異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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裏世界ジャハナム、狂騒乱舞編

7.獣人達と再会し、怪しい約束に突き進む

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 一つ確認しておかなきゃいけない事が有る。

 この世界って奴は、俺が元居た世界で考えていたより結構シビアだってことだ。

 俺の世界では死ぬようなことをしてはいけない。他人が死んでもわりと泣く人が多い。人から盗むのは悪い事で、虐げるのも悪だ。
 当然、子供は守るべきものと認識されている。
 奴隷なんて以ての外だし、人類皆平等が合言葉。わりと優しい。

 でも、この世界は違う。
 決闘で死ぬのは仕方ない事って認識だし、死は常に隣にある。
 他人が死んでもなんとも思わない人の方が多い。盗みは日常茶飯事で、安い金額ならみんな笑って諦める程に常態化している。
 奴隷も実際の所は悪と言う訳でもなく、進んでなりたがる奴もいるらしい。

 人類皆平等なんて言葉を言っても、全員から鼻で笑われる。
 ここはそう言う世界なのだ。
 ……ってな事を踏まえて言うが。

「あのさあ、未成年にこんなどギツイ変態服着せて、なんで喜ぶの……?」

 トルベールはオッサンが着て喜ぶ奴はいないといったが、世の中オッサン好きな女子や男子がいるんだし、もしかしたらウケるかもしんないじゃん。
 いや、あの時はああいったけど、似合うかもしれないじゃん?

 良く考えたら俺は未成年ですし、ブラックにやらせたらいいと思うんですよ。
 アイツほら、髪長いし。伊達男でムキムキしてるからきっと需要有ると思うし。

 だから、貧弱な未成年の俺は守られるべきだと思う訳でね。
 こういう時ばかりは、俺も子ども扱いしてほしいなあと思うんですけどね。

 宿の部屋で布面積が少なすぎるぱんつを広げながら、俺は溜息を吐く。
 あれよあれよと言う間に流されてしまったが、コレを着て踊り子にふんして相手に近付けってのは無理があるでしょ正直。キャバクラ接待より難しいよこれ。

「つーか……この服を着て踊って、そんでどうすんの。謎の勢力の尻尾を掴めとは言うけど……このド変態衣装着て、性接待以外に何をやれっつーんだよ!!」

 こんなもん、どう考えてもヒヒジジイ相手に性感マッサージ八十分二万円コースだろうが!! 娼姫しょうきイメクラときてまた風俗ネタかよ! いい加減にしろよ!!
 パァンとテーブルにパンツを叩きつけて、俺はベッドにダイブする。
 そんないじけ虫な俺を見ながら、ブラックは平然とした表情で肩をすくめた。

「だからー、さっきから説明してるじゃないか。謎の勢力は、ジャハナムで夜ごと行われる【商談の宴】に潜入して情報を得ている可能性が高い。だから、旅の興行師こうぎょうしとして宴に潜入して、大元以外で何度も出席してる奴を探してほしいって言われたって」
「……それは解るけど……用心棒はどうするんだよ。この状態で用心棒すんの?」
「用心棒は多分僕の役目でしょ。彼も一応は会長らしいし、周りを固めて警戒してたら、向こうの大元に警戒されかねないからね。僕らみたいな感じの用心棒ならと思ったんだろう」

 ぐう、その考え方は解るだけに悔しい。だけど解る訳にはいかんのだ。

 だってさ、俺この衣装で踊れって言われたんだぜ?
 一万歩譲って、この衣装で踊るのはいいさ。精一杯やろう。
 でも大衆の前は無理。絶対に無理だって。

 衆人環視の中でアラビアンな腰振りダンスとか俺は絶対ごめんだぞ。そんな羞恥プレイいやだからな。
 踊りは明日教えるって言われて今日は帰って来たけど……不安だ。
 こうなったら、少しでも恥ずかしくない踊りを考えなきゃいけないのでは。

 などと俺が悶々と考えていると、俺のベッドが急にきしんで大きく沈んだ。
 重さが新たに加わったのだ。
 ……このせまっ苦しい部屋の中、俺のベッドに乗ってくる物の正体なんて、もう分かりきっている。

「……ブラック」
「ね、それよりさ、ツカサ君……この服、着て見せてくれない?」
「寝言は寝て言え」

 俺の体をおおって圧し掛かってくる相手を、ぎっと睨み付ける。
 こいつ、息が酒臭いぞ。さては、あの酒の雨のせいで若干酔ってるな。

「いいじゃないか、僕はツカサ君の裸から何から全部見てるんだよ? いやらしい服を着た君を一番に見たって、君的にはもう恥ずかしくないだろう?」
「恥ずかしいに決まってんだろ! なんで『裸はもう見せたから、これくらい平気だよネ☆』みたいな感じになってんの!」
「股間は布で隠れるから良いじゃないか。スケスケだけどズボンもあるし」
「踊ったら布ふわふわするじゃん! ふわふわして股間がバッチリ見えるじゃん! それのどこが良いのかなあああ」

