51 / 69
{ 皇太子編 }
51. 雑木林の少女 ※
しおりを挟む
アレは、何も持たず、何も知らない……憐れで惨めな存在のはずだった……。
だが、皇帝に呼び出され、謁見の間に姿を現したアレは、その姿勢、歩く姿一つとっても周囲を圧倒し、誰よりも尊い身分であるかのような、存在感を放っていた。
父から、その身を竜の国に送ると告げられても、どこか他人事のように佇んでいた。
”皇城のウジ虫”と呼ばれる女の、余りの代わりざまに、皆が驚いた。
無知ゆえの不遜な態度……初めはそう思った。
だがアレは、礼儀や、教養を身に付けるため課せられた、過密な授業を難なくこなし、どの分野も目を見張る速さで習得していった。
次第に、腫れ物を扱うように接していた教師達でさえ、アレを褒め称えるようになった。
残飯を与えられ、姫としての扱いなど露ほども受けずに育てられた、虫ケラが……。
まるで初めから何もかも備わっていたかのように……精人族の姫として完璧に優雅に振る舞う様子に、苛立ちを感じた。
何度かすれ違いざまに、声をかけても、碌な感情も示さず、ただ礼儀正しく挨拶を返してきただけだった。
怯える様子もなく、達観した空虚な表情……
人を遥か上空から見下ろすような、その瞳……
そこには、その1年前、最後に目にしたあの小屋の裏で、取り乱し、叫び、涙を流したあの女の惨めな姿は、片鱗もなかった。
日々募る苛立ちは、心の底に泥のように沈澱していった。
アレは、生を受けた時から、咎人と定められていた。
その神性力の高さから、実兄を押し除けて……次期皇帝と目されていた叔父上が……人族と交わった結果、産まれた子。
精人族が、他種族と交わり出来た子の神性力は、親より遥かに劣ると伝えられてきた。
その為、古来より、他種族との交わりを固く禁じ、血統を重んじてきた。
皇族においては、神性力の強き近親者との婚姻を重ねた結果……圧倒的な神性力を持つようになった。
また皇族の男子は、語り継がれる神に最も近い姿……銀髪に紺碧の瞳を、子に引き継ぐ。
だがアレは……その姿を、薄めたような白髪に、薄い青の瞳。
皇族のあるべき姿を損なって、神の血を穢した罰とばかりのその姿……。
本来であれば、子を孕んだ時点で、父母共に処刑であるはずが、当時皇帝であった祖父はそうしなかった。
それが情けでない事は推測できる。
アレは6人目の皇孫だった……だが、我が二人の兄は幼い頃に亡くなって、弟も産まれてすぐに亡くなった。
皇族の血筋は、極端に身体の弱き者も産む。残った皇孫は僅かに3人……。
アレが生かされたのは、万が一にも皇族の血筋を絶やさぬ為の『予備』だ。
やがて、祖父が死に、皇帝の座についた父は、アレの処遇が議題に上がった時、「捨て置くように……」そう一言発しただけだった。
弟に、よほどの恨みでもあったのだろうか。
その時から、更に劣悪な扱いとなっただろうことは想像に難くない。
その名前を口にすることまで禁じられた、哀れな従妹。
そう、そして……アレに初めて出会った、あの日。
あの日は……全てが好調だった。
幼少期より皇帝となるべく定められ、あらゆる学問を習得し、常に限界を超えるほどの修練を課されてきた……だが、その日は、全ての課題を難なく終えて、久しぶりの狩りに出た。
獲物も上々だった。
付き従う者たちは、皆一様にその目に畏敬の念を抱く。
次代の皇帝として、最も神に近い存在として……誰からも尊ばれ、畏れ敬われる、そうあるべき理想の姿を、自らの才と努力で築き上げたのだ。
万能感に満たされていた……。
その日……狩りを終えて戻る途中、ふとソレの存在を思い出した。
神性も持たず、精人族でも人族でもない、不浄の存在……。
”皇城のウジ虫”と呼ばれ、罪人のように扱われ、皇城の隅で生きていると、いつか召使達の噂話で耳にした。
狩場から皇城へ続く道の、召使の宿舎のそば、物品の保管倉庫で生活しているはずだ。
好奇心とも言えない、次の予定までの暇潰しで……従者を下がらせ、ひとり足を運んだ。
整備された狩場とも、皇城の庭園ともまるで様相の違う、鬱蒼とした雑木林の脇道を進む。
放置されるがまま、伸び切った枝が絡まり合う、木々の間の薄暗がりに……異質なものを目が捉えた。
はるか先の、その白く小さな固まりが僅かに動いた時、それが目的の少女だと認識した。
歳は、11、12才頃のはずだが……その背中ははるかに小さく、そこから伸びる手足は、その髪と同じ、異様な白さを放っていた。
”ウジ虫”その呼び名の理由に気づき……失笑した。
近づくにつれ、微かに水音が聞こえた。
それは、暗澹たる空間に、澄んだ音を響かせた。
その少女は、地面にしゃがみ込み、腰まで伸びた真っ白な髪を揺らしながら……楽しそうに、動物たちと戯れていた。
薄汚れた服で、痩せこけた手を伸ばして、小さな生き物を、慈しむように撫でながら……今まで目にしたことのない笑顔で、幸せそうに笑っていた。
それは水音ではなく、笑い声だった……。
哀れなはずの従妹が……
誰よりも幸せそうに……
満ち足りた、笑顔を浮かべていた……。
そして、その顔が、こちらを向いた。
まるで、澄み切った空のような……青く、濁りのない瞳……。
唐突に湧き上がったその衝動を、抑えようとは思わなかった。
ゆっくりと、矢をつがえ、弓を引き……その顔に向けた。
瞬間、笑顔が消え、戸惑うような表情を見せた後……ソレは恐怖を浮かべて悲痛に叫んだ……!
