任天堂の驚く戦略、末期のSwitchでソフトを大奮発

ドラゴンクエストIII
古典的な日本のRPGのなかで最も人気が高い一作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』がついにリメイク。発表から発売日決定までかなり長かっただけに、期待も大きい(画像は任天堂公式サイトより)

さらに、今回のNintendo Directには「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親である堀井雄二氏が出演しており、このリメイク版には「あっ!と驚く展開が待って」いると明らかにした。追加要素によるなんらかのサプライズがあるとも考えられる。

1993年に発売された『ロマンシング サガ2』のフルリメイクも発表されており、これも驚きを呼んだ。「サガ」シリーズのなかでもトップクラスに人気の高い作品が現代風にリメイクされるうえ、3Dグラフィックで見た目が一新されているのだ。

すでにゲームを楽しむ人たちの平均年齢も高くなっており、ゆえにこういったリメイク作品の訴求力は高いと考えられる。

このほかにも、「ダンガンロンパ」チームの新作『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』や、サンリオキャラクターと島で交流できる『Hello Kitty Island Adventure』なども発表されており、サードパーティーのタイトルもかなり充実しているといえよう。

SwitchはPS2の販売台数を上回る可能性も

前述のように、Nintendo Switchは本来であればハードの末期である。にもかかわらず、2024年後半から2025年にかけてのタイトルがいろいろと発表されたわけで、後継機が発売されるまでこのゲーム機を盛り上げていく意識が感じられた。

Nintendo Switchはすでに全世界で1億4132万台を売り上げ、日本国内では3334万台を突破している。国内ではそれまでトップだったニンテンドーDSを超えており、さらに記録を伸ばす可能性が十分にあるわけだ。もしかすると、世界で1億6000万台を販売したPlayStation 2に迫るかもしれない。

すでに発表されているようにポケモンシリーズ最新作『Pokémon LEGENDS Z-A』が2025年にNintendo Switchで発売予定である。キラータイトルといえるソフトもあるわけで、まだまだNintendo Switchの伸びは続きそうだ。