オリビアは自分にできる一番の笑顔をジェイムズに見せる。それは本当の気持ちだった。強がりと言われればそうかもしれないけれど。でもオリビアは心から思うのだ。
好きな人が幸せであることが一番幸せだと。
「……そう。…君はこれからどうするの?」
「お伝えし忘れておりました。私、婚約者候補となりましたの。皇太子殿下の」
大好きな婚約者の幸せを願い、身を引いたオリビアが皇太子殿下の婚約者候補となり、新たな恋をする話。
文字数 45,515
最終更新日 2023.05.21
登録日 2022.02.27
私は、旦那様に恋をしている。
あれから5年が経過して、彼が20歳を超したとき、私たちは結婚した。公爵家の令嬢である私は、15歳の時に婚約者を決めるにあたり父にお願いしたのだ。彼と婚約し、いずれは結婚したいと。私に甘い父はその話を彼の家に持って行ってくれた。そして彼は了承した。
私の家が公爵家で、彼の家が男爵家だからだ。
文字数 3,827
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.13
政略結婚の相手どうしのルイスとティアナ。
恋をして結婚したいルイス。
恋をしたくないティアナ。そんな二人のお話。
文字数 28,405
最終更新日 2021.10.22
登録日 2021.10.22
うちの主は、あざとい。
サリナは机に向かう自分の主を見ながらそう思った。
ここは、情報を商売道具とする会社、サブア社の一室。この会社は、貴族の子息の戯れとして始まったものだ。次男という家督を継がない自由な立場の子息は暇を潰すようにわずかな資金で商売を始めた。それが思いのほか益をあげるため、年々注目を集めている。
貴族の次男というのがサリナの主、ユーマ・ドリファだ。ドリファ公爵家の次男であるユーマが17歳の時に立ち上げたこの会社は、顧客が知りたい情報を集め、それを提供するいわゆる探偵事務所のようなものだ。今年で6年目となるサブア社の最近の依頼はもっぱら素性調査である。
※感想いただけるとうれしいです!!
ただ、苦情や批判は受け付けておりません。どうしても言いたいことがある場合は、提案型でお願いします!これはあまりにも。。。というものには返信しませんので、あしからず。
(今後、UPするすべてにこの文言を載せる予定です!!)
文字数 11,752
最終更新日 2021.08.14
登録日 2021.08.14
空を見上げれば、青く澄んでいて、髪を撫でる風は心地よい。こんなの心地よい陽の下で、けれど、エナは無意識にため息をついていた。
「エナ、どうかした?」
エナの隣にいたカイがエナを見る。その端正な顔には心配の表情が浮かんでいた。そんなカイにエナは小さく首を横に振る。
「なんでもないよ」
「…嘘」
カイはエナの顔をのぞき込むように見つめながらそう言った。
「え?」
「その顔は、何か悩んでる顔だよ」
「…」
「何年一緒にいると思ってるの?僕がわからない訳ないだろう?」
あまりに自然に言われたその言葉に、エナの胸は一つ音を立てた。
文字数 4,284
最終更新日 2021.07.07
登録日 2021.07.07
「クレアが好きなんだ」
目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。
※小説家になろうサイト様に掲載してあります。
文字数 42,137
最終更新日 2021.03.07
登録日 2020.01.09
伯爵家の双子の姉、アリシャは、妹と比べ、地味で目立たない。彼女は誕生パーティーを抜け出し、湖に一人でいた。そんな時、真っ白は龍が飛んでくる。
龍はこの国では宝とされている。野生の龍は決して人になつかないはずなのに、白龍はアリシャの頬をひとなめした。
そこから、白龍に選ばれた娘として、第一王子と婚約する話。
※感想いただけるとうれしいです!!
ただ、苦情や批判は受け付けておりません。どうしても言いたいことがある場合は、提案型でお願いします!これはあまりにも。。。というものには返信しませんので、あしからず。
(今後、UPするすべてにこの文言を載せる予定です!!)
