655 / 848
第十九章 難儀な連中が現れたよ…
第655話 色々と対策が施されていたよ…
しおりを挟む
惑星テルルで『宗教』ってモノが、どんなに害悪だったかを教えてくれたマリア(マロン)さん。
でもその一方で、そんなモノが蔓延る背景には為政者の怠慢があると諭してくれたんだ。
民が『宗教』なんて気休めに依存しなくても良いように。
民が明日に希望が持てる社会、毎日が楽しく充実した生活を送れる社会。
そんな社会を築く義務が、為政者にはあるのだと。
「まあ、実はあんまり心配してないんだけどね。
人間にとって最大の脅威は飢餓でしょう。
飢饉が起こらないように、色々と対策は施したから。」
人は食べないと生きていけないからね、酷い飢饉に見舞われたら絶望する人は多いだろうね。
「うん? それは『パンの木』だけじゃないの?
今の言葉だと、他にも飢饉対策があるようだけど?」
アカシアさんに見せたもらった映像の中で、飢饉対策として『パンの木』を開発したことは知ったけど。
他にもあるとは、先日の映像には出て来なかったよ。
「うん? マロンちゃん、毎日乗っているじゃない、ウサギ。
あれ、魔物だと誤解されているようだけど…、違うわよ。
ウサギは食料用の家畜として、野生のものを品種改良したの。」
「へっ?」
「だって、あの森の周辺では牛や猪は見当たらなかったのよ。
食用に向く動物で沢山いたのがウサギだったの。
ウサギはとっても繁殖力が強いでしょう。
食肉用として飼育するのに好都合だったの。
でも、一羽当たりから採れるお肉が少ないでしょう。
だから、お肉が沢山捕れるように品種改良したの。」
どうやら、その品種改良ってのが熊ほどある巨大な体らしい…。
「でも、ウサギを飼育しているなんて聞いたこと無いよ。」
「ああ、それね。
私、ウサギの能力を舐めていたわ。
あの子達、穴を掘って逃げ出すのよ…。」
柵を飛び越えて逃げ出すことには注意していて、檻のように上まで覆った牧場で飼育してたらしいのだけど。
ある朝、気付いたら牧場に大穴が開いていて、一羽残らず逃げ出した後だったらしいの。
「あの子達、期待以上の繁殖力でね。
あっという間に、その辺中に広がったの。
もう、飼育なんてする気にならなかったわ。
食べたければ、草原で狩って来れば良いのだから。」
マリアさん、言ってたよ。 飢饉対策としては好都合だって。
飼育するとなると、コストが掛かるし、所有権も発生するから。
いざ飢饉になった時に全ての人に円滑に行き渡るか分からないけど。
その辺の原野で勝手に繁殖するのなら、誰でも自由に捕獲する事が出来るからって。
ただ、誤算だったのは、人が想定外に体力不足になっていることだって。
四十万年前にウサギの品種改良した当時は、イブでも容易く狩りをしていたみたい。
ウサギが強くなった様子も見られないので、人の体力が落ちたのだろうってマリアさんは言ってたの。
「その点、マロンちゃんと周囲の女の子は凄いわね。
まさか、ウサギを飼い慣らして馬代わりに使っているとは…。」
食用に品種改良したウサギが、騎乗用に使われるとは想定外だとマリアさんは笑ってたよ。
**********
「まだ、他にも飢饉対策をしてあるの?」
おいらの知らないことが、他にもあるなら聞いておかないとね。
いざと言う時に役立つかもしれないし。
「あるわよ。マロンちゃん達が『スキルの実』と呼んでいる果実。
あれ、特殊スキルを身に着けるだけのモノだと思っているでしょう。
違うわよ、実はあれ完全バランス栄養食なんだ。
人体に必要な栄養素がすべて含まれていて。
取り敢えず、あれだけ食べていれば死ぬことは無いわ。」
何と、びっくり。
父ちゃんが行方不明になって餓死しそうになった時、『ゴミスキルの実』を食べたのは正解だったんだ。
あれが完全栄養食だから、体を壊すこと無く生きながらえることが出来たんだね。
『スキルの実』を生成させる目的で創り出した植物型の魔物は、いずれも繁殖力が強いので。
マリアさんは、飢饉対策としても活用できると考えたそうなんだ。
栄養面のバランスが取れるように、『スキルの実』に一手間加えておいたんだって。
「でも、そんな事は伝わって無かったよ。
物知りな方だと思う父ちゃんだって、多分知らないんじゃないかな。
おいら、そんな話聞いたことが無かったから。」
