もう一つ、やってはいけない勉強法として挙げられるのは、「何種類もの勉強法やテキストを参照し、勉強を開始するのが遅くなる方法」です。
難関資格試験の本番は、たいてい年一回です。
落ちたらもう一年になるので、早く動いて努力を重ね、実力をつけていくことが必要です。
いろいろなテキストや勉強法をつまみ食いのように参照し、いたずらに準備に時間をかけてしまうと、勉強にかけられる時間が少なくなってしまい、本番までに間に合わなくなる可能性があります。
最初から完璧な計画を立てることは不可能なので、まずは問題とテキストに触れるようにして、トライ&エラーの要領で修正していくべきです。
動きだしを早くすることがスケジュールの余裕を生み、ノルマをこなせなかったときのバッファにもなります。
逆に、のんびり準備することにメリットはありません。
やると決めたらその日のうちに動きましょう。
これまで、私の経験を踏まえて、難関資格試験に合格する方法について書いてきました。
最後に伝えたいのは、「楽をして合格する方法は存在しない」という当たり前のことです。
ジャンルに関係なく、困難な目標を達成する方法は、努力の積み重ね以外にありません。
そして、資格試験は運の要素が絡む割合は相対的に大きくありません。運に見放されたことがあったとしても、何年も連続で不運を原因に失敗することはありません。
連続で落ち続けるなら、それは単なる実力不足であり、努力が足りないか、努力の方向性が間違っているだけです。
本気で取り組み、現在地を確かめながら実力をつけていけば、いつか必ず目標はかないます。
そして、現在のところ、難関資格試験には人生を選べるようになるという十分なリターンがあります。
やるかやらないか、それはあなたの気持ち一つです。
合格はあくまで通過点に過ぎず、学びは一生続きます。
大らかな気持ちを持って、楽しみながら苦しい日々を乗り越えましょう。