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召喚術帥──それは天界に存在する幾多の神々、天使、精霊、使い魔を召喚する魔術師。
地方都市『ビブリア』の魔法学校に通う少年、ハートは使い魔のひとつも召喚できない落ちこぼれ生徒だった。
そんな彼をいつも励ましてくれる幼なじみの美少女リルフィリアは、使い魔より高位の存在である天界の精霊を召喚し、さらには天使をもその身に降ろす『降霊術』すら可能とする才女だった。
ある日、『降霊術』によって天使をその身に憑依させたリルフィリアは、その才覚を買われ王都にある最高学府──大魔法院に派遣されることとなる。
王都へと旅立つリルフィリアを見送るハートであったが、その道中、魔王の軍団に一行が急襲される。
護衛の騎士団がつぎつぎと倒れるなか、ハートはリルフィリアを守るために必死の思いで召喚術を唱える。
術の発動とともにそこに出現したのは、精霊でも使い魔でもなく、一振りの光輝く剣──神話に言い伝えられる聖剣『カエルム・グラディウス』であった。
リルフィリアが持つ『天界と繋がる力』を狙って、天界侵攻を目論む魔王軍と、ハートとリルフィリアのもとに集った最強の戦闘術技を持つ仲間たちとの冒険と戦いがここに始まる。
※話を進めるのを重視して、風景描写とか難しそうな書き方は省略しています。
お気軽にお読みください。
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文字数 62,591
最終更新日 2023.04.16
登録日 2023.03.21
"心"が込められたものは、そうでないものより、その存在が優位する──
存在を維持する「鼓動」、創造する「律動」、そして破壊する「波動」。
人間の"心"を原動力としたこれらの特殊な能力によって、能力を操る兵士が戦争で活躍する世界。
戦争に徴兵された少年カウル=ハウンドは、重巡洋艦『アマネ』に艦上歩兵科守備隊として乗艦する。
そこで目にしたのは、銃弾で戦艦の砲弾を撃ち落とし、身一つで空を駆け、創り出した刀剣で敵を切り裂く異能の兵士たちであった。
しかし、これらの能力は強大な力をもたらす反面、人の『心』を消費するものだった。
すり減らされる精神、失われていく心──『人間らしさ』を犠牲にして、戦う兵士たち。
給弾員として配属されたカウルは、パートナーの対空迎撃要員シーナ=スレヴィアスに心ない扱いを受けながら任務に従事するが、ついに発生した戦闘に心を削りながら戦うことを余儀なくされる。
戦闘が終わり小康状態になったある夜、絶望したカウルは命を絶とうと艦の縁に立つ。
身を投げようとしたその時、カウルは黒衣の女性軍人、ラヴァース=アルトカノンと邂逅する。
才能がなければ死ぬ世界──『特別』でなければ生き残れない戦いの中で、ただ普通に生まれ育ったカウルは己の凡庸さを嘆くが、それでも地を這いずり回る思いで、己の『心』だけを武器に立ち向かっていく──
文字数 93,895
最終更新日 2023.02.14
登録日 2021.03.20
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