「逃げて!」
矢は空を裂き、その動物の急所を貫いた。
こうなることは十分に予測出来たが、どこか人ごとだった。
だが自分の行動と結果が、次第に我が事として現実味を帯びるにつれ……愕然とした。
両手を血で赤く染め、その動物に覆い被さり、泣き叫ぶ少女……そしてその目が、非難するようにこちらを見据えた瞬間、身体が震えた。
動揺を見せてはいけない、感情を晒してはいけない……必死に冷静を保ち、その場を後にした……。
その後部屋に戻ってからも、大粒の涙を流しながら瞳を見開き、頬を真っ赤に上気させて泣く少女の顔を、何度も何度も思い出した。
あんな風に、人が無様に泣き叫ぶ姿を見たのは初めてだった。
思い出すたび鼓動が早くなり、それは異様な興奮を生んだ……。
産まれて初めて味わうその感情は……決して不快なものでは無かった。
その後、狩場から戻る際には、あえて雑木林を通る道を選んだ。
いつも、アレがこちらに気づく前に、こちらがアレを見つけていた。
ある時は小動物と戯れ、ある時は、スカートの裾いっぱいに木の実を集め……ふわふわとどこか頼りなげな動きで、しゃがんだり歩いたりを繰り返す。
しばらく様子を眺めていると、やっとこちらに気づく。
一瞬固まった後に、恐怖に慄き、一目散に逃げていく。
今まで、自分に向けられた眼差しは、”羨望” “尊敬”といった、一様に好意を示すものだった。
僅かでも繋がりを持つために、すり寄る輩も多くいた。
だが、アレだけは、自分を目にするなり、その瞳に恐怖を浮かべ、逃げる。
馬を駆り、先回りして行く手を阻めば、無様に震え、後退りする。
狩った獲物を目の前に転がせば、動転して悲鳴をあげる。
それは果てしなく無様な姿だった……。人はこうも醜態を晒すことができるのかと驚いた。
時折、馬から降りて、自分の手でこの少女を捕まえてみたいと思うこともあった……だが、わざわざ行動にうつす気にはなれなかった。
初めのうちは、必死に逃げる様子が愉快だったが、いつも同じ表情を浮かべ、逃げ惑う少女の様子に…………当初得られた興奮も薄れ、次第に肩透かしのように感じるようになった。
やがて、秋が終わり、木々の葉が散った頃……その戯れにもすっかり飽きて、雑木林に足を運ぶことも無くなった……。
だが、皇帝に呼び出され、謁見の間に姿を現したアレは、その姿勢、歩く姿一つとっても周囲を圧倒し、誰よりも尊い身分であるかのような、存在感を放っていた。
父から、その身を竜の国に送ると告げられても、どこか他人事のように佇んでいた。
”皇城のウジ虫”と呼ばれる女の、余りの代わりざまに、皆が驚いた。
無知ゆえの不遜な態度……初めはそう思った。
だがアレは、礼儀や、教養を身に付けるため課せられた、過密な授業を難なくこなし、どの分野も目を見張る速さで習得していった。
次第に、腫れ物を扱うように接していた教師達でさえ、アレを褒め称えるようになった。
残飯を与えられ、姫としての扱いなど露ほども受けずに育てられた、虫ケラが……。
まるで初めから何もかも備わっていたかのように……精人族の姫として完璧に優雅に振る舞う様子に、苛立ちを感じた。
何度かすれ違いざまに、声をかけても、碌な感情も示さず、ただ礼儀正しく挨拶を返してきただけだった。
怯える様子もなく、達観した空虚な表情……
人を遥か上空から見下ろすような、その瞳……
そこには、その1年前、最後に目にしたあの小屋の裏で、取り乱し、叫び、涙を流したあの女の惨めな姿は、片鱗もなかった。
日々募る苛立ちは、心の底に泥のように沈澱していった。
アレは、生を受けた時から、咎人と定められていた。
その神性力の高さから、実兄を押し除けて……次期皇帝と目されていた叔父上が……人族と交わった結果、産まれた子。
