかよく解らないが風邪っぴきの俺を牢屋から出してくれたのだ。
そして、粗末ではあるが牢屋ではない……多分、倉庫代わりに使っていたような藁造りの小屋に転がされて、麻布で作ったような硬めのゴワついた布を掛けられたのだが……これは多分、看病のつもり……なのかな。
まあ全裸で転がされていた俺は見事に鼻水を垂らしていたので、それを見て憐れんでくれたのかもしれん。全裸で鼻水って格好悪すぎるしな。恥だ。
いやしかし、これは逆に言えばチャンスじゃないだろうか。
一時的ではあるが俺は牢屋の外に出られたんだし、ここから何かの手がかりが掴めないだろうか……などと考えていたのだが、そもそも俺は【ポヤポヤ】の事や【炎のグリモア】の事を聞かなければならないので、まだ脱出も出来ない。
そんなわけで、ひとまずは休むしかなかった。
ぐうう、そよ風しか吹かない場所っつったって、やっぱここも高所なんだな。
なんか麻布のせいかあんまり温まらなくて体が寒くなってきたぞ。
「ぬぅう……ずずっ、はだみどぅがづらい」
そういえば、不死身の体とはいえ風邪は普通にひいちゃうんだな俺。
どうせなら完全無欠の合金ボディとかになって欲しかったが、そんなロボロボしい体になったら日常生活に支障が出そうなのでまあいい。
ともかく、そこまで酷い風邪ではないと思うから、落ち着いたら話を聞くなりなんなり考えないと……いかん、頭がボーッとしてきた。
「オイ、メスのケナシ。俺がありがたく服を持って来てやったぞ。着て養生しろ」
なんか居丈高で知ったような声が小屋に入って来たぞ。
これは……確かあのニワトリ頭目か。
でも体を動かすのも億劫なので動かないでいると、相手は凄くでっかい溜息をハァと吐き出すと、俺の布団代わりの麻布をいきなり剥ぎやがった。
「ぐっ……お゛い゛っ」
「なんだ起きているのか。黙ってろ」
「だばっで……うびゃっ!? だ、だにっ」
おいおいお前なに俺の足開いてんだ!
何をしていると叫ぼうとするが、意外と鼻水が酷くて声がうまく出せない。
その間に鳥人はヤケに強い力で俺の足を掴んだまま、肩から掛けている飾り布にもみえる服の裏っかわから何かを取り出した。
なんだろうか。何か布がついたヒモっぽい物だ。
それを俺の開いた股のところに持って来て、ヒモを腰の所で結び始める。ニワトリ頭目がどういうつもりなのか理解出来ず固まっていると、相手はそのスキに俺の足を軽々と上げて腰を浮かせて、背後から引っ張って来た布を腹の前のヒモに通し……って、コレまさかふんどしか?
俺が風邪を引いたので、服を持って来たというところなんだろうか。
でも、鳥人の感覚では服を着込むことはまず無いみたいだな。だってふんどししか持って来てないもんな。きっとコレで温かいだろうと思ってるんだ。
くうっ、お、俺に羽毛が無いからって地味な嫌がらせを……。
「……にしても、こんなヒナ同然のメスのどこに魅力があるんだ? 確かに男にしては良い卵を産めそうな安産型の尻ではあるが……」
「ぶべらっ」
あ、あ、安産型の尻っ。
いや違う、トンデモワードを言われて変な声が出たが問題はソコじゃない。
俺が何だって。卵を産むだって!?
ああそうかコイツらにはメスだって思われてんだっけ……って種族違うだろ、俺が鳥人の卵産めるかばかー! そこまで人族離れしとらんわい!!
