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首飾り消失トリック、解明。
しおりを挟む舞踏ホールに着くと、僕は驚いた。
撤収作業が終わって、何もないはずのホールの端に長テーブル二脚と展示台、そしてガラスケース……いや、ガラスの貼られていないケース枠が置かれていたのだ。
「あ、え……?」
「今しがた、サロンに向かう前に魔法で用意しろと、指示されてな。
まったく、魔法使いの人使いが荒い主だ。
詳しい事は何も知らんぞ。
まあ、黙って見ておれ。」
ビビリア様が魔法を使って用意したのか。
エル殿下はホール奥の壁まで歩くと、上着の胸の内ポケットからカードを取り出した。
「まずは、事件の発端である予告カード。
これは実は発見された時点で、犯人の予測は簡単につきました。
カードは急に、誰も不自然な動きを見せない中で壁に貼られました。
……つまり、逆に言えば不自然ではなく、自然に貼れる者に犯人は絞られるのです。」
「自然に貼るって、自然、不自然にはどうやって判断するんだ?」
アレクは早く答えが知りたくてイライラしてるようだ。
頭を必要以上に掻いて苛立ちを見せている。
「簡単ですよ。
カードの高さですよ。」
カードの高さ?
それで犯人がわかるの?
「ここに数枚のカードがあります。
ささ、横並びに並んで、犯人のつもりで皆んなでカードを貼る真似をして見ましょう。」
エル殿下は僕らに無地のカードを配ると貼る真似を促した。
ビビリア、アレク、僕、サジェット伯爵が横並びでカードを後ろから見えないように、貼る真似をした。
「はい!ストップ!
そのまま、そのまま。」
エル殿下の声に手を止めて、横のアレクとサジェット伯爵のカード位置に目を移動させた。
「ああああああ!僕の喉元!
あの時、カードは僕の喉元の高さ!
……サジェット伯爵の位置そのものだ!」
「……こんな事で犯人だと言い切れるはずが……!」
「いいえ、あなたしかいないのですよ。
サジェット伯爵。
あの時、現場にいた他の身長の者がその位置に貼ろうとすると、首の幅では後ろから丸見えだし、頭の高さだと腕が不自然な位置にくる、他にも背伸びしたりかがんだり不自然な姿勢を取らなければならないのです。
素早く自然に、カードの高さがちょうど鎖骨の下辺りに来るのは、あの時あの現場ではあなたしかいなかったのです。」
サジェット伯爵は何も言葉を発しはしなかったが、その視線は挑発的な眼差しをエル殿下に送っていた。
「おいおい!
じゃあ、何か?
首飾りが無くなる前に犯人がわかってて、高みの見物してたのかよ!
相変わらず趣味悪いな!」
「アレクには申し訳ありませんが、今回の事は、この時点で本当に犯行を決行するかどうかはまだ半信半疑。
カードを貼った犯人が確定していたと言うだけの事なのです。
ですが、例え全てがこの時点でわかっていたとしても、やはり私はこの事件は全てが終わるまで、待つことにしたでしょう。
先程も言ったように、これは一世一代の大勝負なのです。
男のプライドをかけたね。」
「犯罪者になる事が男のプライドになるなんて変じゃないですか?
どうも、そこら辺がよくわかりません。」
僕はエル殿下に疑問を投げかけた。
「犯罪か犯罪でないかではなく。
有言実行出来るか出来ないかが、一番のプライドなのだと思いますよ。
だからこそ、事前にカードでの予告が必要となるのです。
そもそも一番信頼して欲しい人に、信頼してもらう事がこの事件の発端です。」
エル殿下はツカツカとホール中央まで歩いて行った。
そして、天井を仰いでシャンデリアに視線を投げた。
「あのシャンデリアは、二重構造でガラス装飾の間に蝋燭の燭台が円状の台座に並べられてます。
ちなみにシャンデリアは左右対称、どこから見ても同じ形が基本です。
トモエ、あなたが昨夜撮ったシャンデリアの写真を。
ちょうど蝋燭は全て消えてるので見やすいですよ。」
「あ、えっとシャンデリア、あ、これ?
