スタバ紙袋の芸術的デザイン&フレキソ印刷技術に驚嘆…「あの印刷会社しか」

特殊な技法を採用?

 フレキソ印刷とは、段ボールや紙袋の印刷に使用される方式で、ローラー状の版にインキをつけて回し、それを印刷対象物に接触させて版からインキを移すかたちをとる。出版物やパンフレットに使われるオフセット印刷や、ビニール素材に使われるグラビア印刷と比べ、一般的にデザイン性は劣後だとされている。出版物など商業デザインを手掛けるデザイナーはいう。

「素材が紙袋なので普通に考えるとフレキソ印刷だと考えられる。フレキソ印刷はデザインを構成する一つひとつのドット(点)が荒いため、繊細なデザイン表現が難しく、ここまで色使いが細かいデザインはあまり見たことがない。もしかしたら通常のフレキソ印刷ではなく、何か特殊な技法を使っているのかもしれないし、もしくはフレキソ印刷ではない可能性もあるかもしれない。個人的に気になるのはコスト。かなり凝ったデザインなので、表面が粗い紙袋にここまで綺麗な印刷をするとなると、1枚当たりのコストはかなり高くなる。テイクアウト用の紙袋として採用するには割が合わず、どれだけコストがかかっていて、どのようにコストを回収しているのかが気になる」

(文=Business Journal編集部)