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第十九章 難儀な連中が現れたよ…
第654話 それは、為政者として恥ずかしいことなんだって…
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『宗教』と『信仰』は別物だと説いたマリア(マロン)さん。
太古の人々が経験から学んだ『信仰』は大切にしないといけないと言ってたの。
マリアさんの言葉を借りれば、『信仰』は体系化されていない科学らしい。
科学の手法が未確立で、自然法則に対する基礎的な知識が十分でない太古の昔に於いては。
『信仰』の形でその知識を後世に継承するのが合理的だったのだろうって。
「それで、『宗教』は何がダメなの?」
「『宗教』は人が、人為的に作り出したものよ。
しかも、言い出しっぺに都合の良い教えを説いているの。
自分の出鱈目を権威付けるために、『神』なんて概念を持ち出しているだけ。
大抵の場合、自分は『神の化身』だとか、『神の御子』だとか、『天啓』を得ただとか。
教祖はそんなハッタリをかまして、無垢な人々を洗脳しようとするの。」
マリアさんの調べた限りでは、テルルで頻繁にあった悪質な手口としてこんなものが有ったらしい。
『家族仲良く、両親を大切にしよう』と一見至極真っ当なことを言っているようだけど。
ある宗教では、その後、『人は全て神の子である』と続くあたりから雲行きが怪しくなるそうで。
そこから、世界は、神の生まれ変わり(若しくは神の代理人)である教主を『真の親』とする家族である。
なんて、とんでもない論理の飛躍が起こり、…。
果ては人々は『真の親』である教主に従うべしだなんて、飛躍し過ぎて呆れるしかないバカな結論に至るらしい。
実際、悪質な宗教では、その考えのもとこの結婚相手は『真の親』が選ぶものだと信者を洗脳して。
しばしば、教主が選んだ男性に無理やり女性を嫁がせるなんて愚行が行われてたみたい。
もっと悪質な例もあり、それを国家ぐるみでした連中もいたらしいよ。
王は神の子孫で、その国は王を家長とする家族だと国民を洗脳したらしい。
国民は家長である王の指示に従い、国のために命を投げ出せなんて暴論のもと戦争に邁進したらしいの。
「いや、そんな馬鹿な話がある訳ないじゃん、みんな、ペテンだと気付けよ。」とおいらは思うけど。
『洗脳』というのは怖いモノで、子供の頃から繰り返しそう教育されると誰も疑うことは出来なくなるらしい。
稀に、それが馬鹿げたことだと気付く真面な人もいるらしいけど…。
大抵の場合、『国賊』とか、『被国民』とか、不名誉なレッテルを貼られて迫害されたそうだよ。
なんか嫌だね。正しいことを言った人が迫害される世の中なんて…。
**********
「経験則に基づく『信仰』と違って。
『宗教』って、人の行動様式を指導者の都合の良いように導くものだからね。
悪用しようと思えば幾らでも悪用できるの。
それで、これが言っておきたい大事なことの二つ目なんだけど。
そんなロクでもない『宗教』でも、その発生には一定の合理性もあってね。
『宗教』が蔓延るような世の中は、大抵の場合為政者側に問題があるのよ。」
「合理性って? 為政者にどんな関係があるの?」
急にそんなことを言われても…。それこそ、論理の飛躍で訳が分からないよ。
「テルルの歴史に於いては、『宗教』が蔓延る時って民の暮らしが困窮している時なのよ。
戦争で家族を失ったり、戦争で田畑が踏み荒らされたり。
戦争以外でも、旱魃や冷害で飢饉が起きたり、疫病が蔓延したり…。
そんな時、人って藁にもすがりたい気持ちになるでしょう。
その『藁』が『神』なのよ。」
人は自助努力じゃ抗うことが出来ない理不尽な状況に置かれた時に、他者に救いを求めるそうなの。
旱魃に襲われた時に、『水神』様に雨乞いする程度なら問題ないのだけど。
そんな弱った心の隙に、付け込んで一儲けしようと企む輩がいるのが問題なんだって。
『神の救い』なんて甘い言葉で、困っている人を騙そうとする『宗教』指導者たち。
普通なら、「そんな都合の良いことある訳ないじゃん」と軽く躱せるような事でも。
身内を失ったり、食べ物が無かったりと、切羽詰まった状況だとコロリと転ぶんだって。
「それにね、『神の救い』って言葉がまた曲者で…。
多くの場合、今の人生じゃなくて、あるかどうかも分らない来世の話なの。
今の人生に失望して、来世に救いを求める人が増えるなんて。
為政者として、そんな状態を放置して良いと思う?」
「そうか、分ったよ!