何もおかしいところは……。」
僕がスマホでシャンデリアの写真を開くと、他の三人が、覗き込んだ。
「ズームして下さい。
そして中央より左内側、蝋燭と蝋燭の間。」
「えっと……。」
写真を指でズームしていくと、燭台と燭台を繋ぐ台座の枠に何かが引っかかってる様に見えた。
周りのガラスの飾りとも似てる気がしたが、全体的に見て、それは一箇所のみ。
左右対称ではあり得ない。
「これ!首飾りか?
上か?おい!
ビビリア魔法で……!」
「慌てないで下さい。
アレク。
もう、そこにはありません。
既に回収されて、今は共犯者の手の中ですよ。
そうですよね。
サジェット伯爵。」
エル殿下は僕の傍で睨みつけるような目で佇むサジェット伯爵に振り返りざまに声をかけた。
「共犯者だと……?
一体何をおっしゃってるのか理解できませんが。
そもそも、首飾りがシャンデリアにあったとしても、どうやって?
しかも、視界は暗闇だ。
私は魔法使いではないので、出来る事には限界がありますよ。
あの現場にいた私に、それが出来たと証明出来るのですか?」
「確かに、魔法なら当日対応、その場対応は可能でしょう。
そして、単なる人間には不可能。」
「ほーら、これで人間の私には不可能だということでしょう。」
「……行き当たりばったりでは出来ないと言ったまでです。
お間違えない様に。
人は猿人からどうやって進化したのでしょう?
思考を発達させる要因の一つに、経験値からなる未来予測に基づく行動があります。」
急な話の路線変更に、皆んなポカンと口を開けた。
そんな僕らを無視したまま、エル殿下は続けた。
「つまり、未来予測というか目標を立て、それを成功させるための下準備さえしておけば、大体の事は不可能から可能へと置き換わるのです。
不可能なら、可能性にするための手順を踏めば良いのです。
まあ、その分手数は増えるでしょうが、精密さと確実さの精度は格段に上がるはずです。」
「エル!
勿体振るでない!
さっさと首飾りの消えた謎を説明しろ!
周りくどい説明より、百聞は一見にしかずだ。」
ビビリア様も内心イラついていたようだ。
「それでは、犯人はまず、首飾りより先に、ホール自体に仕掛けを施さなければならなかった。
つまり、この部屋自体にです。
そしてそれは、カードが貼られた当日もしくは翌日に行われたのです。」
「んん?
そんな早くからか?
展示台の設置すらする前か?」
アレクが首を傾げて、思い出しながらエル殿下に視線を流した。
「もちろん。
下準備は一度にやってしまっては、目撃されるリスクが高い。
手順を小分けして、他人の隙をつきつつ行うのが最善の作です。
さて、話を戻しますよ。
煤払いの業者が作業した日、天井やシャンデリアの煤払いの為に、大きな脚立がいくつもこのホールに設置され、足場も橋渡しして組まれました。
一晩またいでから、脚立は撤収されるのですが、その煤払い終了から翌日の機材撤収までの間に、シャンデリアにある仕掛けを施したのです。
……と、さすがに大きな脚立まで用意するのは面倒なので、ここはビビリア嬢の魔法をお願いしたいのですが。
ここに、わかりやすいように緑の毛糸を用意しました。
実際は、虹色蚕の透明な繊維を編み込んだ細い紐だと思われますが。
ご存じのとおり、シャンデリアの二重構造に使われてるのは細い鎖で、燭台の台座から天井を這わすように吊るされ、端は天井からいくつもの支点を経由して柱、柱からカーテンの影の取手へと繋がり、取手を回転させる事で燭台部分のみを下げられる仕組みになっています。