「お、お、おではじんぞぐだっ」
「なんだお前、意外と元気だな。下着はいらんかったか」
「がーっ」
テメこの鼻水出し切ったら覚えてろよ、ケチョンケチョンにしてやる。
ああもう、なんか恥ずかしいはずなのに頭がボウっとしてもう何も考えられん。熱は羞恥よりも強し……。
「ふむ、顔が真っ赤だな。まるでハゲワシ族だ。人族は熱があると顔や肌が真っ赤になるのか……初めて見たな」
「う、うるへぇ」
覗き込んでくんな。デカいニワトリなんて、悪夢でも見てるのかと思うだろ。
寝返りを打ちたいけどなんかもう駄目だ。熱が余計に上がって来た。
腕を上げているのもつらくなり、力なくそのまま体を弛緩させると、目の前にいるらしいニワトリ頭目がにわかに慌てだした。何か言っているが、よく聞き取れない。
はあ、もう目を開けているのも億劫だ。
そう思って目を閉じた途端、浮遊感が襲ってきた。ああ、子供の頃熱が出た時に、体の感覚がおかしくなって布団の中でこんな風になった事あったっけ。
どんだけ症状が悪化してるんだよ……などと思っていると、今度は肌が寒くなって来た。揺れている気もする。あとなんか不安定でぐらぐらする……なんだこれ。
「ちょ、長老! 申し訳ありません人族のメスが!」
「ホウホウ……やはり熱が出たか。仕方がない、ここに寝かせなさい」
「は、はい、失礼いたします……」
シュンとしたニワトリ頭目の声が聞こえる。と、思ったら、浮遊感が無くなり、顔に暖かい空気が触れて来た。空気が寒かったけど、じんわり熱が染み込んでいく。
ああ、そうか。俺ってば頭は熱かったのに体は寒かったんだな。
そんな事を思っていると、上からまた声が降ってくる。
「クックよ、念には念を入れるという事は悪い事ではないがのう、疑わしい物だろうが捕虜だろうが、人族を裸にして転がして置くのは少しやりすぎじゃ。こやつらは我々と違って羽が無いのだから、寒さには非常に弱いのだぞ」
「エッ、そ、そうだったのですか!? あの服はてっきりそういう趣味とばかり」
「人族は我らと違い、羽毛の代わりに服を何枚も着込むのじゃ。それに、鉤爪も股間を守る硬い毛もないでな。この“下着”と言われる布が必要に……うーむ、やはりこのメスは子供のようじゃのう……こんな小さい布地で男筒が収まるとは……」
……凄くバカにされているような気がする。
だが動けない。温かいけどそのせいで頭が痛くなってきた。
「ど、どうしましょう長老。このメスが死んだら、どちらがグリモアか分からない」
「安心せい。ワシがなんとかするから、お主達は引き続きあの男達を警戒しておれ。薬を定期的に嗅がせておくのを忘れるでないぞ」
「は、はい!」
力強い声が聞こえたと思ったら、、何かバタバタと向こう側に去っていく。
そうしたら、気が遠くなって――――――
「…………」
あれ、なんか体があったかい。足の先までしっかりぬくぬくだ。
俺寝ちゃったのかな。でも、こんなに体中が温かくなるなんて、裸なのにありえる事なんだろうか。もしかして長老が服を着せてくれたのか。
というか、俺一瞬意識失ってたよな。
その間に長老がこんな……もふ……あれ、なんかモフモフする……。
どういう事だとゆっくり目を開けると……。
「はへっ!?」
「ほ、ほぉお……お、起きたのかの。そ、それならその手を止めてくれんかのぉお」
「えっ!?」
視界の少し遠くにある、でっかいフクロウの顔が震えている。
これは……長老。俺、長老に乗っかられてるのか?
目を細めてくすぐったそうにしているが、その手を止めてって……アッ、い、いつの間にか無意識に手がフクロウ、いや長老のお腹をモフモフしている!?
「わあっ、すみません!」
慌てて手を離すと、目の前のふっくらした羽毛のお腹がふわ~っと膨らんだ。
あ、ああ、なんという柔らかげな羽毛……。
思わず再び触りたくなってしまったが、ぐっと堪えて俺はバンザイして長老の体に手を触れない事を示した。いくらなんでも無許可で触れるのはセクハラだよな……。
鳥人とは言え礼を失してしまった。
素直に謝ると、俺に乗っかった長老は満足げに目を細めてぷるぷるとその大きな体を一度震わせた。なんか掛け布団ぐらいの重さしか感じないけど、もしかして長老は殆ど羽毛なのだろうか……いやそんなワケないか。
変な事を考えてしまったが、そんな俺を余所に長老は首を振る。
「ホゥ……いや、まあ、構わんよ。……それより熱は下がったようじゃのう。勝手にお主の鞄から回復薬を出して使ってしまったが、許しておくれ」
「回復薬……そっか、だから俺こんな急に元気に……いえ、全然かまいませんよ」
何故目覚めた瞬間全部楽になったのかと思ったけど、回復薬のおかげだったのか。
多分、俺の様子を見かねて長老がバッグから薬を探してくれたんだろう。
冒険者なら回復薬は必須だし、持ってないわけがないもんな。
それに、回復薬って普段は傷を治す事に使いがちだけど、その効能は自己治癒力を向上させるための物だから、よっぽど酷くなけりゃ風邪にだって多少効果はあろう。今回は俺のチート能力も相まって、かなり早く状態異常が回復したのかも。
まあ、俺が作った回復薬だから特別って事も有るかも知れないけどな!
ふっふっふ、さすがは俺だぜ。
「なんだかよく解らんが、効いて良かったのう」
「はいおかげさまで……ってあの、長老もしかして……今までずっと、こうやって俺を温めてくれてたんですか?」
「服は没収してしまったからのう。人族は、羽毛のような物の方が温まりやすいと昔に聞いた事があったから、試しにやってみたのじゃよ」
なるほどそれで俺は逆ト○ロみたいな事に……。
これがもし本当に○トロだったら、俺は押し潰されていただろうな。怖い。
体重が軽い鳥さんで本当に良かった。
…………じゃなくて。
落ち着け俺。モフモフが目の前にあるからって浮かれるんじゃない。
これはチャンスだぞ。千載一遇ってヤツだぞ。今はニワトリ頭目みたいな邪魔者もいないし、長老に遠慮なく話を聞けるじゃないか。
頭もスッキリしたんだ、この機を逃す手は無い。
そう思い、俺は一旦息を整えると、体にもっふりと乗っかっている巨大なフクロウの長老様を見上げた。
「あの……そもそも、どうして俺達をここに連れて来たんですか」
「ホウ?」
片目を少し開かれて、じっと見つめられる。
その圧に内心慄きながらも、俺は続けた。
「俺を裸に剥いて警戒するくらいなら、ここに連れて来ない方が良かったんじゃないかなって……。それに、俺達、本当に捕まる理由が分からないんですよ。何か理由があるのなら、こっちが聞きたいくらいで……」
「嘘を言っていないという証拠はあるかのう」
「えっ、う、うーん……」
そうだよな、相手からすれば言い逃れにも見えるよな。
だけど、どうやって「嘘は無い」と証明すれば良いんだ。騙すつもりはないけど、正直に情報を出し過ぎると相手に有利になっちゃうしな……。
どうすべきかと悩んでいると。
「ホッホッホゥ。もう良い。そうやって素直に悩む時点で、少なくともお主には我々への敵意は無い事が分かる。まだ信用はせぬが、言っている事は聞き入れよう」
「え、でも……」
「聞き入れる証拠に、こちらからも知りたい事を教える。ソレに対して、お主も正直にワシの質問に答える。それでよかろう」
「それなら、まあ……」
でも、どうして急に話を聞いてくれる事になったんだろう。
よく解らないけど……お爺ちゃんとかお婆ちゃんって、時々妙に見透かしたような感じになるから、今がその状態なのかな。婆ちゃんが言うには「見れば解る」らしいんだけど、そんなの俺には出来ないよ。たまに、本当にエスパーなんじゃないかなと思う時がある。
やっぱりそう言う所はこっちの世界のお爺ちゃんも同じなんだな……。
姿は違えど何だか親近感が湧いてしまって、俺は思わず顔を緩めてしまった。
そんなこちらに長老は笑って、体よりもだいぶ短い片羽を開いて見せる。
「さあ、訊きたい事は何かね?」
「じゃあその……俺達がどうしてここに連れて来られたのかって所から……」
「まあソコが一番最初に聞きたい事じゃろうのう」
そう言うと、長老は「よっこらせ」と体から降りて俺を起こしてくれた。
モフモフが失われてしまい、自分が依然としてふんどし一丁である事を思い知ってしまったが、まあいい。囲炉裏も有るしな。それに長老以外に誰も居ないし。
とにかくパンツ一枚あれば良い。話を聞くには十分だ。
「俺達、本当に身に覚えがないんですよ。何か悪い事をしてたって言うなら、すぐに謝ります。だから、何故ここに連れて来られたのか教えて貰えませんか」
ちゃんと正座して軽く頭を下げつつ相手を見る。
すると、その礼儀に応えて、長老は嘴を開いた。
「ふーむ……。実はのう、お主達を捕まえたのは……この村の“大事な物”が盗まれてしまったからなのじゃよ」
「大事な、もの……?」
盗んだってどういうことだ。俺達は別に何かを盗った覚えはないぞ。
もしかして、それに「炎のグリモア」が関係あるんだろうか。
何かちょっと引っかかったが、俺は長老の言葉に耳を傾けた。
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