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第一章 始まりの館
Chapter61 畑作り
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雲が多い星の日。
アルシャインは庭の花の手入れをしてから正面にある空き地に向かう。
この土地を借りられたので、早速朝から土を掘り起こして柔らかくしていた。
「はーやく畑にしたいなあ~♪なんの畑にしようかな~♪」
そんな歌を歌いながらクワで耕していく。
すると途中で石とぶつかった。
「むむ…地中に石だなんて…」
その周りをスコップで掘っていくと、大きめの石の表面が現れる。
「…応援を呼びましょう!」
アルシャインはすぐにクワとスコップを手に金の羊亭に向かう。
井戸で手を洗ってから中に入ると、みんなが朝食の支度をしていた。
「アイシャ、今日の朝食はクロック・ムッシュでいいよね?」
ルーベンスが聞くとアルシャインはカウンターに座る。
「ええ…ルースが作るのかしら?」
「今日は僕とユナとティーナで作るよ。コーヒー飲んで座ってて」
「あら嬉しいわ」
そう言ってアルシャインはコーヒーを注いでからテーブル席に行ってフィナアリスの隣に座る。
フィナアリスはレース編みでリボンを作っていた。
マリアンナとリナメイシーとレオリアムもレース編みをしている。
「後で畑予定地の石をどけるのを手伝ってくれない?」
「石?小石とか?」とクリストフ。
「うん、小石もそうだけど、こーんな大きな岩が地中にあるのよ!」
とアルシャインが手を広げて言うと、ルベルジュノーが眉をひそめて言う。
「それ無理じゃない?」
「無理じゃない!みんなでやればきっとどかせるわ!」
「アイシャはいつもポジティブでいいと思うんだけどさ…力弱いんだから」
リュカシオンまで言う。
「…いいわよー…一人で頑張るからー…」
淋しく言うと、メルヒオールとクリストフが抱き着いて言う。
「僕は手伝うよ!」
2人が言うとアルシャインが2人を抱き締める。
「嬉しい!3人で頑張りましょう!」
「やらないなんて言ってないよアイシャママ!」とリナメイシー。
「食べたらみんなで協力するわ!」
そう言いアルベルティーナがお皿を運ぶ。
「食べたらね!」
アルシャインは笑ってみんなの分を運んだ。
朝食後。
結局、全員で石を掘る事にした。
クリストフとメルヒオールとティナジゼルは周りの小石を集め、アルベルティーナとリナメイシーとマリアンナは掘り返した土にミュージのフンと落ち葉を混ぜていく。
石の周りを掘ると更に大きい岩の本体が見えてきた。
「こりゃまずい予感だな。一箇所深く掘ってみよう」
そうカシアンが言い、リュカシオンと共に深く掘り下げてみると、平たい大きな石だと分かった。
「この棒で押し出そうよ」
そう言いレオリアムが長い棒を持ってくる。
テコの原理で持ち上げようというのだ。
「せーの!」
ルベルジュノーとリュカシオンで棒をグッと下に押すと、バコッと大きくて平たい石が飛び出した。
「うわ、おっきい!」とメルヒオール。
「門の所に良さそうね!」
アルシャインがそう言って持ち上げようとするので、カシアンとリュカシオンが持って行く。
「この石をどけて……」
アルシャインが平たい石を避けた。
「ここ!」
「はいはい」
カシアンが言い、門の近くに置く。
「いいわね!こんなにおっきい石ならテーブルにもなりそう」
「楽しそうだな…さっきまでこの石を邪魔物扱いしてたクセに」
笑いながらカシアンが言うと、アルシャインがふくれっ面をして言う。
「いいじゃないの!もー」
なんだか子供扱いをされた気になってアルシャインは怒りながら歩く。
「なんで怒るんだよ!」
「さっさと耕して、ほら!」
アルシャインはクワをカシアンに渡して、土作りを手伝う。
「アイシャママ、ここ何を植えるの?」とリナメイシー。
「半分は小麦がいいなー…豆とね、あと野菜!」
ふふっと笑いながらアルシャインが答える。
「レンズ豆なら今がいいね」
