要領悪すぎてヒィヒィ言いながらなんとか2人の息子を育てています。

ダイソーの300ピースジグソーパズル「函館」は、人生観が変わるのでやった方がいいです。

　2月に入って長男が7歳になりました。

　オンギャギャ！　とこの世に生を受けてはや7年なんですね。なんだか感慨深いです。

　そして次男は4月に5歳を迎えます。

　まだまだワガママ盛りですが、まぁまぁ大きくなったのではないでしょうか。

　話がガラリと変わりますが、私はパズルが割と好きで、息子らに子供用パズルを与えて一緒にやったりもしていました。

　この間100円均一ショップセリアを歩いていて、300ピースパズルを見つけたんですよ。

　子供用パズルも楽しいっちゃ楽しいですが、たまには大人用もやりたい！　ってことで買ってきました。

　息子が4歳7歳にもなると、テーブル上に広げたパズルをメチャクチャにすることもないでしょうからね。

　ここからは育児全くカンケーない話になりますが、あまりにも魂を揺すぶられたので記録代わりに残しておきます。

　百均セリアで買ったパズルです。
　

　画像のように、素晴らしい風景「海柄」300ピース。

　縦29.7cm×横21cmですから、テーブルの上でも十分に組み立てられます。

　さあ早速、脳を鍛え、集中力を高めましょう。

　まずはとりあえずピースを表にして広げていきましょう。
　

　端を集めます。
　

　繋げて額縁状になりました。
　

　わかりやすい山と空・木々の部分から攻めます。
　

　お次はなんとなくやりやすそうだった水面を攻略。暗いピースを集めてはめていきます。
　

　空部分。このあたりになると、一種のトランス状態とでも言いますか、見当をつけてはめてみたピースが一発でハマることが多くなります。快ッ……感……！！

　ここまで来ると早いです。あと一息。
　

　完成しました。
　

　家事育児を挟みながらでしたが、初見でも3時間もあればできます。

　達成感がもの凄く、あまりに楽しいパズルタイムだったので──
　

　近所のダイソーに行った時にまた探して買ってきてしまいました。

　ダイソー版は結構箱が小さいです。比較のためにそこら辺に転がっていた鉛筆と共にパシャリ。

　18.2cm×25.7cmなので、セリアのより小さめですね。

　こちらも素晴らしい夜景です。タイトルは「函館」。

　早速やっていきましょう。あの快感を再び──

　んが！！！

　ピースを手にした瞬間、脳裏を不安がよぎりました。
　

　ピースの縁、ガッタガタじゃね？

　

　セリアのパズルとの比較。左がセリア、右ダイソー。完成サイズが小さい分、ダイソーのが当然小さいですが……

　

　ダイソー薄ッ！！　うっす！！

　いや、百均だからこのクオリティーは頷けますけども、先にセリアのをやってますからね……。

　不安を胸に、組み立てを始めました。

　しかし早速つまずく。定石通り端から攻めようとしたのですが、
　

　例えばこれらのピース。

　色の濃さからしてどちらかにハマりそうじゃないですか。

　

　こっちにはめてみよう！　カチリ！

　

　こっちにもはめてみよう！　カチリ！！

　どっちだよ！！！

　この時点で、もう一人の自分が「ヤメトコ。」と呟きました。

　が、100円と言えど買ったものはやり遂げたい。

「これは果たして合っているのだろうか」という不安と共に端を全て組み立てました（困惑しすぎて写真を撮るのを忘れました）。

　そして思いました。これは想像以上に長く苦しい戦いになるかもしれない、と──

　その予感は当たります。

　パズルを始めたのが夕食後の洗い物が終わった夕方6時頃。

　そして下の画像が21時半。
　

　息子の風呂の世話と洗濯と寝かしつけを最低限で終わらせ、残り時間は全てヤツとの闘いに費やしました。

　アラフォーが何やってんだ、という頭の隅のもう一人の自分の囁き声を聞きながら。（のが多い）

　空の部分も難しかったのですが、真のラスボスは夜景部分ですよ。

　とっかかりが少なすぎるんです。湾周辺をやっつけた後、「どこから……どこからやればいいんだ！！！」というパニック状態に陥ります。

そうだ！　こんな時は見本を見ればいいんだ！

小さすぎて見えない！！！！

あ！　箱の全面には大きめの写真が付いてる！

ピースの実物大シルエットが邪魔する！！

いろいろ邪魔する！！！！

　四面楚歌。前門の虎、後門の狼状態です（？）。

　実はここで「もうやめよう」とも思ったんです。

　完成できるかわからない難問に取り掛かるよりも睡眠時間の確保を優先させようと、理性が働いたのですね。

　でもパズルを壊そうとした時、せっかくここまで作ったのに壊してしまうのかもったいない、と私の中のもったいない婆さんがまず声を上げました。

　そして、次のような声が頭蓋内に木霊したのです。

　百円均一パズルごときで挫けているようでは、これから先の人生やっていけるのか？　パズル一つも完成できずにお前に何が救える？　何をやり遂げられる？　

　お前は少し先の未来に職探しをし、子供の教育費や老後費用を稼ぐんだろう？　

　職場には壮絶なくらい意地悪な人間が一人はいる。絶対にいる。パズルとの闘いを放棄したお前に、彼奴キャツ等と闘う力など無い。

　生活費を稼ぐんだろう？　なぁ？

　こんな声が、響き渡ったのです──

　正直、パズルと生活費の間には何ら関係性はないのですが、頭がおかしくなっていたのですね。

　それはさておき、私はパズルとの戦闘を再開するのでした。

考えた挙句、ピースの中の印象的な建物をヒントにする作戦にでました。

例えばこのピース。可愛らしい直方体の建物と、眩しい二つの灯り。

これを見本と照らし合わせて、しらみつぶしに一つ一つ片付けていこう。

そう思いました。

見えない！

邪魔する！！

邪魔する！！！

闘いは壮絶を極めました。

そして──そして23時半──

出来た！！

勝った！　

ダイソーの300ピースパズルに、勝った！！

正直、空と山の境目とか、山と街の境目のごちゃごちゃした所が間違ってるかもしれないけど！！

とりあえず勝った！

未だかつてないパズル体験！

間違いなく私のパズル人生の中で最難関パズルでした。

もうダイソーパズルはゴリゴリだ。この苦しみは二度と味わいたくない。

それくらい苦難の道でした。

ちなみにこの翌日、もう一度セリアの方のパズルをやってみたんですよ。

も～うストレスフリーでしたね。

ピースが「はまっている感覚」って、こんなに重要なことなのだと気づかされました。

そして、あのダイソーパズル「函館」より難しいパズルって、そう無いのではないでしょうか？

私はこの経験で、パズル的人生感を変えられました。

これからどんなパズルに出逢おうとも、「あの時の『函館』に比べたらこんなもの……！」と思ってやり抜こう。

これからどんな苦難が巻き起こっても、「あの時の『函館』に比べたらこんなもの……！」と思ってやり抜こう。

そう誓いました。

そう──人生観が変わったのです。

110円で変わったのだから安いものです。

皆さんも格安で人生観を変えたいならば、ぜひ一度お試しを。

最後に。

100円均一ダイソーの300ピースパズル「函館」よ、ありがとう──