「ああ、それね。
きっと、獲得できる『スキル』のことばかり注目されてたからよ。
加えて食糧事情が極限まで悪化したこと無いのも理由の一つだと思う。
あの果実を食料として見る必要が無かったんじゃないかな。
いま、この大陸の人々はスキルを獲得する薬だと思っているのでしょう。」
シューティング・ビーンズがドロップする『ゴミスキルの実』は、誰も見向きもしないけど。
それ以外の『実』は、一つ銀貨十枚とか、三十枚とか結構値が張るものね。
飢饉みたいな非常時の食料にするなんてことは、誰も考えてなかったんだろうね。
もっとも、この大陸では幸いにしてその必要も無かったみたいだし。
ヒーナルが人為的に起こしたこの国以外では、飢饉なんて発生してないから。
「あとは、戦争と疫病対策ね。
この二つも人々に絶望をもたらす厄災だものね。
疫病については妖精族に、万能薬を持たせたおいたわ。
万能薬と言っても、生体の異常を修復するナノマシンだけど。
自己増殖型で、水の中で無限に増え続けるの。」
それって、『妖精の泉』の水じゃん…。 あれも、マリアさんが創り出したものなんだ。
「でも、あれって、アルトも中々分けてくれないよ。
定期的の貰っているのは、おいらとタロウくらいだもの。」
だからこそ『妖精の泉』の水ってとても貴重な物とされ、伝説にまでなっているんだから。
「当たり前よ。
あんな万能薬を安易に与えたら、人族の進歩が止まっちゃうじゃない。
人族が独自に医療水準を高める努力を阻害しないように。
妖精族には指示しておいたの。
人の手に負えない疫病が蔓延した時だけ与えるようにと。」
マロンさんはこうも言ってたよ。
妖精族の判断で自分が保護している者に与えるのは禁じていないし。
質の悪い疫病が蔓延する蓋然性がある場合に、予防的に用いることも禁じていないと。
それで妖精の加護がある人だけが泉の水を貰えるという伝説が、あちこちに残っているんだね。
現在、おいらの国で悪い病気が蔓延しないようにと、アルトが泉の水を分けてくれてるんだ。
外国から質の悪い流行り病を持ち込ませないために、入国前の外国人全員に泉の水を飲ませるとか。
泡姫さんを媒介にして質の悪い病気が流行らないようにと、風呂屋のお客と泡姫さんに泉の水を飲ませるとか。
それって、マリアさんの指示が妖精族に伝承されているからなんだね。
**********
疫病対策として施してたことの説明が終わると。
「あとは、戦争ね。 これはアカシアちゃんから聞いているんじゃない?」
マリアさんは確認するように問い掛けて来たの。
「うん、アカシアさんに教えて貰ったよ。
仲の悪いグループ同士を距離的に離れた場所で暮らすようにしたんでしょう。
そして、お互いの生活圏を侵さないように、間に魔物の領域と妖精の森を配置したんだ。」
おいらの答えに満足した様子で、マリアさんはニッコリ笑顔を見せたよ。
「正解、ちゃんと理解しているようで嬉しいわ。
アカシアちゃんから聞いているわよ。
マロンちゃん、教えてもらう前に気付いていたんだって。
アカシアちゃん、褒めてたわ。聡明な子供だって。」
この街を訪れるに当たり、マリアさんはアカシアさんから知らされていたらしい。
おいらが『魔物の領域』が人為的に配置したものではと質問したことを。
「ただね、誰もがマロンちゃんみたいに聡明な訳でも無いのよね…。
私ね、驚かされたわ。
人の愚かさと、行動力の凄さに…。
当初、私はその辺を見誤っていたわ。」
そんな呟きを漏らしたマリアさんの表情に陰りが見えたよ。今さっきの笑顔が嘘のように。
過去に何か、マリアさんの予想外な事が生じたみたいで、それを悔やんでいるみたいだった。
でもその一方で、そんなモノが蔓延る背景には為政者の怠慢があると諭してくれたんだ。
民が『宗教』なんて気休めに依存しなくても良いように。
民が明日に希望が持てる社会、毎日が楽しく充実した生活を送れる社会。
そんな社会を築く義務が、為政者にはあるのだと。
「まあ、実はあんまり心配してないんだけどね。
人間にとって最大の脅威は飢餓でしょう。
飢饉が起こらないように、色々と対策は施したから。」
人は食べないと生きていけないからね、酷い飢饉に見舞われたら絶望する人は多いだろうね。
「うん? それは『パンの木』だけじゃないの?
