W-Song

　そんな気分の日もあるさ という感じのリハビリ短編です。 そろそろ色々更新しないと・・・

　何故だか女神様(自称)の声が聞こえるようになってしまった、とある村人のお話。 村人なので普段は作物を育てたりしながら、 適当に時間を作って女神様のお願い(無茶振り？)に付き合ったりしてはいますが、 あくまで村人は村人でしかないので、 害獣駆除と言うことでご近所さんと一緒にちょっとした獣を狩るくらいのことはあったとしても、 魔物なんかと戦ったりすることはありません。 精々ちょっと旅をして、危なくなったらダッシュで逃げると言ったところでしょうか。 　これは、そんな彼の日常を綴った物語。 　※間違ってもアクションに期待したりしてはいけません。

　妻も子もいる四十八歳の中年男性、轟 竜磨（とどろき たつま）は、 医師から末期の癌であることを告げられてしまい、それから約三ヶ月後の夜、 妻に看取られながら眠るようにこの世を去った。 　しかし、死んだはずの彼が再び意識を取り戻してみると、 そこは剣と魔法と冒険に溢れる異世界で、しかも自分は見知らぬ女性の腹の中。 下級貴族の一人息子として二度目の生を受けてしまった彼は、 ファンタジーな異世界に密かに色々と期待しながらすくすくと育って行くのだが、 彼の人生には神から課せられた恐るべき試練が待ち受けていた。