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2章 王都編
王都到着
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休憩後、ルーリエさんとソラさんが馬車の運転を名乗り出たため、俺は馬車の中で休憩する。
馬車の中ではクレアとソフィアさんの3人で談笑し、1日目は盗賊や山賊、モンスターに襲われることなく夜を迎えた。
「見張りは戦うことのできるアタシとソラ、カミトくんの3人が交代で行う」
「えっ!ソフィアさんも見張りをするんですか!?というより、戦うことできるんですか!?」
鑑定スキルを持っていることから非戦闘員かと思っていたため驚く。
「カミトくん、アタシは冒険者協会の会長だぞ?ランクAのモンスターくらいなら1人で倒せる実力は持ってるぞ」
「た、確かに。会長という立場からすれば、実力者でないと務まらないか」
そう言われると納得してしまう。
「王都からリブロへ行く時は私と会長の2人だけだったから、交互に見張りしてたんだよ!」
「そうか。2人での旅だと夜の見張りは交互になるのか」
「なかなかハードだったけどな」
「うん。猫の手も借りたいって思ったね」
その時のことを思い出してか、2人とも表情が曇る。
「そ、そうですか」
触れない方がいいと思い、俺は話を広げず終わらせる。
「すみません、会長。それにソラちゃんとカミトさんも。見張りを手伝うことができず……」
「ごめんね、お兄ちゃん。私たち、戦う力を持ってないから……」
すると、ルーリエさんとクレアが申し訳なさそうな表情で俺たちに言う。
「気にするな。2人は料理を頑張ってるんだから」
「うんうん!会長の言う通りだよ!だから見張りは私たちに任せて!」
「ソフィアさんとソラさんもそう言ってるんだ。気にすることはないぞ」
そう言って俺はクレアの頭を優しく撫でる。
「うん。ありがと、お兄ちゃん」
「ルーリエさんも気にしないで……って何か俺の顔に付いてますか?」
「い、いえ!みなさん、ありがとうございます!」
「……?」
ルーリエさんの視線が気になったが、深くは追求せず、俺はクレアの頭を撫で続ける。
その様子をルーリエさんとソラさんが羨ましそうに見てたことに、俺は最後まで気づかなかった。
クレアとルーリエさんが準備してくれた晩御飯を食べ、ソラさん→ソフィアさん→俺の順番で見張をすることとなった。
今回、野宿するためにテントを2つ用意しており、俺はクレアと一緒のテントを使い、残り1つのテントをソフィアさんたちが使うこととなった。
「俺は途中で起きるが、クレアは気にせず寝てていいからな」
「うん。ごめんね、お兄ちゃん」
「だから謝らなくていいって言ってるだろ?」
「そ、そうだった。ありがと、お兄ちゃん」
「おう!」
そんな会話をして、俺とクレアはボロアパートよりも狭い場所で寝る。
普段から寝相の悪いクレアとボロアパートよりも狭い場所で寝ることになるので…
「お兄ちゃん……むにゃむにゃ……」
“むにゅっ”
(うぉぉぉっ!クレアの巨乳がぁぁぁ!)
寝入って早々、クレアが俺の腕に抱きついてくる。
(おおお落ち着け!毎夜のことだろ!)