※小説家になろうサイト様でUPしているものを若干修正してあります。
文字数 74,221
最終更新日 2021.01.23
登録日 2021.01.03
「ねぇ、あなた。私、恋がしてみたいの」
結婚式を終えた夜の部屋で、妻となったばかりのソフィに言われた一言に、アルバーノは、一瞬なんと言えばいいのかわからなかった。
男爵家の次女であるソフィと子爵家の次男であるアルバーノはソフィが7歳、アルバーノが9歳の時から親同士が決めた婚約者である。いわゆる政略結婚だ。
けれど、アルバーノはソフィがずっと好きだった。
文字数 4,215
最終更新日 2020.12.07
登録日 2020.12.07
私は、目を閉じた。
「大丈夫」だと、自分に言い聞かせる。
「大事な」の後ろには(幼馴染)と入るのだ。
彰人の優しさは、家族がそうするような、兄がそうするような、そんなそれ。
大丈夫。
勘違いなんかしない。
文字数 7,781
最終更新日 2020.11.07
登録日 2020.11.07
待って。
「カトリーヌ、君との婚約を破棄させてもらう」
お願い、待って。本当に待ってほしい。
「・・・・・・・・・ジルベール王子、理由を伺っても?」
お願い。ちゃんと話を聞いてほしい。
※もちろん、フィクションですが、ほかのところの感想で精神的DVだと言われました(笑)
そういうのがいやだな、って方は戻るボタンをクリック願います!!
文字数 3,899
最終更新日 2020.09.21
登録日 2020.09.21
たぶん、彼は悪魔だ。天使の仮面をかぶった、意地の悪い悪魔。
「真央、重いでしょう?俺が荷物持つよ」
人前ではにこりと笑い優しくする。
「…なんで、俺がお前の荷物持たなきゃいけねぇんだよ。あ~、重い」
人がいなくなった瞬間に学園の王子様の仮面が一気に剥がれ落ちる。
※小説家になろうサイト様に載せているものを一部修正しております。
※正直、いつもより文章が拙いです。書きたいが先に出ている感じ。修正しましたが、治りませんでした。ご了承の上、お読みください。
文字数 10,766
最終更新日 2020.09.03
登録日 2020.09.03
好きな人がいます。
「好き」だと言ったら、その人は、「俺も」と応えてくれました。
けれど、私の「好き」と彼の「好き」には、大きな差があるようで。
きっと、ほんの少しの差なんです。
私と彼は同じ人ではない。ただそれだけの差なんです。
けれど、私は彼が好きだから、その差がひどく大きく見えて、時々、無性に泣きたくなるんです。
※小説家になろうサイト様に掲載してあるものを一部修正しました。季節も今に合わせてあります。
文字数 9,237
最終更新日 2020.08.08
登録日 2020.08.08
不倫、浮気。そんなものが今、流行している。けれど、それは対岸の火事だと思っていた。だから驚いた。部屋に入ったら、よく知っている男女が裸で寝ていた。
文字数 3,421
最終更新日 2020.07.25
登録日 2020.07.25
どうして好きだという想いはあるのに、言葉にできなくなるんだろう。
どうして手を繋ぐだけで精いっぱいだったのに、いろんなことに慣れてしまったんだろう。
胸が高鳴って苦しくて、そんな想いはいつ消えてしまったのかな。
文字数 13,297
最終更新日 2020.07.11
登録日 2020.07.11
好きだよ。
でも、いつだって、「あなたから」は無いんだね。
だから、時々不安になる・・・
高校生の恋愛です!!
だいぶ昔に書いたものなので、とても荒い。。。でも、可愛い話なはずです!!
※小説家になろうサイト様に掲載してあるものの修正版です。
文字数 7,039
最終更新日 2020.07.05
登録日 2020.07.05
※部活一筋の彼氏と、その彼女の話。
そう言って紗希は笑った。そして思う。笑顔を作るのが上手くなったなと。
けれどきっとはじめはそんなこと気づいてくれない。こっちを見てはくれないのだから。
はじめの視線に入るには、入るように自分が動かなくてはならない。彼からこちらを見てくれることはないのだ。
それが当たり前だった。けれど、それで「恋人」と呼べるのだろうか。
文字数 8,050
最終更新日 2020.06.27
登録日 2020.06.27
「齋藤君、好きだよ!」
「俺、高野のことどうでもいい」
「…と、いいつつも?」
「まじでどうでもいい」
「そんな風に意地悪いうなら、私も、もう好きになるのやめようかな」
「どうぞ。いや、むしろお願いします」
※小説家になろうサイトさまに掲載しているものを一部修正しております。
文字数 8,822
最終更新日 2020.06.14
登録日 2020.06.13
「お母様、この方たちは誰ですの?」
「あなたの婚約者候補よ」
「婚約者…ですか?」
「ええ。その中ならば、誰でもいいわ。自由に選びなさい。家柄、身分、そして容姿もあなたにぴったりの相手を5人も探したのよ」
※小説家になろうサイト様でも載せているものを、修正してUPします。
文字数 41,290
最終更新日 2020.06.13
登録日 2020.05.30
土のにおいがした。雨が降るんだと葵は思った。早く降ってほしい。そうすれば、遠慮せずに泣けるから。
文字数 9,523
最終更新日 2020.05.31
登録日 2020.05.31