ヒット作を量産「縦スクロールマンガ」の"舞台裏"

ブックリスタスタジオは、元々編集者として十分に経験を積んだ事業責任者のもと、手堅く結果を残す作品をつくり、手堅く売っています。

日本マンガの下地を活かしたウェブトゥーン

まだまだこれから伸びそうな期待の企業や、日本に根付いている韓国系企業など、地力のあるスタジオはあるのですが、書ききれないほどです。

『漫画ビジネス』書影
『漫画ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

こうしてみると、国産ウェブトゥーンスタジオはたくさんあるなかで、特に頭角を現しつつあるスタジオは、何かしら良い作品をつくる下地があり、その下地のなかにウェブトゥーンはもちろん、日本のマンガに対するある程度の理解を携えたうえで、ウェブトゥーンに取り組んでいる共通点があると思います。

そして、日本に根付くマンガ産業の、ノウハウや歴史、潤沢で質の高いクリエイターがたくさんいる環境を、活かしているようです。

そうした意味では、本丸ともいえるジャンプTOONも始動し、日本のマンガの下地を活かしたウェブトゥーンづくりが芽吹いてきつつあると、私には見えています。