『宗教』に頼る人が増えること自体が、為政者の怠慢の現れなんだ。
戦争なんて人為的に引き起こすものは問題外だし。
自然災害や疫病が発生したら、民が困窮する前に対処しないとダメなのか。
飢饉や疫病の蔓延なんて事態、そもそも起こしちゃいけないんだね。
多くの民が人生に絶望するような状態を招いたら、為政者として失格なんだ。」
民が明日に希望を抱ける世の中にしないといけないんだね。
おいらの答えに満足した様子で、マリアさんは満面の笑みを浮かべたよ。
「そう、正解よ。
『宗教』なんてものが蔓延ったら、自身の不徳を恥じなさい。
民が困っている査証なのだから、決して弾圧などしたらダメ。
何処に民の不満があるかを調べて、それを解消するのが最優先よ。」
「『宗教』が流行ったら、その原因を元から断つんだね。
背後に困窮した民の存在があることが多いから。
そのためには、具体的にどんなことをすれば良いんだろう?」
「戦争なんて愚行は以ての外として。
飢饉や疫病の被害を最小限に抑えるのも、為政者の大切な役割だから。
そのためには、異常事態が生じたら直ぐに対処できるように。
絶えず国土の隅々にまで気を配っておかないとね。
更に、治水工事や食料の備蓄といった備えも大切よ。
税ってのは、そのために民から納めて頂いてるのだからね。
間違っても、王侯貴族が贅沢をするためじゃないから。
その辺は心しておかないとダメよ。」
テルルの歴史上、前近代的な社会に於いては飢饉や疫病による民の困窮が度々繰り返されたそうなの。
そんな状況でも、王侯貴族は手を差し伸べようとしなかったことは頻繁に記録されているようで。
そればかりか、苦しむ民を尻目に、自分達は贅沢三昧をしていた事さえあったらしい。
絶望した民が『宗教』に救いを求めたのも、無理からぬことだとマリアさんは言ってたよ。
「もっとも、マロンちゃんに関しては心配していないわ。
アルトちゃんから聞いているわよ。
国民のために身を挺して頑張っているって。
今回の『教団』への対処も良かったし。
流石、私の直系の子孫だわ。」
マリアさん、何かシレっと重要なことを口にしてなかった?
「おいら、イブの血を引いているとは聞いてたけど。
マリアさんの直系の子孫って、どういう意味?
マリアさん、まだ子供を産んだことが無いって言ってたよね。」
「ああ、そう言えば言ってなかったわね。
映像にも残してないから、アカシアちゃんが伝えてなければ知らないか。
イブを生み出す時に使った卵細胞、実は私から採取したものなの。
やっぱり、女の子第一号は私の分身にしようかと思ってね。
イブは私がお腹を痛めて産んだ子じゃないけど。
遺伝学的には間違いなく私の娘よ。」
あっ、そう。
どうりで、映像を見た時にオランが言っていた訳だ。
おいらが映像の中のマロンさんに似ているって。
**********
「そうそう、ついでに言っておくと。
人は何を信じるのも自由だと言ったでしょう。
たとえ、どんなに眉唾物の『宗教』でも。
他者に迷惑さえ掛けないのなら、放置しておいて良いわ。
それが当人の心の拠り所になり、心の平穏を保つのに役立つならね。」
マリアさんは言ったの。
眉唾物の『宗教』を他人に押し付けたり、それでお金を巻き上げたりしたら厳しく取り締まらないといけないけど。
個人が心の中で信じているだけなら、それは尊重してあげないといけないって。
惑星テルルに小惑星が衝突すると言う知らせを受けた時のこと。
マリアさんの国のプレジデントが、仕事をほっぽり出して教会へ籠ったと言う話があったけど。
テルルの滅亡を突き付けられて、プレジデントは正気を保っていられなかったんだろうって。
マリアさんは、プレジデントの心中をそう推測しているの。
マリアさんにとって、教会の『神』は眉唾物だけど。
プレジデントにとっては、心の平穏を保つために必要だったのだろうって。
マリアさんはそんなプレジデントの行動を非難するつもりは無いし、尊重してあげないといけないって。
「信仰に関して、とても良いと思う言葉があるの。
『鰯の頭も信心から』っていう古くからある言葉でね。
信仰心さえあれば、どんなしょうもないものでも有り難く思えるって意味。
つまり、プレジデントにとっては、教会の神が鰯の頭だったわけ。
人間誰しも、心の拠り所があるのだから、それは尊重してあげないとね。」
うん、おいらも良い言葉だと思うよ。