今の言葉だと、他にも飢饉対策があるようだけど?」
アカシアさんに見せたもらった映像の中で、飢饉対策として『パンの木』を開発したことは知ったけど。
他にもあるとは、先日の映像には出て来なかったよ。
「うん? マロンちゃん、毎日乗っているじゃない、ウサギ。
あれ、魔物だと誤解されているようだけど…、違うわよ。
ウサギは食料用の家畜として、野生のものを品種改良したの。」
「へっ?」
「だって、あの森の周辺では牛や猪は見当たらなかったのよ。
食用に向く動物で沢山いたのがウサギだったの。
ウサギはとっても繁殖力が強いでしょう。
食肉用として飼育するのに好都合だったの。
でも、一羽当たりから採れるお肉が少ないでしょう。
だから、お肉が沢山捕れるように品種改良したの。」
どうやら、その品種改良ってのが熊ほどある巨大な体らしい…。
「でも、ウサギを飼育しているなんて聞いたこと無いよ。」
「ああ、それね。
私、ウサギの能力を舐めていたわ。
あの子達、穴を掘って逃げ出すのよ…。」
柵を飛び越えて逃げ出すことには注意していて、檻のように上まで覆った牧場で飼育してたらしいのだけど。
ある朝、気付いたら牧場に大穴が開いていて、一羽残らず逃げ出した後だったらしいの。
「あの子達、期待以上の繁殖力でね。
あっという間に、その辺中に広がったの。
もう、飼育なんてする気にならなかったわ。
食べたければ、草原で狩って来れば良いのだから。」
マリアさん、言ってたよ。 飢饉対策としては好都合だって。
飼育するとなると、コストが掛かるし、所有権も発生するから。
いざ飢饉になった時に全ての人に円滑に行き渡るか分からないけど。
その辺の原野で勝手に繁殖するのなら、誰でも自由に捕獲する事が出来るからって。
ただ、誤算だったのは、人が想定外に体力不足になっていることだって。
四十万年前にウサギの品種改良した当時は、イブでも容易く狩りをしていたみたい。
ウサギが強くなった様子も見られないので、人の体力が落ちたのだろうってマリアさんは言ってたの。
「その点、マロンちゃんと周囲の女の子は凄いわね。
まさか、ウサギを飼い慣らして馬代わりに使っているとは…。」
食用に品種改良したウサギが、騎乗用に使われるとは想定外だとマリアさんは笑ってたよ。
**********
「まだ、他にも飢饉対策をしてあるの?」
おいらの知らないことが、他にもあるなら聞いておかないとね。
いざと言う時に役立つかもしれないし。
「あるわよ。マロンちゃん達が『スキルの実』と呼んでいる果実。
あれ、特殊スキルを身に着けるだけのモノだと思っているでしょう。
違うわよ、実はあれ完全バランス栄養食なんだ。
人体に必要な栄養素がすべて含まれていて。
取り敢えず、あれだけ食べていれば死ぬことは無いわ。」
何と、びっくり。
父ちゃんが行方不明になって餓死しそうになった時、『ゴミスキルの実』を食べたのは正解だったんだ。
あれが完全栄養食だから、体を壊すこと無く生きながらえることが出来たんだね。
『スキルの実』を生成させる目的で創り出した植物型の魔物は、いずれも繁殖力が強いので。
マリアさんは、飢饉対策としても活用できると考えたそうなんだ。
栄養面のバランスが取れるように、『スキルの実』に一手間加えておいたんだって。
「でも、そんな事は伝わって無かったよ。
物知りな方だと思う父ちゃんだって、多分知らないんじゃないかな。
おいら、そんな話聞いたことが無かったから。」
「ああ、それね。
きっと、獲得できる『スキル』のことばかり注目されてたからよ。
加えて食糧事情が極限まで悪化したこと無いのも理由の一つだと思う。
あの果実を食料として見る必要が無かったんじゃないかな。
いま、この大陸の人々はスキルを獲得する薬だと思っているのでしょう。」
シューティング・ビーンズがドロップする『ゴミスキルの実』は、誰も見向きもしないけど。