 俺はチラリズム大好きだし、女性のなら大歓迎で凝視するさ。ああするさ。
 でも、それを自分がやりたいかって言えば違うだろ……!
 女子がされてる事を自分に置き換えて興奮したりする人もいるけど、俺は違うんだって。女体を見てシコってる方がワリにあってる人間なんだってば。

 でも、世の中には俺みたいな嫌がる奴に女装させて喜ぶ奴もいる訳で。
 ハイオンもそうだが、ブラックもやっぱりそういう人間なわけで。

「ね、ツカサ君。僕に良い案が有るんだけどね」
「なに、唐突に」
「股間に目を集中させなくて済んで、尚且なおかつ更に踊りが映えるような方法があるんだけど……どう、知りたくない?」

 少し熱を帯びた菫色の瞳を凝視しつつ、俺は「ほう」と内心声を出す。
 そうだな、俺が嫌がってるポイントは、粗末な股間を見られてしまうと言うただ一点だけだ。いくら俺の分身が慎ましかろうと、あの危ないパンツではいつご本尊が飛び出すか解らない。
 それはヒラヒラする布では隠せないし、恐らく観客に見られてしまうだろう。

 それが嫌なだけであって、胸に女物のサラシをつけたり、女装して上半身半裸になるのは許容範囲だ。俺胸ないし。女じゃねーし。
 そもそもあそこは性倒錯の極致だからな。
 俺が変な格好しても、誰もおかしいとは思わないだろう。

 と言う訳で、股間に意識を集中させない方法を教えてくれると言うのは、俺的には願ったりかなったりなんだが。
 でも、ブラックがこういう事を言い出す時って、大抵たいていが……。

「…………なんか他に交換条件付けて来るつもりだな?」
「当たり。ツカサ君僕の事解ってくれてるんだね、嬉しいよ」

 にっこりとだらしない笑みを浮かべるブラックに、思わず溜息が出そうになる。
 違うんですよブラックさん。毎度毎度お前にこんな事をされてるから、読めて来ちゃっただけなんですよ。まあこれを言っても、ブラックは喜ぶんだろうけど。
 暗澹あんたんたる気持ちになりつつ、俺は胡乱うろんな視線を返す。

「で、交換条件ってのはなんだよ」
「約束、あと一回残ってたよね」
「…………う、うん?」

 一回だったっけ。あと二回残ってたんじゃ……いや、深くは考えまい。
 俺としては一回減ってラッキーだし、最後だと思わせとけ。
 そんなこちらの思惑など知らず、ブラックはどんどん顔を近付けてくる。

「トルベールの所で踊りを教えて貰った後、恥ずかしくない踊りを完璧に踊るために、僕を先生に据えて練習する……っていうのはどう?」
「へ? そんな事でいいのか?」

 あまりにも普通な要求に、俺は思わず目の前の無精髭面を凝視してしまった。
 どーせまたスケベな事を願い出て来ると思ってたから、あまりに普通なお願いを聞いて逆に驚いてしまったのだ。いや、別に期待してるとかじゃないですよ本当。
 ありがたいけど……でも逆に怪しいな。

「……なんか変な事考えてない? それに、あと一回って……あの、アレだろ?」
「うん、ツカサ君とエッチしたいから大事に取って置いたんだけど……まあ、ヤりたくなったら、何かと理由を付けて無理矢理ヤっちゃえば良いんだし」
「オイ」
「だったらちゃんと言う事聞いてくれるように、最後の一回くらいは役に立つ事に使おうかなって。だってほら、ツカサ君あの服着て踊るの嫌なんだろう? なら、僕との術の練習の延長だって思いこんだ方が、ツカサ君も気分が軽くなると思ってさ。……あ、その代わり、僕のいう事ちゃんと聞いてね」
「ブラック……」

 ごめん、俺ブラックの事を誤解してたよ……普段はてっきり、穴にブツを入れる事しか考えてない男だと思ってた……。
 でもそうじゃなかったんだな、お前も俺の事ちゃんと考えてたんだ。
 そう思うと、何だか急に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 実際、俺が踊り子になるのはもう決まった事だ。そうじゃないと、俺達は裏社会に潜入する事は出来なかっただろう。だから、あれは仕方のない選択だった。
 だけど俺はガキ丸出しで、嫌だ嫌だとダダをこねてたんだ。

 考えれば本当大人げないよな。ブラックも面倒臭い奴だなって思ったはずだ。
 決まった事をグチグチと何度も繰り返すなんて、男らしくない。俺がそんな奴を見たとしたら、絶対やな奴だなあと思っただろう。
 なのに、ブラックって奴は嫌な顔一つせず、俺の事を考えて……。

