具体的に行うことは、問題をとにかく解くことです。
TOEICは公式問題集やサンプル問題集を10回程度用意し、それを繰り返し解きました。私の場合は、リスニングを通勤中に30分、文章問題30分、それぞれ通勤途中に行い、1日1時間程度勉強していました。だいたい、一回の試験の分量を1日で解くイメージです。本番に比べると時間が足りないので、解答スピードを上げて解いていました。
勉強開始直後は、わからない単語が出てきます。このような単語は確認用のノートにメモを取り、意味と発音を確認しておきます。 出題可能性があるものについては穴をなくす必要があるので、頻出の単語で覚えていないものはメモをして繰り返しチェックし、記憶に留めましょう。
TOEICで800点程度や、今は制度が変わってしまいましたが、大学入試のセンター試験で9割の点を取る程度であれば、10回分の問題に出題された単語をマスターすれば十分です。10回分で出題された知らない単語をすべて覚えていれば、本番で知らない単語が出たとしても、他の受験生も知らない単語である可能性が高いので、成績に大きく影響しないでしょう。
また、択一式であれば、1つや2つ単語がわからなくても、他の部分で意味を推測できるので、単語力を上げるために努力を繰り返す必要はあまりないと思います。
リスニングについても実践あるのみです。
TOEICや大学入試は、読み上げのスピードがあまり早くなく、発音もクリアなものが多いので、とても聞き取りやすくなっています。そのレベルにある程度慣れたら、少し難しいネイティブが話す聞き取りやすい教材を購入し、繰り返し聞き込みましょう。 私の場合は、著名な経営者がスピーチをしている英語教材を購入し、繰り返し聞き取る練習を行いました。
ネイティブのスピードに少し慣れると、資格試験や入試の読み上げスピードは早いと感じなくなるので、聞き取るのに苦労しなくなります。
スピードに慣れれば、あとは単語を知っていれば大まかな意味はつかめるので、正答を選ぶことは難しくないでしょう。
この程度の勉強で、外資系企業に入社するレベルのスコアは取得できます。
ただし、毎日継続し、わからないところをつぶし続ける努力は必要です。
英語をそれ以上レベルアップさせたいならば、実務で毎日英語に触れながら勉強するのが一番の近道でしょう。ある程度のスコアを取れば、給料をもらいながら英語を使う環境に身を置けます。それがリスクも少なく、リターンの多い選択だと思います。
大切なのは、目標に応じて努力をカスタマイズし、効率化することです。
英語でいうと、ネイティブスピーカーと議論できるレベルになることが目標ならば、このような勉強方法ではまったくその水準には届きません。
より高い目標を目指す場合は、努力の方法も変え、 勉強時間を増やすべきでしょう。
このように、目的に応じて努力する方法と水準を決めることが、負担を小さくするポイントです。努力を最小限にし 継続できる可能性を高めましょう。
・公式問題集で形式と問題のレベルを調べ、最終的にどのレベルに到達すれば良いかを理解する
・そのうえで、文法は捨てるなど取捨選択を明確にする
・設定したレベル以上に努力しない