料理大好き令嬢は冷酷無愛想公爵様の笑顔が見たいので、おいしいものをいっぱい提供します

旧題:料理大好き令嬢は、冷酷無愛想公爵様の笑顔が見たいので、おいしいものをいっぱい提供します〜幼馴染に婚約解消されてから、幸せがはじまりました〜

 料理が大好きなシャイン伯爵令嬢は、幼馴染との婚約関係があった。
 しかし幼馴染は、『料理など使用人に任せれば良い』の一点張りで、せっかくシャインが用意した料理も食べずに床に捨ててしまう始末である。
 ついには幼馴染のほうから婚約解消の話まで進めてしまう。
 幼馴染の評判は最悪で、周りからも早く縁を切ったほうがいいと言われるほどだったし、シャイン自体もウンザリしていたため、婚約解消宣告はすぐに決まる。

 婚約解消が決まりホッと一息も束の間、今度は冷酷無愛想で評判の悪いエムルハルト公爵からの対談を求められる。
 シャインも実際にエムルハルト公爵とは会ったことがないし、縁談の話ではなさそうだと判断したため実際に公爵邸に向かうことにした。

 無愛想どころか、顔色も悪いエムルハルト公爵から言われたひとこと。

「住み込みで料理長をやってもらえないだろうか?」

 料理関連で働きたいと志願していたシャインにとっては、ワクワクで溢れていた。
 シャインはすぐに公爵邸で住むことになるが、いきなりエムルハルト公爵の身にアクシデントが起こる。

 相手が誰であっても決して態度をぶらすことのないシャインは、エムルハルト公爵を元気にさせるために奮闘する。
 看病の最中、ふいに見せたエムルハルト公爵の一瞬の笑顔は、シャインにとっては格別な嬉しさがあった。

 シャインはおいしい料理を毎日作りながら、エムルハルト公爵の本性を知っていき魅かれていく。

 いっぽう、婚約解消を勝手に行った幼馴染は、すぐに両親からの大叱責を受けてしまう。
 なんとかシャインを取り戻さないと大変なことになる。
 しかし、シャインはすぐに回収できると自信満々の幼馴染。
 すでにシャインの心は幼馴染にはこれっぽっちもないことを知らずに。


※ざまぁ要素はありますが、今作品は主人公シャインと冷酷無愛想のエムルハルト公爵とのやりとりが主軸です。そのため、ざまぁ視点は少なめになります。
※異世界恋愛ではありますが設定上、現代料理も色々と出てきます。
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