「最近どうですか?」では大した話は聞き出せない

相手が答えやすくなる具体的な質問を

『正しい答えを導くための疑う思考』書影
『正しい答えを導くための疑う思考』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「最近どうですか?」と聞かれても、答えに詰まりますよね。抽象度が高い質問は、相手が答えにくい上、知りたい回答が返ってこない可能性が高まります。

質問力を高めるポイントは、知りたいことに合わせて、抽象と具体を使い分けること。抽象度を下げて具体的にすると、知りたいことに対して回答が返ってきやすくなります。

「最近どうですか?」よりも、「最近、仕事はうまくいってますか?」の方が具体的です。さらに言えば、「この間始まったあの仕事、進んでいますか?」という質問の方が具体的なので、相手も答えやすくなります。

質問するときにも、疑う思考がとても役に立ちます。さまざまな切り口から質問できるようになるからです。

・切り口を変えた質問の例
【時間軸】
「過去にどんなことがあったんですか?」
「今はどのような状況ですか?」
「将来どうなりたいですか?」
【立場の違い】
「現場ではどうなっていますか?」
「営業部ではどのように考えていますか?」
「新人の立場からするとどう見える?」
 

このように、3つのステップを踏むことによって、実は敵対していると思い込んでいた相手とも共通目的を持っていたことがわかったり、相手の本心や問題の本質が見えてきたりします。

ぜひみなさんもこの3つのステップを取り入れてみてください。