他人に迷惑さえ掛けなければ、何を信じていても他人が口出しする筋合いじゃないんだ。
でもそんな人が居たら、両肩を揺すって、「もしもし、目を覚まして!」って言いたい衝動に駆られるのはおいらだけかしら。
太古の人々が経験から学んだ『信仰』は大切にしないといけないと言ってたの。
マリアさんの言葉を借りれば、『信仰』は体系化されていない科学らしい。
科学の手法が未確立で、自然法則に対する基礎的な知識が十分でない太古の昔に於いては。
『信仰』の形でその知識を後世に継承するのが合理的だったのだろうって。
「それで、『宗教』は何がダメなの?」
「『宗教』は人が、人為的に作り出したものよ。
しかも、言い出しっぺに都合の良い教えを説いているの。
自分の出鱈目を権威付けるために、『神』なんて概念を持ち出しているだけ。
大抵の場合、自分は『神の化身』だとか、『神の御子』だとか、『天啓』を得ただとか。
教祖はそんなハッタリをかまして、無垢な人々を洗脳しようとするの。」
マリアさんの調べた限りでは、テルルで頻繁にあった悪質な手口としてこんなものが有ったらしい。
『家族仲良く、両親を大切にしよう』と一見至極真っ当なことを言っているようだけど。
ある宗教では、その後、『人は全て神の子である』と続くあたりから雲行きが怪しくなるそうで。
そこから、世界は、神の生まれ変わり(若しくは神の代理人)である教主を『真の親』とする家族である。
なんて、とんでもない論理の飛躍が起こり、…。
果ては人々は『真の親』である教主に従うべしだなんて、飛躍し過ぎて呆れるしかないバカな結論に至るらしい。
実際、悪質な宗教では、その考えのもとこの結婚相手は『真の親』が選ぶものだと信者を洗脳して。
しばしば、教主が選んだ男性に無理やり女性を嫁がせるなんて愚行が行われてたみたい。
もっと悪質な例もあり、それを国家ぐるみでした連中もいたらしいよ。
王は神の子孫で、その国は王を家長とする家族だと国民を洗脳したらしい。
国民は家長である王の指示に従い、国のために命を投げ出せなんて暴論のもと戦争に邁進したらしいの。
「いや、そんな馬鹿な話がある訳ないじゃん、みんな、ペテンだと気付けよ。」とおいらは思うけど。
『洗脳』というのは怖いモノで、子供の頃から繰り返しそう教育されると誰も疑うことは出来なくなるらしい。
稀に、それが馬鹿げたことだと気付く真面な人もいるらしいけど…。
大抵の場合、『国賊』とか、『被国民』とか、不名誉なレッテルを貼られて迫害されたそうだよ。
なんか嫌だね。正しいことを言った人が迫害される世の中なんて…。
**********
「経験則に基づく『信仰』と違って。
『宗教』って、人の行動様式を指導者の都合の良いように導くものだからね。
悪用しようと思えば幾らでも悪用できるの。
それで、これが言っておきたい大事なことの二つ目なんだけど。
そんなロクでもない『宗教』でも、その発生には一定の合理性もあってね。
『宗教』が蔓延るような世の中は、大抵の場合為政者側に問題があるのよ。」
「合理性って? 為政者にどんな関係があるの?」
急にそんなことを言われても…。それこそ、論理の飛躍で訳が分からないよ。
「テルルの歴史に於いては、『宗教』が蔓延る時って民の暮らしが困窮している時なのよ。
戦争で家族を失ったり、戦争で田畑が踏み荒らされたり。
戦争以外でも、旱魃や冷害で飢饉が起きたり、疫病が蔓延したり…。
そんな時、人って藁にもすがりたい気持ちになるでしょう。
その『藁』が『神』なのよ。」
人は自助努力じゃ抗うことが出来ない理不尽な状況に置かれた時に、他者に救いを求めるそうなの。
旱魃に襲われた時に、『水神』様に雨乞いする程度なら問題ないのだけど。
そんな弱った心の隙に、付け込んで一儲けしようと企む輩がいるのが問題なんだって。
『神の救い』なんて甘い言葉で、困っている人を騙そうとする『宗教』指導者たち。
普通なら、「そんな都合の良いことある訳ないじゃん」と軽く躱せるような事でも。
身内を失ったり、食べ物が無かったりと、切羽詰まった状況だとコロリと転ぶんだって。
「それにね、『神の救い』って言葉がまた曲者で…。
多くの場合、今の人生じゃなくて、あるかどうかも分らない来世の話なの。
今の人生に失望して、来世に救いを求める人が増えるなんて。
為政者として、そんな状態を放置して良いと思う?」
「そうか、分ったよ!