それ以外の『実』は、一つ銀貨十枚とか、三十枚とか結構値が張るものね。
飢饉みたいな非常時の食料にするなんてことは、誰も考えてなかったんだろうね。
もっとも、この大陸では幸いにしてその必要も無かったみたいだし。
ヒーナルが人為的に起こしたこの国以外では、飢饉なんて発生してないから。
「あとは、戦争と疫病対策ね。
この二つも人々に絶望をもたらす厄災だものね。
疫病については妖精族に、万能薬を持たせたおいたわ。
万能薬と言っても、生体の異常を修復するナノマシンだけど。
自己増殖型で、水の中で無限に増え続けるの。」
それって、『妖精の泉』の水じゃん…。 あれも、マリアさんが創り出したものなんだ。
「でも、あれって、アルトも中々分けてくれないよ。
定期的の貰っているのは、おいらとタロウくらいだもの。」
だからこそ『妖精の泉』の水ってとても貴重な物とされ、伝説にまでなっているんだから。
「当たり前よ。
あんな万能薬を安易に与えたら、人族の進歩が止まっちゃうじゃない。
人族が独自に医療水準を高める努力を阻害しないように。
妖精族には指示しておいたの。
人の手に負えない疫病が蔓延した時だけ与えるようにと。」
マロンさんはこうも言ってたよ。
妖精族の判断で自分が保護している者に与えるのは禁じていないし。
質の悪い疫病が蔓延する蓋然性がある場合に、予防的に用いることも禁じていないと。
それで妖精の加護がある人だけが泉の水を貰えるという伝説が、あちこちに残っているんだね。
現在、おいらの国で悪い病気が蔓延しないようにと、アルトが泉の水を分けてくれてるんだ。
外国から質の悪い流行り病を持ち込ませないために、入国前の外国人全員に泉の水を飲ませるとか。
泡姫さんを媒介にして質の悪い病気が流行らないようにと、風呂屋のお客と泡姫さんに泉の水を飲ませるとか。
それって、マリアさんの指示が妖精族に伝承されているからなんだね。
**********
疫病対策として施してたことの説明が終わると。
「あとは、戦争ね。 これはアカシアちゃんから聞いているんじゃない?」
マリアさんは確認するように問い掛けて来たの。
「うん、アカシアさんに教えて貰ったよ。
仲の悪いグループ同士を距離的に離れた場所で暮らすようにしたんでしょう。
そして、お互いの生活圏を侵さないように、間に魔物の領域と妖精の森を配置したんだ。」
おいらの答えに満足した様子で、マリアさんはニッコリ笑顔を見せたよ。
「正解、ちゃんと理解しているようで嬉しいわ。
アカシアちゃんから聞いているわよ。
マロンちゃん、教えてもらう前に気付いていたんだって。
アカシアちゃん、褒めてたわ。聡明な子供だって。」
この街を訪れるに当たり、マリアさんはアカシアさんから知らされていたらしい。
おいらが『魔物の領域』が人為的に配置したものではと質問したことを。
「ただね、誰もがマロンちゃんみたいに聡明な訳でも無いのよね…。
私ね、驚かされたわ。
人の愚かさと、行動力の凄さに…。
当初、私はその辺を見誤っていたわ。」
そんな呟きを漏らしたマリアさんの表情に陰りが見えたよ。今さっきの笑顔が嘘のように。
過去に何か、マリアさんの予想外な事が生じたみたいで、それを悔やんでいるみたいだった。
1
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
訳あり王子の守護聖女
星名柚花
ファンタジー
下民の少女ステラは姉のように慕っていた巫女ローザに崖から突き落とされた。
死にかけたステラを助けたのは隣国アンベリスの第三王子ルカ。
――もう私を虐げるばかりのエメルナ皇国で巫女見習いなんてやってられない!
命を救われた恩義もあるし、これからは隣国のために働こう!
そう決意した少女の奮闘記。
※他サイトにも投稿しています。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる