ユニクロ、心斎橋「コテコテの大阪」風の店舗を1年待たず通常店舗に戻した理由

 今は、旗艦店などの大きな店舗を出すだけで売れる時代ではなくなっています。ユニクロもグローバル旗艦店を世界に展開していますが、それぞれの店舗限定商品を開発するなど、独自色・特別感を出さないと集客できないことは意識していたはずです。UNIQLO SHINSAIBASHIでも、限定商品を展開していました。また、ユニクロは現在、エリア限定商品も販売しています。たとえば、北海道限定商品を発売したり、大阪68店舗限定で“ビリケン”商品を展開するといった取り組みが、最近のユニクロの特徴といえます」

 店舗限定商品、エリア限定商品は確かに観光客を呼び込むカードになり得るが、UNIQLO SHINSAIBASHIのような“コテコテ路線”は、少々やりすぎた感があり、方向を改めたとの見方が自然なのかもしれない。

 事実確認を含め、そもそも“コテコテ路線”にした狙いや、1年もたたずに通常店舗に戻した理由などについて、ユニクロに問い合わせたが、現在のところ返答はない。返事があれば追記したい。

(文=Business Journal編集部、協力=磯部孝/ファッションビジネス・コンサルタント)