レオリアムが農業の本を見ながら言う。
「野菜は?」
アルベルティーナが聞いて一緒に見る。
「トマト、ニンジン、ピーマン、キャベツ…ほうれん草、ルッコラ、玉ねぎ…いっぱいあるね!」
マリアンナが嬉しそうに言う。
「種を買いに行こうか!」
アルシャインが言うと、みんなが
「おー!」と手を上げて言う。
街の露店にある種屋さんには、何回かお世話になっている。
リュカシオンとルベルジュノーが残り、みんなで馬車に乗って街に出掛けた。
それぞれに目的の物を買いに出た。
レオリアムとルーベンスは途中で本を見る。
フィナアリスとマリアンナとリナメイシーは古着屋を見る。
ユスヘルディナとメルヒオールは布屋で布の切れ端を見た。
その間にアルシャインはティナジゼルとクリストフとカシアンが種屋さんを見る。
「あ、苗もあるのね…」
アルシャインが悩む。
「初心者なんだから、苗から植えた方がいいぞ」
種屋のホレスが言う。
「キャベツはどれ?」
クリストフが聞くと、ホレスが葉っぱの生えたポットを見せる。
「丸くないよ?!」とティナジゼル。
「丸くなるから。水はやり過ぎず、肥料をたーっぷりな!」
そう言ってホレスが肥料の袋を出す。
中には色んな丸い玉が入っていた。
「あれ?魔石も入ってるの?」
アルシャインが聞くとホレスが笑う。
「魔石の欠片さ。回復やら浄化やら成長の手助けになるから入れるんだよ」
「へえ~」
アルシャインは感心しながら野菜とハーブのポットの苗を買ってみんなで馬車に運ぶ。
肥料は大きくて重いのでカシアンが運んだ。
「よーし、植えるぞ~!」
アルシャインが張り切って馬車の操縦をする。
途中でみんなを拾っていき、金の羊亭に戻った。
チラッとレストランと宿屋を見ると、結構人が入っていてアルシャインは笑う。
畑に肥料を混ぜて畝を作ってから、苗を植えていく。
周りを囲うようにハーブを植えた。
そして、トマトなどの支柱用に真っ直ぐな枝を組み立てておく。
「大きくな~れ、大きくな~れ、天まで届いて降り注げ~♪」
アルシャインが歌いながら水をやる。
みんなも同じ歌を歌いながら水をまいた。
アルシャインは庭の花の手入れをしてから正面にある空き地に向かう。
この土地を借りられたので、早速朝から土を掘り起こして柔らかくしていた。
「はーやく畑にしたいなあ~♪なんの畑にしようかな~♪」
そんな歌を歌いながらクワで耕していく。
すると途中で石とぶつかった。
「むむ…地中に石だなんて…」
その周りをスコップで掘っていくと、大きめの石の表面が現れる。
「…応援を呼びましょう!」
アルシャインはすぐにクワとスコップを手に金の羊亭に向かう。
井戸で手を洗ってから中に入ると、みんなが朝食の支度をしていた。
「アイシャ、今日の朝食はクロック・ムッシュでいいよね?」
ルーベンスが聞くとアルシャインはカウンターに座る。
「ええ…ルースが作るのかしら?」
「今日は僕とユナとティーナで作るよ。コーヒー飲んで座ってて」
「あら嬉しいわ」
そう言ってアルシャインはコーヒーを注いでからテーブル席に行ってフィナアリスの隣に座る。
フィナアリスはレース編みでリボンを作っていた。
マリアンナとリナメイシーとレオリアムもレース編みをしている。
「後で畑予定地の石をどけるのを手伝ってくれない?」
「石?小石とか?」とクリストフ。
「うん、小石もそうだけど、こーんな大きな岩が地中にあるのよ!」
とアルシャインが手を広げて言うと、ルベルジュノーが眉をひそめて言う。
「それ無理じゃない?」
「無理じゃない!みんなでやればきっとどかせるわ!」
「アイシャはいつもポジティブでいいと思うんだけどさ…力弱いんだから」
リュカシオンまで言う。
「…いいわよー…一人で頑張るからー…」
淋しく言うと、メルヒオールとクリストフが抱き着いて言う。
「僕は手伝うよ!」
2人が言うとアルシャインが2人を抱き締める。
「嬉しい!3人で頑張りましょう!」
「やらないなんて言ってないよアイシャママ!」とリナメイシー。
「食べたらみんなで協力するわ!」
そう言いアルベルティーナがお皿を運ぶ。
「食べたらね!」
