PDFツール「AxelaNote」を開発・販売するTransRecog代表の小林敬明氏は、実際に使用した感想として次のようにいう。
「商品のバーコードをスキャンするだけで操作が始まる点や、手順が少なくタッチする回数が少なくて済む点は非常に優れていると評価できます。レジ袋の要・不要を選ぶボタンの配置が『はい』が右側、『いいえ』が左側になっていたり、支払い方法を選択するボタンが大きなサイズになっている点などもユーザビリティの観点で優れており、全体的なデザインの色づかいもしっかりしています。
大手コンビニのなかでは遅れて完全セルフレジを導入するかたちになりましたが、“後出し”になった分、他社のセルフレジのUIを入念に研究して、最良のものをつくろうと検討を重ねた様子がうかがえます」
ちなみにセブンは現在、顧客自身のスマホで商品のバーコードを読み取り決済まで完了させる「セブンスマホレジ」の導入店舗を徐々に拡大させている。顧客はレジに並ぶ時間を削減でき、店側はレジ接客に要する時間やレジ設備コストを削減できる。
「実際に使用してみましたが、まだ使いにくいかなという印象です。専用アプリをダウンロードして設定する必要があるのもハードルが高いですが、レジに並んで操作する手間が省けるので、利用頻度が高い人にはメリットがあるかもしれません」(小林氏)
(文=Business Journal編集部、協力=小林敬明/TransRecog代表)