TIOBEのランキングでも2位で、メジャーな言語とされるCが上位10位内に入っていない点も注目されている。
「組み込み系で広く使われており、製造装置の稼働・制御に必須のプログラム言語ですが、メーカーはCに詳しいエンジニアを社内で育成することが多いため、あまり外部に求人を出さないでしょう。
ちなみにC#はCとは別物で、外部に向けて公開され一般ユーザが直接使うアプリ開発などで使われます。Webアプリも開発でき、現在発展のスピードが速く、できることが増えつつあります。ITベンチャー企業などが積極的に求人を出しているため上位にきているのではないでしょうか」(田中氏)
これからプログラミング言語を習得しようと考えている人は、どの言語から学べばよいのか。
「まず、将来的に自分がどの業界で働きたいのかを考えるべきです。たとえばIT業界であれば最先端でニーズも多いPythonなどがよいかもしれないでしょうし、IT業界以外で社内の基幹システムの運営・開発を行うのであればJavaなどが候補になるでしょう。どのような業界でどのような仕事をしたいのかによって違ってくるため、一概にはいえません。ただ、AIやセキュリティなど、現在においてニーズが高まっている分野というのはあるので、そうした動向も意識するとよいかもしれません」(田中氏)
(文=Business Journal編集部、協力=田中健太/データアナリスト、鶴見教育工学研究所)