アルシャインは笑ってみんなの分を運んだ。
朝食後。
結局、全員で石を掘る事にした。
クリストフとメルヒオールとティナジゼルは周りの小石を集め、アルベルティーナとリナメイシーとマリアンナは掘り返した土にミュージのフンと落ち葉を混ぜていく。
石の周りを掘ると更に大きい岩の本体が見えてきた。
「こりゃまずい予感だな。一箇所深く掘ってみよう」
そうカシアンが言い、リュカシオンと共に深く掘り下げてみると、平たい大きな石だと分かった。
「この棒で押し出そうよ」
そう言いレオリアムが長い棒を持ってくる。
テコの原理で持ち上げようというのだ。
「せーの!」
ルベルジュノーとリュカシオンで棒をグッと下に押すと、バコッと大きくて平たい石が飛び出した。
「うわ、おっきい!」とメルヒオール。
「門の所に良さそうね!」
アルシャインがそう言って持ち上げようとするので、カシアンとリュカシオンが持って行く。
「この石をどけて……」
アルシャインが平たい石を避けた。
「ここ!」
「はいはい」
カシアンが言い、門の近くに置く。
「いいわね!こんなにおっきい石ならテーブルにもなりそう」
「楽しそうだな…さっきまでこの石を邪魔物扱いしてたクセに」
笑いながらカシアンが言うと、アルシャインがふくれっ面をして言う。
「いいじゃないの!もー」
なんだか子供扱いをされた気になってアルシャインは怒りながら歩く。
「なんで怒るんだよ!」
「さっさと耕して、ほら!」
アルシャインはクワをカシアンに渡して、土作りを手伝う。
「アイシャママ、ここ何を植えるの?」とリナメイシー。
「半分は小麦がいいなー…豆とね、あと野菜!」
ふふっと笑いながらアルシャインが答える。
「レンズ豆なら今がいいね」
レオリアムが農業の本を見ながら言う。
「野菜は?」
アルベルティーナが聞いて一緒に見る。
「トマト、ニンジン、ピーマン、キャベツ…ほうれん草、ルッコラ、玉ねぎ…いっぱいあるね!」
マリアンナが嬉しそうに言う。
「種を買いに行こうか!」
アルシャインが言うと、みんなが
「おー!」と手を上げて言う。
街の露店にある種屋さんには、何回かお世話になっている。
リュカシオンとルベルジュノーが残り、みんなで馬車に乗って街に出掛けた。
それぞれに目的の物を買いに出た。
レオリアムとルーベンスは途中で本を見る。
フィナアリスとマリアンナとリナメイシーは古着屋を見る。
ユスヘルディナとメルヒオールは布屋で布の切れ端を見た。
その間にアルシャインはティナジゼルとクリストフとカシアンが種屋さんを見る。
「あ、苗もあるのね…」
アルシャインが悩む。
「初心者なんだから、苗から植えた方がいいぞ」
種屋のホレスが言う。
「キャベツはどれ?」
クリストフが聞くと、ホレスが葉っぱの生えたポットを見せる。
「丸くないよ?!」とティナジゼル。
「丸くなるから。水はやり過ぎず、肥料をたーっぷりな!」
そう言ってホレスが肥料の袋を出す。
中には色んな丸い玉が入っていた。
「あれ?魔石も入ってるの?」
アルシャインが聞くとホレスが笑う。
「魔石の欠片さ。回復やら浄化やら成長の手助けになるから入れるんだよ」
「へえ~」
アルシャインは感心しながら野菜とハーブのポットの苗を買ってみんなで馬車に運ぶ。
肥料は大きくて重いのでカシアンが運んだ。
「よーし、植えるぞ~!」
アルシャインが張り切って馬車の操縦をする。
途中でみんなを拾っていき、金の羊亭に戻った。
チラッとレストランと宿屋を見ると、結構人が入っていてアルシャインは笑う。
畑に肥料を混ぜて畝を作ってから、苗を植えていく。
周りを囲うようにハーブを植えた。
そして、トマトなどの支柱用に真っ直ぐな枝を組み立てておく。
「大きくな~れ、大きくな~れ、天まで届いて降り注げ~♪」
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みんなも同じ歌を歌いながら水をまいた。
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