人の悪意に蔓延り、現代社会の罪なき人々を悪夢に染める、様々な事件の裏で人知れず暗躍し続けきた存在が居る――。
その常軌を逸した存在とは――『梦』
そして、得体の知れない『梦』に、日夜、抗い続けている国家機関があった――。
警視庁公安部梦特別対策室。
通称、T.I.M.E.
ある日、上から回ってきた奇怪な事件。
とある少女が謎の失踪と言った、ありふれた事件内容に違いはなかった。
だがしかし、少女の行方を追っている内に行き着いた先――そこで出会す凄惨な現場。
いつ終わるとも知れない悪夢の輪廻が、再び廻り始める――。
◇◇◇
※既存の登場人物及び設定を一部引き継ぎ、新たな物語として展開していく形になります。
文字数 23,261
最終更新日 2020.09.24
登録日 2020.06.14
数週間前、無数の巨大な隕石が地球に飛来し衝突すると言った、人類史上かつてないSFさながらの大惨事が起きる。
一部のカルト信仰な人々は、神の鉄槌が下されたとかなんとかと大騒ぎするのだが……。
その大いなる厄災によって甚大な被害を受けた世界に畳み掛けるが如く、更なる未曾有の危機が世界規模で発生した!
パンデミック――感染爆発が起きたのだ!
地球上に蔓延る微生物――要は細菌が襲来した隕石によって突然変異をさせられ、生き残った人類や生物に猛威を振い、絶滅へと追いやったのだ――。
幸運と言って良いのか……突然変異した菌に耐性のある一握りの極一部。
僅かな人類や生物は生き残ることができた。
唯一、正しく生きていると呼べる人間が辛うじて存在する。
――俺だ。
だがしかし、助かる見込みは万に一つも絶対にないと言える――絶望的な状況。
世紀末、或いは暗黒世界――デイストピアさながらの様相と化したこの過酷な世界で、俺は終わりを迎えるその日が来るまで、今日もしがなく生き抜いていく――。
生ける屍と化した、愉快なゾンビらと共に――。
文字数 53,450
最終更新日 2020.07.24
登録日 2020.06.28
小学校六年生の僕は無類のゲーム好き。
但しゲームとは言っても、流行りのソーシャル、ヴァーチャルと言ったデジタルの物ではないんだ。
会話で遊ぶゲーム――テーブルトークロールプレイングゲーム、略称はTRPG。
ある日、学校の帰り道に立ち寄ったちょっと怪しい雰囲気のある古本屋で、今まで見たこともない豪華な装丁本に視線を奪われた僕。
中身を確認してみると――TRPGのルールブックそのものだった。
こんなの出てたんだと思いつつも速攻で購入……ちょっと高かったけど。
逸る気持ちを抑えて帰宅すると、早速、読み解いた僕。
とても自由度の高い基本ルール以外は、全てがゲームマスターの自由。
なにこれ、めっさ面白い!
それから数日間、学校から帰っては黙々と遊ぶ舞台となる僕だけの世界を、必死に創り上げていった――。
そして、遂に完成した僕だけの世界。
意気揚々と喜ぶのも束の間、重要なことに気付く。
友達がいない。
意気消沈しながらも、自分が遊ぶキャラクターを作ったりと準備を進める為、学校から帰って直ぐに自室に戻る僕。
だけど、あり得ない事態に遭遇するのだった――。
文字数 31,091
最終更新日 2020.06.24
登録日 2020.06.17
彼女居ない歴イコール、生きた歳の俺は二十歳。
仕事が休みになると、当然、することもないので、決まって部屋に引き篭もる悪い癖を持っている。
何をしているかって言うとナニではなく、ひたすらに大好物なホラー映画を鑑賞しているってわけ。
怪奇物にスプラッター、パンデミックに猟奇物まで、ホラーと名のつく物ならなんでもバッチ来いの大概な雑食である。
めっさリアルに臓物が飛び出す映画でも、観ながら平気で食事が喉を通るって言うんだから大概だろ?
変なヤツだと後ろ指を刺されるわ、あの人とはお話ししてはダメよと付き添いの親に陰口を叩かれるくらいのな?
そんな俺が例の如くホラー映画を鑑賞中、有り得ないことが俺の身に起きた。
そこを境に聴くも悍しい体験をしていくこととなる――。
文字数 25,331
最終更新日 2020.05.06
登録日 2020.04.27