そんな楽天カードをめぐって松浦氏は10日、以下のように投稿し話題を呼んでいるのだ。
<先日、突然楽天カードから連絡がありました。僕の楽天カードの限度額を下げるとのことでした。これまで月間10億円の限度額が、一方的な通知で1億円に減らされると言われました。しかし、私は一度も限度額を10億円に上げてほしいとお願いしたことはありません。勝手に限度額を上げて、今度は勝手に下げるとは、どういうことでしょうか>
<これはおそらく楽天のミスで、想像するに、三木谷浩史氏(楽天の創業者兼CEO)の限度額を上げる際に、私の限度額も誤って上がってしまったのだと思います>
<私は毎月1億円近く使用していたので、正直言って困っています。担保もなしに10億円の限度額を設定してくださった三木谷氏には感謝していますが、結果的にこのような対応をされると、がっかりします>
確かに松浦氏がこのポストに添付している過去の利用明細をみると、ひと月の利用額が1億7000万円以上の月もあり、限度額が1億円になると「困ってしまう」というのも納得できる。
そこで楽天カードに見解を聞いたところ、以下回答が寄せられた。
「与信状況についてはお客様の個人情報となりますので詳細の回答を控えさせていただきます。当社はクレジット取引における基本方針として、適正与信の考え方、加盟店取引の方針、関連法令等の遵守を盛り込んだ『クレジットポリシー』を制定しており、ポリシーに沿った運用を行っております。市場の変動やリスク要因に対応するため定期的に与信方針の見直しを行っており、個人与信枠に関する基準を改定する際は、事前に告知期間を設けて対象となるお客様へのご案内を行う場合がございます」
楽天カードでは契約者の利用額の限度額が下がることはあるのか。また、下がる場合、どのような理由によるのか。
「一般的に、当社では個人与信枠に関する基準の改定や、カード利用可能枠の法定途上を含めた定期・不定期の途上与信により、お客様のカード利用可能枠が変動する場合がございます」(楽天カード)??
ちなみに松浦氏は昨年6月にもX上に
<楽天ポイントって期限あんですかね?1ヶ月に50万ポイントしか使えないから年間6億以上カード使うと増え続けるんですが>
と投稿。楽天カードでは、原則100円の利用ごとに楽天ポイントが1ポイント貯まる仕組みとなっており、楽天カードで年間6億円以上を利用すると獲得ポイントは600万ポイント以上となる。ダイヤモンド会員の場合1カ月のポイント利用上限が50万ポイントと設定されているため、使い切れずにポイントが貯まり続けるケースが起こり得る。松浦氏は<年間6億以上使ってるんですが、一生増え続けるんですか?>とも投稿していた。
一般の人々が普段、楽天カードを利用するうえで意識する機会は少ないが、実は楽天ポイントには1カ月あたりに使うことができるポイント数に上限がある。プラチナ会員、ゴールド会員、シルバー会員、レギュラー会員は10万ポイント、ダイヤモンド会員は50万ポイントが上限となっている。1ポイント当たり1円換算で支払いなどに充当できるが、ダイヤモンド会員の場合、毎年コンスタントに楽天カードで6億円以上を利用するようなユーザにとっては、年に600万ポイントまでしか消費することができない今のシステムでは、毎年「使い切ることができないポイント」がどんどん累積していくことになる。
中堅IT企業役員はいう。
「松浦氏はYouTubeチャンネルでも三木谷氏と交遊があることを明かしているので、本気で怒っているというわけではない。また、楽天カードで限度額に達したとしても別のカードをたくさん持っているだろうから、困るようなことはないだろう。むしろ、なぜ松浦さんほどのセレブが楽天カードを持っていて、さらにヘビーユーズしているのか、その理由のほうが興味深い。最近のお金持ちはカード選びでステイタスよりもポイント還元率や各種特典など現実的なメリットを重要視する傾向がある。松浦氏のお眼鏡にかなうくらい楽天カードが魅力的ということなのかもしれない」
(文=Business Journal編集部)