俺は無心で寝ることに集中し、クレアに抱きつかれたままいつものように睡眠を取る。
そのため…
「で、カミトくんは妹の胸を堪能しながら熟睡してたというわけか。さぞ幸せな夢だったんだろうな」
「違うんです。これには深い理由があるんです」
見張りの交代を知らせるために俺たちのテントに来たソフィアさんが、クレアから抱きつかれたまま寝ている俺を見て、ツッコミを入れた。
俺はクレアを起こさないよう注意しつつ抜け出し、ソフィアさんと共に外へ出る。
ちなみに、ソフィアさんが訪れてもクレアは起きなかった。
「まぁいい。君たち兄妹の仲が良いのはいいことだからな。一応、ソラとルーリエには黙っとくよ」
「ありがとうございます。知られると2人から変態お兄ちゃんと思われてしまいますので」
「そうはならないと思うが……まぁいいや。アタシは眠いから寝るぞ」
「はい。おやすみなさい」
俺はソフィアさんに黙ってるようお願いし、見張りを変わる。
その後、時間まで見張りを行い、ソラさんとバトンタッチして再び眠りについた。
そんな感じで何事も無く5日が経過し、昼間の内に王都へ到着する。
「おー!ここが王都か!賑わってるな!」
「だね!リブロとは大違いだよ!」
王都に初めて来た俺とクレアは王都の街並みを見て驚く。
リブロよりも大きな建物が多く、人通りの多い道では屋台が並んでいた。
そして何より人が多い。
「じゃあ、アタシは冒険者協会に戻るから」
「あ、私も協会に行きます!」
「私はセリアさんに会ってくるよ。カミトくんから貰った『希望の花』で、セリアさんを目覚めさせることができると思うから」
とのことで、この場でみんなと一度お別れになる。
「カミトくん。明日、王都の冒険者協会に来てくれ。そこで今後のことを話そう」
「カミトさん!また明日、会いましょう!」
「はい!」
俺は返事をしてソフィアさんとルーリエさんを見送る。
「じゃあ、俺とクレアは今日の宿を探すので」
「あ、ちょっと待って!」
俺たちが宿屋を探すため動き出そうとした時、ソラさんからストップがかかる。
「あ、あのね。今からセリアさんを助けに行こうと思うんだけど、カミトくんとクレアちゃんも一緒に来てほしいんだ」
「俺たちも?」
「うん。カミトくんのことを命の恩人って紹介したいんだ」
真剣な眼差しでソラさんがお願いしてくる。
「時間はまだあるんだから行っていいと思うよ!」
「そうだな。偶然とはいえ、セリアさんはアムネシアさんの孫なんだ。一言くらい挨拶した方がいいかもしれない」
ということで、俺たちは王都について早々、セリアさんへ会いに行くこととなった。
馬車の中ではクレアとソフィアさんの3人で談笑し、1日目は盗賊や山賊、モンスターに襲われることなく夜を迎えた。
「見張りは戦うことのできるアタシとソラ、カミトくんの3人が交代で行う」
「えっ!ソフィアさんも見張りをするんですか!?というより、戦うことできるんですか!?」
鑑定スキルを持っていることから非戦闘員かと思っていたため驚く。
「カミトくん、アタシは冒険者協会の会長だぞ?ランクAのモンスターくらいなら1人で倒せる実力は持ってるぞ」
「た、確かに。会長という立場からすれば、実力者でないと務まらないか」
そう言われると納得してしまう。
「王都からリブロへ行く時は私と会長の2人だけだったから、交互に見張りしてたんだよ!」
「そうか。2人での旅だと夜の見張りは交互になるのか」
「なかなかハードだったけどな」
「うん。猫の手も借りたいって思ったね」
その時のことを思い出してか、2人とも表情が曇る。
「そ、そうですか」
触れない方がいいと思い、俺は話を広げず終わらせる。
「すみません、会長。それにソラちゃんとカミトさんも。見張りを手伝うことができず……」
「ごめんね、お兄ちゃん。私たち、戦う力を持ってないから……」
すると、ルーリエさんとクレアが申し訳なさそうな表情で俺たちに言う。
「気にするな。2人は料理を頑張ってるんだから」
「うんうん!会長の言う通りだよ!だから見張りは私たちに任せて!」
「ソフィアさんとソラさんもそう言ってるんだ。気にすることはないぞ」
そう言って俺はクレアの頭を優しく撫でる。
「うん。ありがと、お兄ちゃん」
「ルーリエさんも気にしないで……って何か俺の顔に付いてますか?」
「い、いえ!みなさん、ありがとうございます!」
「……?」
ルーリエさんの視線が気になったが、深くは追求せず、俺はクレアの頭を撫で続ける。
その様子をルーリエさんとソラさんが羨ましそうに見てたことに、俺は最後まで気づかなかった。
クレアとルーリエさんが準備してくれた晩御飯を食べ、ソラさん→ソフィアさん→俺の順番で見張をすることとなった。
今回、野宿するためにテントを2つ用意しており、俺はクレアと一緒のテントを使い、残り1つのテントをソフィアさんたちが使うこととなった。
「俺は途中で起きるが、クレアは気にせず寝てていいからな」
「うん。ごめんね、お兄ちゃん」
「だから謝らなくていいって言ってるだろ?」
「そ、そうだった。ありがと、お兄ちゃん」
「おう!」
そんな会話をして、俺とクレアはボロアパートよりも狭い場所で寝る。
普段から寝相の悪いクレアとボロアパートよりも狭い場所で寝ることになるので…
「お兄ちゃん……むにゃむにゃ……」
“むにゅっ”
(うぉぉぉっ!クレアの巨乳がぁぁぁ!)
