瀬谷酔鶉

瀬谷酔鶉

カクヨム様で書いていましたが、青春ボカロカップに参加するため登録させていただきました。ライトノベルと純文学の中間ぐらいのものを目指したい。普段は別名義でゲームのシナリオを書いています。
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青春 完結 長編 R15
予備校の夏期講習で知り合ったボカロ好きの女の子と、自転車で夜明けの海を目指したあの夏の日―― 「私は日本人でも地球人でもありません。銀河政府の目的に基づいて生成された人工生命体です。それがわかりにくければ、宇宙人だと思っていただいても差し支えありません」 市ケ谷から麹町へと続く坂道の、ありふれたチェーンの喫茶店で、彼女は私に奇妙な依頼を持ちかけた。 「明日の夜明けまでに私を相模湾に移送してください」 妄想か、現実か、あるいは受験生の灰色の夏を彩るための、ちょっとした遊びだったのか。 市ケ谷から江ノ島まで六〇キロメートル。 通学用自転車の荷台に彼女を乗せて、夜の旅が始まった。 「私には、過去も未来もないんですよ」 夜の街を走りながら、私は気づく。 彼女はもしかしたら、死のうとしているのではないか――? ※この物語はフィクションです。実体験に基づくものではありません。 ※作中、法律・法令に反する行為の描写を含みますが、そうした行為を容認・推奨するものではありません。
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文字数 79,821 最終更新日 2024.08.11 登録日 2024.08.04
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