この鎖に沿うようにして強めに編み込まれた透明でなおかつ細い紐を、通したのです。
初めから、展示台はホール中央に置くように誘導させる計画だったので、その真上のシャンデリアのみに仕掛けを施せば十分でした。
という事で、この毛糸をツルツル加工魔法をかけた上で、シャンデリアの鎖に沿うように這わせてください。
よろしくお願いいたします。
ビビリア嬢。」
「鎖を伝って向こうの巻き上げハンドルまで到達させれば良いのだな。
どれ、蛇使いならぬ毛糸使いだな。
そーれそれそれ。」
ビビリア様は小さな棒を腰のポケットから取り出すと、クルクルと中で円を描くような仕草をした。
すると、毛糸はスルスルと天井へと昇って行き、シャンデリアの中央まで昇ると、向きを変えて鎖の脇を滑るように伸びていった。
巻き上げハンドルに毛糸が触れて停止したのを確認して、エル殿下はシャンデリア側の緑の毛糸を腰より下の位置でカットした。
「この毛糸の端は頭上くらいの高さで、簡易的にまとめて縛ります。
端を引っ張れば、するりと解けるのが理想です。
向こうの端はカーテンの帯留めにくくりつけておいたはずです。
ハンドルにつけると、シャンデリアに火を灯そうとするバックスさんに見つかってしまいますからね。」
「おいおいおいー!
ちょっと待った。
俺が展示台を運んだ時に紐なんて!」
アレクがエル殿下に意見を述べた。
「大体、透明とはいえその位置じゃ、俺の頭やもう一人の捜査官にあたるだろう。
バレるんじゃないのか?」
「……人間の脳は人間に都合よく見るものを変化させる事は知られているところです。
今、これだけハッキリした毛糸ならその位置も流れも一目瞭然。
では、透明な紐だと仮定しましょう。
しかも、紐の存在自体把握していない状況下。
元々存在しない、透明繊維を目を細めて確認する者がそれ程いるとは思えませんね。
しかし、犯人のみその存在を確認し認識していたとします。
ここで、実際に犯人が行った行動を私がやって見せましょう。
アレク、トモエは捜査官として展示台の設置をお願いします。
首飾りの代わりに私の胸の勲章を使いましょう。
あ、まだ持ち上げないで下さい。
私の立ち位置も重要です。
アレク、サジェット伯爵の当時の立ち位置を教えてください。」
「中央シャンデリアの真下に展示台で……そこから二メートルくらい離れて、扉に背を向けてこっちを向かって、両手で首飾りを持っていたはずだ。」
「なるほど、ここですね。
ほう、かなりいい位置ですよこれは。
では再現をスタートします!
展示台を持ち上げて下さい。」
僕とアレクは二人で息を合わせるようにして、展示台を持ち上げた。
「うっ。意外に……重い。」
「お前の背が低いから重心が、そっちに傾くんだよ。
仕方ねえな、腰下げてやるから足並みを揃えろよ。」
「そうそう、ゆっくり横歩きでお願いしますよ。
どうです、人は物を持ち上げると思いの外、頭の位置が下がります。
なおかつ、今私は紐の位置を十分に認識できています。
なぜなら、奥の柱のど真ん中に紐があるように見えるからです。
背景の位置から、確実な位置を確認できた訳です。
透明であっても、位置と存在自体を認識できていれば、問題はなかったのです。
わかりやすく言うと、犯人にはわかり易く、他の人間には認識しずらい状況を作り出したのです。
あ、トモエ半歩下がって。
そのまま横に。」
エル殿下の指示通りに横へ進み、ホール中央へたどり着いた途端、僕とアレクの視線の間に、緑色の毛糸が揺れずに簡易結びのままぶら下がっていた。
「おお!
