楽天、TOEIC800点切ると給料減額?社内英語公用語化15年目の実態

(2)世界中の優秀で多様な人材の積極的な採用等
 楽天では、国内外問わず、優秀な人材であれば積極的に採用するという方針をとっています。社内の共通言語を英語にすることで、海外子会社従業員や海外からの就職希望者にとっても、開かれたキャリア形成の機会を提供し、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材の維持・獲得が期待されます(現在、グループ全体における外国籍従業員の比率は22.1%となっております)。

・課題として、取り組み当初に従業員への理解促進や英語力向上支援などがありましたが、弊社ではカウンセリングや学習支援プログラムなどを用意し、全社一丸となって取り組むべき重要なことであるというメッセージを伝えつつ、取り組みを推進しておりました。

 また、上記以外の人事に関するデータにつきましては回答を控えさせていただきますが、離職率は低下しており、人材の定着が進んでいます>

 英語の社内公用語化は、楽天がグローバル展開するうえで欠かせない要素だったのは間違いない。そのなかで、国内外の人材を獲得する際に、英語が公用語となっていることで障壁を減らす効果があり、さらに情報収集力・競争力も強化できたという。また、SNSで指摘されていた人材流出についても、離職率は低下しているということで、誤情報といえる。

(文=Business Journal編集部)