寝入って早々、クレアが俺の腕に抱きついてくる。
(おおお落ち着け!毎夜のことだろ!)
俺は無心で寝ることに集中し、クレアに抱きつかれたままいつものように睡眠を取る。
そのため…
「で、カミトくんは妹の胸を堪能しながら熟睡してたというわけか。さぞ幸せな夢だったんだろうな」
「違うんです。これには深い理由があるんです」
見張りの交代を知らせるために俺たちのテントに来たソフィアさんが、クレアから抱きつかれたまま寝ている俺を見て、ツッコミを入れた。
俺はクレアを起こさないよう注意しつつ抜け出し、ソフィアさんと共に外へ出る。
ちなみに、ソフィアさんが訪れてもクレアは起きなかった。
「まぁいい。君たち兄妹の仲が良いのはいいことだからな。一応、ソラとルーリエには黙っとくよ」
「ありがとうございます。知られると2人から変態お兄ちゃんと思われてしまいますので」
「そうはならないと思うが……まぁいいや。アタシは眠いから寝るぞ」
「はい。おやすみなさい」
俺はソフィアさんに黙ってるようお願いし、見張りを変わる。
その後、時間まで見張りを行い、ソラさんとバトンタッチして再び眠りについた。
そんな感じで何事も無く5日が経過し、昼間の内に王都へ到着する。
「おー!ここが王都か!賑わってるな!」
「だね!リブロとは大違いだよ!」
王都に初めて来た俺とクレアは王都の街並みを見て驚く。
リブロよりも大きな建物が多く、人通りの多い道では屋台が並んでいた。
そして何より人が多い。
「じゃあ、アタシは冒険者協会に戻るから」
「あ、私も協会に行きます!」
「私はセリアさんに会ってくるよ。カミトくんから貰った『希望の花』で、セリアさんを目覚めさせることができると思うから」
とのことで、この場でみんなと一度お別れになる。
「カミトくん。明日、王都の冒険者協会に来てくれ。そこで今後のことを話そう」
「カミトさん!また明日、会いましょう!」
「はい!」
俺は返事をしてソフィアさんとルーリエさんを見送る。
「じゃあ、俺とクレアは今日の宿を探すので」
「あ、ちょっと待って!」
俺たちが宿屋を探すため動き出そうとした時、ソラさんからストップがかかる。
「あ、あのね。今からセリアさんを助けに行こうと思うんだけど、カミトくんとクレアちゃんも一緒に来てほしいんだ」
「俺たちも?」
「うん。カミトくんのことを命の恩人って紹介したいんだ」
真剣な眼差しでソラさんがお願いしてくる。
「時間はまだあるんだから行っていいと思うよ!」
「そうだな。偶然とはいえ、セリアさんはアムネシアさんの孫なんだ。一言くらい挨拶した方がいいかもしれない」
ということで、俺たちは王都について早々、セリアさんへ会いに行くこととなった。
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