頭に当たってないぞ!」
「当たり前です。
そのために設置の位置を指示する側に回ったのです。
犯人自らが主導すれば、仕掛けと展示台のセッティングは容易く出来ますし。
そもそも、展示台設置の提案はサジェット伯爵が発案したんですよね。」
「……まだ、首飾り消失も、闇での犯行も解決してないですよ。」
サジェット伯爵は震える唇でやっと言葉を発した。
「そうですね。
では、次に私が歩いて展示台の横まで来ます。
髪を掻き上げるフリをして、紐を解きます。
ほら、簡易に縛ったので目を瞑ったままで、解く事が可能です。
さて、ここで紐の位置に注目して下さい。
台座の中央にたるまさってます。
そして紐の端。
ちょっとした細工で小さな輪っかを作っておきました。
首飾りは勲章同様に固く引っ掛かりやすい装飾加工が施されています。
輪っかにひっかかりを通すだけなので、他人には首飾り設置してるようにしか見えません。
アレク!トモエ!このまま紐を踏んだ状態でガラスケース……あ、コホン。
危ないので、ガラス抜きの枠を台座に被せて下さい。」
「紐の上に乗せて……。
そうか、たるんでるから別に違和感なくケースを置ける。
透明なら気が付かない。」
アレクの呟いた通り、誰も違和感を感じる事なく、ここまでの動作は可能だった。
けど、この後、明かりは全て消えてホールは真っ暗だ。
「とりあえず、もう皆さん、おわかりのようにカーテン留めに括り付けた紐を思い切り引っ張ります。
……すると。」
エル殿下がカーテンの帯留めの方の紐の端を思い切りグイッと引っ張った。
ガッ!ビュン!カラカラカラカラ。
勢いよく引っ張られた紐は張り、勢いよく天を舞った勲章は、シャンデリアの上に簡単に引っかかった。
そしてケースは一瞬、勲章の重みもあり、ピンと張りその勢いで跳ねるように弾かれ、なおかつ勲章の端に軽く当たって余計に遠くへ弧を描いた。
あの時のガラスの割れた位置とほぼ同じ位置にケース枠は転がった。
「わわ!
首飾りが盗まれた状況と同じだ!
シャンデリアの内側に勲章が引っ掛かってる。
しかも、周りの飾りの輝きでほぼ気にしなければ、存在に気がつかない!」
目の前のスムーズな動きに、僕は思わず声を上げた。
「ほう、見事に状況が同じになったのう。
これで、魔法を使わなくても可能だった事が証明された訳だが。
問題はそれだけではないぞ、エル。」
ビビリア様はツカツカとエル殿下に歩み寄った。
「わかっていますよ。
さて、現在は明かりの下でしたが、実際は『灯消し』シールによりホールは暗闇の中、犯人はその中で、これらを成功させなければなりません。」
「そうだよな。
一人だけランプを持ってなんて出来ないし、実際にはそんな事なしで犯行は行われた訳だ。」
サジェット伯爵は立ち尽くしたまま、瞬きもせず弁明すらしようとしなかった。
ただただ、エル殿下を見る目だけが追い詰めたれた小動物のように、その行動を逐一逃さないように注視してるかの様だった。
「暗闇で魔法も使えない人間が、どうすれば思い通りに動けるのか。
それは、先ほども言ったように十分な準備と目印、現場の把握によって難しかったこの暗闇での行動も、安易な物へと変化させられるのです。
まず、犯人が目標としなければならなかったのは、カーテンの帯留めです。
暗闇の中動く導線の把握が不可欠だった訳です。
しかも、そこには邪魔な人間やら物などあってはならない。
そこで、犯人は道筋を自然かつ事前に準備する事にしました。
それが、この長テーブルです。
これは、必ず二脚横並びにする必要がありました。
何せ、その二つの間を通って真っ直ぐカーテンの帯留めへと向かえるからです。
しかも、この間隔を人一人やっと通れる間隔に設置しなければならない。
なぜなら、その間隔は心理的に人間が無意識に避ける反面、通ろうとすればすぐに通れる絶妙な幅だったからです。」
「いくら通れる幅だとしても、暗闇で平衡感覚を保つのは不確実じゃないか?