『宗教』に頼る人が増えること自体が、為政者の怠慢の現れなんだ。
戦争なんて人為的に引き起こすものは問題外だし。
自然災害や疫病が発生したら、民が困窮する前に対処しないとダメなのか。
飢饉や疫病の蔓延なんて事態、そもそも起こしちゃいけないんだね。
多くの民が人生に絶望するような状態を招いたら、為政者として失格なんだ。」
民が明日に希望を抱ける世の中にしないといけないんだね。
おいらの答えに満足した様子で、マリアさんは満面の笑みを浮かべたよ。
「そう、正解よ。
『宗教』なんてものが蔓延ったら、自身の不徳を恥じなさい。
民が困っている査証なのだから、決して弾圧などしたらダメ。
何処に民の不満があるかを調べて、それを解消するのが最優先よ。」
「『宗教』が流行ったら、その原因を元から断つんだね。
背後に困窮した民の存在があることが多いから。
そのためには、具体的にどんなことをすれば良いんだろう?」
「戦争なんて愚行は以ての外として。
飢饉や疫病の被害を最小限に抑えるのも、為政者の大切な役割だから。
そのためには、異常事態が生じたら直ぐに対処できるように。
絶えず国土の隅々にまで気を配っておかないとね。
更に、治水工事や食料の備蓄といった備えも大切よ。
税ってのは、そのために民から納めて頂いてるのだからね。
間違っても、王侯貴族が贅沢をするためじゃないから。
その辺は心しておかないとダメよ。」
テルルの歴史上、前近代的な社会に於いては飢饉や疫病による民の困窮が度々繰り返されたそうなの。
そんな状況でも、王侯貴族は手を差し伸べようとしなかったことは頻繁に記録されているようで。
そればかりか、苦しむ民を尻目に、自分達は贅沢三昧をしていた事さえあったらしい。
絶望した民が『宗教』に救いを求めたのも、無理からぬことだとマリアさんは言ってたよ。
「もっとも、マロンちゃんに関しては心配していないわ。
アルトちゃんから聞いているわよ。
国民のために身を挺して頑張っているって。
今回の『教団』への対処も良かったし。
流石、私の直系の子孫だわ。」
マリアさん、何かシレっと重要なことを口にしてなかった?
「おいら、イブの血を引いているとは聞いてたけど。
マリアさんの直系の子孫って、どういう意味?
マリアさん、まだ子供を産んだことが無いって言ってたよね。」
「ああ、そう言えば言ってなかったわね。
映像にも残してないから、アカシアちゃんが伝えてなければ知らないか。
イブを生み出す時に使った卵細胞、実は私から採取したものなの。
やっぱり、女の子第一号は私の分身にしようかと思ってね。
イブは私がお腹を痛めて産んだ子じゃないけど。
遺伝学的には間違いなく私の娘よ。」
あっ、そう。
どうりで、映像を見た時にオランが言っていた訳だ。
おいらが映像の中のマロンさんに似ているって。
**********
「そうそう、ついでに言っておくと。
人は何を信じるのも自由だと言ったでしょう。
たとえ、どんなに眉唾物の『宗教』でも。
他者に迷惑さえ掛けないのなら、放置しておいて良いわ。
それが当人の心の拠り所になり、心の平穏を保つのに役立つならね。」
マリアさんは言ったの。
眉唾物の『宗教』を他人に押し付けたり、それでお金を巻き上げたりしたら厳しく取り締まらないといけないけど。
個人が心の中で信じているだけなら、それは尊重してあげないといけないって。
惑星テルルに小惑星が衝突すると言う知らせを受けた時のこと。
マリアさんの国のプレジデントが、仕事をほっぽり出して教会へ籠ったと言う話があったけど。
テルルの滅亡を突き付けられて、プレジデントは正気を保っていられなかったんだろうって。
マリアさんは、プレジデントの心中をそう推測しているの。
マリアさんにとって、教会の『神』は眉唾物だけど。
プレジデントにとっては、心の平穏を保つために必要だったのだろうって。
マリアさんはそんなプレジデントの行動を非難するつもりは無いし、尊重してあげないといけないって。
「信仰に関して、とても良いと思う言葉があるの。
『鰯の頭も信心から』っていう古くからある言葉でね。
信仰心さえあれば、どんなしょうもないものでも有り難く思えるって意味。
つまり、プレジデントにとっては、教会の神が鰯の頭だったわけ。
人間誰しも、心の拠り所があるのだから、それは尊重してあげないとね。」
うん、おいらも良い言葉だと思うよ。
他人に迷惑さえ掛けなければ、何を信じていても他人が口出しする筋合いじゃないんだ。
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