「明日から、頑張ろうね」

 人懐っこい笑みを浮かべて俺を抱き締めてくるブラックに、俺は素直に頷いた。
 ブラックの体が熱い。首筋にかかる息も熱い。酔っているからだと解っていても、なんだかいつも抱き締められている時よりドキドキした。
 いつもの俺だったら突き飛ばすんだけど、今日は……まあ、いいか。

「ね、今日は一緒に寝ようか」

 変な事しないよな、と言いかけたがぐっと堪える。
 わざわざ訊いて来るんだから、ブラックはきっと今日は何もしてこないだろう。

 俺の無言を了承と受け取ったのか、ブラックは狭いベッドで俺を抱えて寝ようとする。
 そんな相手に苦笑しつつも、俺はしっかりと引っ付いてやったのだった。






 次の日、俺達は報告がてらクロウ達が間借りしている家に行くことにした。
 家とは言うが、そこはシアンさんの息のかかった宿泊施設だ。
 クロウと二十人ほどの獣人達をかくまい、今も部下の神族が守っている。

 守っているとは言っても、白亜の宮殿の敷地内に在るその施設は、あらゆる曜術が無効化される造りらしいので、外へ出なければ安全なんだけどね。

 トルベールの部下とかに見つかるかもしれないとは思ったけど、彼らも信用商売が第一だ。仮に俺達がシアンさんに報告したとしても、こちらが動かなければ何も言わないだろう。トルベールは、俺達が仕事をやるのなら「安全は保障する」って言ってたしね。

 と言う訳で、俺達は白亜の宮殿……の隣にある寮のような所に訪れたのだが。

「えーと……ここってもしかして…………兵士か何かの寮?」
「左様にございます。こちらは宮殿でそれぞれの庶務をこなす者達が住む、役員寮です。私達神族は別の施設におりますが、今回は特別に二人が常駐しております」

 美しい緑色の目をした金髪巨乳エルフのエネさんが、さらっとクールに説明してくれる。あああ、やっぱりエルフはいい。心を癒してくれる。

 こんな昭和の大学生が住んでるような、狭苦しくて異様な臭いのする「漢の家」みたいな所では、本当に清涼剤だ。ブラックも流石にこの寮の異様さには辟易しているようで、さっきからずっとドアの方を向いて目を癒しているようだった。

 さもありなん。
 誰だって、あんな綺麗な宮殿の隣にこんな場所が有るとは思うまい。

 古い建物はそこかしこにヒビが入っており、狭い廊下には縄が渡されて洗濯物がずらっと並べられている。その中を、下着姿の寝惚けたおっさんや目にくまを作った青年がうろついているのだ。庶民しょみんだ。まるきり庶民である。

「職員の人って、意外と質素な生活をしてるんデスネ……」
「私ども神族は違いますが、宮殿内の職員は官僚や役職付きのもの以外、基本的に薄給で多忙です。ですので、庶民と同等の暮らしなのでしょう。なげかわしい」

 嘆かわしいと思っているのなら、改善してあげてください。
 とは思うけど、神族の人はナチュラルに人間を下に見てるから仕方ないね。俺はエルフにそんな事言われたら興奮するけど、他の人にはあまり聞かせられない。

 しかし、ここのどこにクロウ達がいるのか。
 エネさんの案内に従って寮の奥へと進んでいくと、長い渡り廊下の向こう側に、学校の体育館の扉のようなスライド式の扉が見えた。

「あれは元々役員用の講堂でしたが、今は獣人達の宿泊施設として開放しています。まあ、ほとんど使っていなかったので別段不都合は有りませんが」
「そ、そうなんですか」
「ツカサ君もうやめなよ質問するの……イライラが溜まってくだけだよ」

 エルフが気に入らないのか、ブラックはさっきから一言もエネさんと話そうとしない。それどころか彼女を見ようともせず、俺にひそひそ話しかけてくる始末だ。
 エネさんの方もブラックを一度も見ていないが、この二人仲が悪いんだろうか。

 初対面っぽいし、まさか元恋人って訳でもないだろうけど……謎だ。

「皆さん、入りますよ」

 俺が考えている間に、エネさんが扉をガラガラと開く。
 するとそこには……やっぱり体育館みたいな広い空間が有った。
 懐かしいなオイ。

 俺の世界みたいにバスケのゴールや床のビニール線はないし、床もツルピカじゃなくて木の板が並べられている。その上には敷布団がわりの布が敷いてあり、獣人達が思い思いに休息を取っていた。

 うーむ、なんか災害に遭って避難してきた人みたいで心苦しい。
 クロウはどこだろう。
 見渡すと、扉の真正面にはステージが有るが、そこには今、でっかい図体が安閑あんかんと寝そべっていた。

