フジは3日放送の『イット!』の終盤でメインキャスターの青井実アナが「当番組では、大谷選手の新居について取材、報道しましたが、大谷選手とそのご家族、代理人をはじめとする関係者の皆さんにご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます」と謝罪。続けて以下のようにコメントした。
「新居には多くの観光客や地元の方が訪れる状況が発生しております。大谷選手の自宅をはじめ、プライベートな空間を訪れることはお控えいただき、大谷選手に会いたい時は、球場に足を運んでくださるよう、お願い申し上げます」
これに対しSNS上では以下のようにさまざまな声が寄せられている。
<日テレやフジテレビが放送したからそうなったのでは>
<誰のせいで今の状況になっているのか>
<新居と引越し費用を全額補償しなきゃならないくらい重罪>
<謝罪が遅すぎる 実害が出てからようやく謝罪って>
<他人の家を人に曝しておいてゴメンナサイで済ますのか>
テレビ局関係者はいう。
「フジテレビは、大谷選手に被害が生じる事態を招いた加害者の立場なので、人々に訪問を控えるように注意喚起する立場にない。また、こうした謝罪は番組の冒頭ですべきであり、終盤というタイミングで行ったのは、世間から注目を集めないかたちで『謝罪した』という既成事実をつくろうとしたと受け取られても仕方ない。
現在、原則としてメディアは当人が犯罪をおかした場合などを除き、タレントやスポーツ選手など著名人の自宅の外観・周囲を映すことはしないルールになっている。プライバシーが侵害されたり、犯罪に巻き込まれる恐れがあるからだが、日本でルール違反となる報道が米国に住む日本人相手だとOKになるはずがない。特に米国は銃社会であり、大谷選手夫妻が危険な目に遭うリスクも高まるので、大谷選手が購入した住居を手放して引っ越しをしたり、警備員を雇わなければならなくなる可能性もある。よって。一アナウンサーが番組内で一言謝って済む問題ではなく、関係者・責任者の処分なり会社としての対応が必要な事案だといえる」
フジテレビ系『めざまし8』も4日、番組内で同様のコメントを発表。一方、日本テレビは謝罪コメントなどは発表していない。
(文=Business Journal編集部)