八朔ゆきの

八朔ゆきの

ファンタジーかミステリか恋愛かきっちり分類出来ないという感じの曖昧なお話が好きです。
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「ローラン・フッガー。お前との婚約は破棄とする。その者を捕らえよ!」 幼い頃に母と共にヘプトアーキー帝国に逃れてきたローランは貴族に見初められた母のオマケで男爵令嬢になっていた。 しかし、良いことは長くは続かないもの。 母の死後、義父の後添えとなった義母と義妹に陥れられ、婚約者のアウグスト伯爵には裏切られ、母親が呪術師だったという理由だけで呪殺未遂の濡れ衣を着せられて断罪の塔に投獄されてしまう。 このままでは奴隷に落とされるか、塔にひしめく悪霊にとり殺されるか。 そんなどちらかの運命がローランを待っているはずだった。 うまく婚約者をローランから横取りし、バラ色の未来を予想して祝杯を挙げる義母と義妹。 だが、彼女たちもローランを裏切った婚約者のアウグスト伯爵もローランを平民上がりと侮り彼女のことをまるで知らなかった。 実はローランが密かに亡き母親から呪術師の才能と技術を受け継いだ本物であったこと。 そして、何よりもお金を稼ぐのが大好きでちょっとやそっとの逆境にはまるでめげない性格であることを。 貴族であることをぺいっと投げ捨てがめつくたくましく、感心されたり呆れられたりするうちに様々な事件に巻き込まれていくのだった。 ※雰囲気優先のわりと緩い感じです。楽しんでいただければ幸いです。 ※書き直している部分に誤字脱字が潜んでいたりする可能性が高いので、ご指摘いただければ嬉しいです。 ※婚約破棄からの騒動に区切りがついたところで、いったん完結とさせていただきました。
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文字数 170,163 最終更新日 2021.09.30 登録日 2021.08.31
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