 あのもっさりとした体は……。

「クロウ!」

 そう言うと、壇上の熊がゆっくりと頭を上げる。
 俺達が来たのがようやく分かったのか、壇上から降りてのそのそと俺達の方へ歩いてきた。その途中で、煙をまき散らしながら姿を変える。

 おお、肩まで伸びた青っぽい黒髪に、目を隠す長い前髪。あの時と一緒だ。ヒゲはちゃんと剃っているのか、ブラックよりもつるっとしていた。
 ふむ、こうしてみるとイケメンな輪郭じゃん。

「ツカサ。もう会えないかと思った」
「あー……まあ、気絶してから全然会えてなかったもんな……元気してたか?」

 ブラックと同じくらい背の高い相手を見上げると、クロウは髪の隙間からじっと俺を見つめて来て――――いきなり、抱き着いてきた。

「ぎゃっ!?」
「おいしそう……やっぱりおいしそう……ツカサ、ここはメシがマズい。ツカサのシチューが食べたい、むしろツカサが食べたい。もう我慢の限界で」
「ひぇっ!? あ、やっ、ちょ、ちょっと! ケツ揉むな!!」
「お前何やろうとしてんだぁああ!!」

 クロウの馬鹿力のせいで腕の中から抜け出せない俺を、ブラックが叫びながらも無理矢理奪い取る。ひぃいい、た、助かった。
 驚きのあまりブラックにしがみつく俺に、クロウは相変わらずの無表情で首を傾げる。ちょっとショボンとした雰囲気があるのは気のせいだろうか。

「どうして食べさせてくれない?」
「今のでヤらせてくれる子が居たら僕もお目にかかりたいねえ!! っていうか、僕のツカサ君にちょっかいかけるのやめてくれない!?」
「誰がお前のだ。淫行中年がえらそうなことを言うな」
「……僕が見た所、お前も僕とそう歳は違わなさそうなんだけどね?」
「失礼な。オレはまだお前みたいにオッサンみたいな臭いなんぞさせてない」
「獣臭いほうがよっぽど問題だと思うけどねぇえ……」

 あ、あ。上からビキビキ聞こえる。血管が切れそうな音がする。
 だーもー本当になんでこの二人こんな相性悪いの。
 オッサンは反発しあう定めなの?

「ああもう、ブラックもクロウもやめろよ! もー……分かった、分かったから。メシ作るから喧嘩はもうヤメ!!」
「本当か、ツカサ」

 俺の言葉に、クロウのみならず他の獣人達も嬉しそうに顔を上げてくる。
 ええ、全員分っすか。それは……ちょっとキツいような……。

「えー、本当に作ってやるのかい? あんな頭おかしいの放っておいて、早く練習しに行こうよツカサ君」
「お前も本人を目の前にしてよう言うな。いや、そりゃ練習したいけどさ、獣人達を助けたのは俺達なんだぜ? だったら最後までちゃんと協力してやんないと」
「今も頑張ってあの変態熊の呪いを解こうとしているのに?」
「まあ、そりゃそうだけどさ。大きな支援と小さな支援の両方こなす事が大事だと言うか……とにかく、あいつらの首輪を全部解除できなかったのは、俺のせいでもあるしさ」

 そこまで言うと、ブラックは不満そうに口をとがらせた。
 解っちゃいるんだろうが、どうしてもクロウに良い思いをさせたくないらしい。
 オッサン、あんた俺より年上のはずでしょ。お願いだからいう事聞いて。

「…………作ったらシアンに報告して、すぐに行く?」
「行く行く。だから、な?」

 そう言うと、ブラックはしぶしぶながらもようやく解放してくれた。
 そんな俺達に、エネさんが眉を顰めて首を傾げる。

「料理? ツカサ様が料理をお作りになるのですか」
「は、はい」
「冒険者と言うのは、実に面倒な事をする職業なのですね……」

 あらやだ不潔だわ、とか言いそうな感じに顔を歪めるエネさんに、俺は苦笑いで頭を掻く。
 多分神族の人はこういう事しないんだろうなあ。

 でも、もしかするとこれってチャンスかも。
 俺ってば、いままで美女に料理を作った事ないんだよな。

 だから、もし俺の料理がエネさんの口に合えば、エネさんともっと仲良くなれるかも知れん。満面の笑みを見るのも夢じゃないぞ。
 好感度アップイベントって考えたら、これって超チャンスじゃん。
 色々憂鬱だったけど、そう思うと元気になって来たぞ。

「ツカサ、早くメシメシ」
「わーったわーった。厨房あっちだよな? ブラック、手伝ってくれよ」
「はいはい。早く終わらせて帰ろうね」

 よーし、パパはりきって料理しちゃうぞー!
 いや、パパじゃないけどね俺。













 
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