そんなギリギリの幅じゃ角にぶつかったり、コケたりしないか?」
エル殿下の説明に的確な質問をアレク様はぶつけた。
捜査官らしい面がちょいちょい垣間見える。
「トモエ、写真の暗闇にあった黄緑に光る点。
あれこそが、暗闇の中犯人を誘導する道標となったのです。」
「あ!
確かに不自然な点のような光が暗闇に映ってました。
でも……これ、何です?」
「どうせ、後で鑑定結果が出るとは思いますが、食器にあらかじめ描かれていた四葉に夜光塗料が塗り込められていたと推測します。
そして、このように使っていない皿を一方のテーブルの内端に重ねて並べ。
反対側のテーブルの内端には残飯を片付けた後の使用後の皿を重ねて並べる。
食事の乗った皿はもちろん、印が隠れるので犯人はこの夜光塗料の間の道筋を通るだけで素早く目的地に着き、また帰って来る事が可能だった訳です。」
「……って、じゃあ何かまさか捜査が始まって撤収されるまで首飾りは、ここに……シャンデリアにぶら下がったままだったのか?
お前、知ってて撤収させたな!」
「ええ、申し訳ありません。
わざと、犯人に首飾り回収の機会を与えました。
おそらく、二重構造のシャンデリアの蝋燭に火をつけるフリでもして、台座を降ろした時に回収したはずです。
朝早くから、ホールに明かりが灯っていたのが証拠です。
もう使わないホールのシャンデリアに灯を灯すなんて、貧乏伯爵にしては不自然な行動ですから。」
「じゃあ、回収した首飾りはどこだ?
おい!エル!サジェット!首飾りはどこだ!」
アレク様がおそらく共犯者に持ち逃げされたと、勘づいて慌て出した。
「はいはい、落ち着いて下さい。
確かに、想像通り。
今はこの邸宅内には、すでに首飾りはありませんが……安心して下さい。
すぐに帰ってきますよ。
そろそろでしょうかね。
ほら、音が聞こえて来ましたよ。」
エル殿下はそう言うと、耳を澄ます仕草をして見せた。
帰って来る?
聞こえて来る……?
ちょっとアホな絵面だけど、全員で耳に手を当ててエル殿下の真似をしてみた。
パッカ……パッカ……ガタガタ……ギシギシ……パシッ。
ヒヒーン……。
「ヒヒーン?
って、あれ。もしかして……馬車……?
まさか、バックスさんがもう早帰って来た?」
「バックスが帰ってきた?
そんな馬鹿な。
町外れの駅まで送って行くはずだ!
こんな早い訳が……まさか、エルトリアル殿下!
あなたがバックスに指示を?」
さっきまで黙りを決めていたはずのサジェット伯爵が、うろたえるように叫んだ。
エル殿下はニヤニヤと笑うだけで、その質問には答えなかった。
「あの!
事件の状況の流れは、エル殿下の説明で納得できました。
けど、動機が全く見えないのです。
こんな事件を起こして、サジェット伯爵に利益があるようには思えないのです。
そこら辺が、消化不良というか……モヤッとしてて。」
「俺もだ。
サジェットが犯人だとしても、そうまでして使用人への恩義のための資金確保をするものか?
動機としても少々足りない感じがするぞ。」
僕とアレク様はお互いに、事件の見えない動機についてエル殿下に詰め寄った。
エル殿下はどうどうと、僕らをなだめる仕草をしながら、サジェット伯爵に視線を移した。
「ですから、動機も含めてこちらに向かって来てくれています。
そうですよね、サジェット伯爵。
あなたは、本当の意味での『氷山の輝き』を手にするために、この事件を起こさなければならなかったのですから。」
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