――自分が自分である事を知ったのは、どうしようもない小娘が居たからでした。
かつての仲間の死をきっかけに、メンタルどん底なおっさんミュージシャンと崖っぷちな小娘は不思議な関係になってゆく、とある秋の出来事。
頭の固い文章で構成された、三人称視点のヒューマンドラマっぽい短編です。時期的には2010年代半ばくらいの雰囲気。平成の内に作りたくてこうなった作品でした。温い紅茶の様な雰囲気を、珈琲の冷めるままに味わっていただければと嬉しいです。なお、サブタイトルに力を入れすぎた結果、ちょっとページ数が多いですが、そのタイトルも含めて楽しんでいただければと思います。
(平成三十一年春執筆)
文字数 35,461
最終更新日 2020.10.18
登録日 2020.10.17
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インターネット上にはその情報が見つからない秘境の宿・桃源楼。
その日、若者達はその宿に向かい、不可解な体験をした。
同じ日、テレビから流されていたのは、若い女性が行方不明になったという事件の報道。
土砂降りの夜に埋もれた悲劇とは……。
不思議な夢を見て、それに着想を得て執筆しました。
平成三十年八月執筆、令和元年六月改稿。
複数箇所掲載しております。
表紙画像はマルマンB5スケッチブック・三菱880級・トンボ色辞典にて制作。スキャン後の加工はMSペイントとファイアアルパカ使用。書体はHG正楷書体PRO。無断転載・使用はご遠慮ください。
文字数 25,225
最終更新日 2019.08.11
登録日 2019.08.11