精人族が、他種族と交わり出来た子の神性力は、親より遥かに劣ると伝えられてきた。
その為、古来より、他種族との交わりを固く禁じ、血統を重んじてきた。
皇族においては、神性力の強き近親者との婚姻を重ねた結果……圧倒的な神性力を持つようになった。
また皇族の男子は、語り継がれる神に最も近い姿……銀髪に紺碧の瞳を、子に引き継ぐ。
だがアレは……その姿を、薄めたような白髪に、薄い青の瞳。
皇族のあるべき姿を損なって、神の血を穢した罰とばかりのその姿……。
本来であれば、子を孕んだ時点で、父母共に処刑であるはずが、当時皇帝であった祖父はそうしなかった。
それが情けでない事は推測できる。
アレは6人目の皇孫だった……だが、我が二人の兄は幼い頃に亡くなって、弟も産まれてすぐに亡くなった。
皇族の血筋は、極端に身体の弱き者も産む。残った皇孫は僅かに3人……。
アレが生かされたのは、万が一にも皇族の血筋を絶やさぬ為の『予備』だ。
やがて、祖父が死に、皇帝の座についた父は、アレの処遇が議題に上がった時、「捨て置くように……」そう一言発しただけだった。
弟に、よほどの恨みでもあったのだろうか。
その時から、更に劣悪な扱いとなっただろうことは想像に難くない。
その名前を口にすることまで禁じられた、哀れな従妹。
そう、そして……アレに初めて出会った、あの日。
あの日は……全てが好調だった。
幼少期より皇帝となるべく定められ、あらゆる学問を習得し、常に限界を超えるほどの修練を課されてきた……だが、その日は、全ての課題を難なく終えて、久しぶりの狩りに出た。
獲物も上々だった。
付き従う者たちは、皆一様にその目に畏敬の念を抱く。
次代の皇帝として、最も神に近い存在として……誰からも尊ばれ、畏れ敬われる、そうあるべき理想の姿を、自らの才と努力で築き上げたのだ。
万能感に満たされていた……。
その日……狩りを終えて戻る途中、ふとソレの存在を思い出した。
神性も持たず、精人族でも人族でもない、不浄の存在……。
”皇城のウジ虫”と呼ばれ、罪人のように扱われ、皇城の隅で生きていると、いつか召使達の噂話で耳にした。
狩場から皇城へ続く道の、召使の宿舎のそば、物品の保管倉庫で生活しているはずだ。
好奇心とも言えない、次の予定までの暇潰しで……従者を下がらせ、ひとり足を運んだ。
整備された狩場とも、皇城の庭園ともまるで様相の違う、鬱蒼とした雑木林の脇道を進む。
放置されるがまま、伸び切った枝が絡まり合う、木々の間の薄暗がりに……異質なものを目が捉えた。
はるか先の、その白く小さな固まりが僅かに動いた時、それが目的の少女だと認識した。
歳は、11、12才頃のはずだが……その背中ははるかに小さく、そこから伸びる手足は、その髪と同じ、異様な白さを放っていた。
”ウジ虫”その呼び名の理由に気づき……失笑した。
近づくにつれ、微かに水音が聞こえた。
それは、暗澹たる空間に、澄んだ音を響かせた。
その少女は、地面にしゃがみ込み、腰まで伸びた真っ白な髪を揺らしながら……楽しそうに、動物たちと戯れていた。
薄汚れた服で、痩せこけた手を伸ばして、小さな生き物を、慈しむように撫でながら……今まで目にしたことのない笑顔で、幸せそうに笑っていた。
それは水音ではなく、笑い声だった……。
哀れなはずの従妹が……
誰よりも幸せそうに……
満ち足りた、笑顔を浮かべていた……。
そして、その顔が、こちらを向いた。
まるで、澄み切った空のような……青く、濁りのない瞳……。
唐突に湧き上がったその衝動を、抑えようとは思わなかった。
ゆっくりと、矢をつがえ、弓を引き……その顔に向けた。
瞬間、笑顔が消え、戸惑うような表情を見せた後……ソレは恐怖を浮かべて悲痛に叫んだ……!
「逃げて!」
矢は空を裂き、その動物の急所を貫いた。
こうなることは十分に予測出来たが、どこか人ごとだった。
だが自分の行動と結果が、次第に我が事として現実味を帯びるにつれ……愕然とした。
両手を血で赤く染め、その動物に覆い被さり、泣き叫ぶ少女……そしてその目が、非難するようにこちらを見据えた瞬間、身体が震えた。
動揺を見せてはいけない、感情を晒してはいけない……必死に冷静を保ち、その場を後にした……。
その後部屋に戻ってからも、大粒の涙を流しながら瞳を見開き、頬を真っ赤に上気させて泣く少女の顔を、何度も何度も思い出した。
あんな風に、人が無様に泣き叫ぶ姿を見たのは初めてだった。
思い出すたび鼓動が早くなり、それは異様な興奮を生んだ……。
産まれて初めて味わうその感情は……決して不快なものでは無かった。
その後、狩場から戻る際には、あえて雑木林を通る道を選んだ。
いつも、アレがこちらに気づく前に、こちらがアレを見つけていた。
ある時は小動物と戯れ、ある時は、スカートの裾いっぱいに木の実を集め……ふわふわとどこか頼りなげな動きで、しゃがんだり歩いたりを繰り返す。
しばらく様子を眺めていると、やっとこちらに気づく。
一瞬固まった後に、恐怖に慄き、一目散に逃げていく。
今まで、自分に向けられた眼差しは、”羨望” “尊敬”といった、一様に好意を示すものだった。
僅かでも繋がりを持つために、すり寄る輩も多くいた。
だが、アレだけは、自分を目にするなり、その瞳に恐怖を浮かべ、逃げる。
馬を駆り、先回りして行く手を阻めば、無様に震え、後退りする。
狩った獲物を目の前に転がせば、動転して悲鳴をあげる。
それは果てしなく無様な姿だった……。人はこうも醜態を晒すことができるのかと驚いた。
時折、馬から降りて、自分の手でこの少女を捕まえてみたいと思うこともあった……だが、わざわざ行動にうつす気にはなれなかった。
初めのうちは、必死に逃げる様子が愉快だったが、いつも同じ表情を浮かべ、逃げ惑う少女の様子に…………当初得られた興奮も薄れ、次第に肩透かしのように感じるようになった。
やがて、秋が終わり、木々の葉が散った頃……その戯れにもすっかり飽きて、雑木林に足を運ぶことも無くなった……。
44
お気に入りに追加
371
あなたにおすすめの小説
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
【完結】身代わりの人質花嫁は敵国の王弟から愛を知る
夕香里
恋愛
不義の子としてこれまで虐げられてきたエヴェリ。
戦争回避のため、異母妹シェイラの身代わりとして自国では野蛮な国と呼ばれていた敵国の王弟セルゲイに嫁ぐことになった。
身代わりが露見しないよう、ひっそり大人しく暮らそうと決意していたのだが……。
「君を愛することはない」と初日に宣言し、これまで無関心だった夫がとある出来事によって何故か積極的に迫って来て──?
優しい夫を騙していると心苦しくなりつつも、セルゲイに甘やかされて徐々に惹かれていくエヴェリが敵国で幸せになる話。
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
囚われの公爵と自由を求める花~マザコン公爵は改心して妻を溺愛する~
無月公主
恋愛
この物語は、貴族社会を舞台に、サクレティアとクレノース公爵との奇妙で複雑な夫婦関係を描いたファンタジーロマンスです。サクレティアは、虐げられていた過去を背負いながらも、自分の自由と平和を求め、冷酷だった公爵クレノースと政略結婚を果たします。しかし、結婚後のクレノースは母親との異常な関係から解放されたことで、サクレティアに狂気じみた崇拝を抱くようになり、まるで彼女を神のように敬い始めます。サクレティアはこの歪んだ愛情に戸惑いながらも、彼の心の闇と向き合い、次第に彼の真実の姿を見つけ出そうとします。
奇妙な日常の中で彼女が手にした「自由」と、歪んだ愛の狭間で揺れ動く夫婦の関係。そして、彼らを取り巻く秘密と過去が少しずつ明かされていく――サクレティアは、クレノースの心を取り戻し、本来の彼を救うことができるのか?そして、二人の未来にはどんな運命が待ち受けているのか?
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
獣人公爵様に溺愛されすぎて死にそうです!〜乙女ゲーム攻略ダイアリー〜
神那 凛
恋愛
気づくと異世界乙女ゲームの世界!
メインキャラじゃない私はイケメン公爵様とイチャラブライフを送っていたら、なぜかヒロインに格上げされたみたい。
静かに暮らしたいだけなのに、物語がどんどん進んでいくから前世のゲームの知識をフル活用して攻略キャラをクリアしていく。
けれどそれぞれのキャラは設定とは全く違う性格で……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる