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「恋ってウソだろ?!」の沢村×佐々木の後日談です。
工藤×良太ともリンクしています。
佐々木は忙しい、沢村はペナントレース真っ最中で在京球団とのゲーム以外、各地を渡り歩いている。東京に戻った時くらいしか佐々木に会えないと沢村は良太に愚痴る。前半戦が終わり、二位の東京ジャイアンツと二ゲーム差で今のところ関西タイガースが首位を走っている。前々から大手アパレルメーカー株式会社ONOのスポーツウェアブランド『アディノ』のイメージキャラクターとして、関西タイガースのスラッガー沢村を起用し、CMを撮影することになっていたが、撮影可能な日はオールスターゲームの前日、大阪のスタジオで撮影をすることになっていた。東京から代理店プラグインの藤堂、クリエイターの佐々木、沢村の代理人として良太、とともに撮影クルーが前日から準備をして待っていた。沢村はとにかく撮影が終わったら佐々木と会うと決めていて、良太にもくれぐれもと念を押していた。
文字数 44,724
最終更新日 2024.07.06
登録日 2024.06.15
唯我独尊傲慢なモテ男、法医学助教俺様攻京助×極端なダサ男だが、実は美貌の主で推理作家兼法学部助教毒舌我儘勝気受千雪のどちらも譲らないぞラブ。
千雪にとってそれは思い出してもそれは最低最悪な朝だった。徹夜明けで京助に引っ張りまわされた挙句、京都から戻って以来べったりな京助のベッドに引っ張り込まれ寝不足も手伝って死んだように眠っていた千雪は、傍らに立ったのがてっきり京助だと思った。だが、違和感を感じて目を開けるとそこには見知らぬ男がいた。千雪を「噂の真夜中の恋人」などと呼び、京助の友人だというその男を蔑視線で睨みつけると、とっとと京助の部屋を出た千雪は京助への怒りに任せて携帯の電源を切った。ところがなんと、大学に出向くと、またしてもその男がいて、アメリカの大学から心理学教室の共同プロジェクトで来日している速水だと名乗ったのだ。ダサさマックスのコスプレ中の千雪を京助の部屋で出くわした「真夜中の恋人」とは露ほども思わなかったらしい。京助は京助で、速水に「噂の真夜中の恋人」に会ったなどと言われ、いきなり千雪が携帯の電源を切った理由を即座に知ることとなり、速水からカードキーを取り上げ、二度と勝手に部屋に来るなと言い渡したものの、またぞろ千雪の機嫌を損ねることになったことを後悔するのだった。
京助×千雪シリーズです。「花のふる日は」の後、「メリーゴーランド」の前のエピソードになります。
工藤×良太シリーズのまだ良太が入社前の工藤も登場します。
文字数 80,549
最終更新日 2024.06.11
登録日 2024.05.10
工藤×良太、限りなく傲慢なキスの後エピソードです。
万年人手不足で少ない社員で東奔西走している青山プロダクションだが、2月になれば今年もバレンタインデーなるものがやってくる。相変わらず世の中のアニバサリーなどには我関せずの工藤だが、所属俳優宛の多量なプレゼントだけでなく、業界で鬼と言われようが何故か工藤宛のプレゼントも毎年届いている。仕分けをするのは所属俳優のマネージャーや鈴木さんとオフィスにいる時は良太も手伝うのだが、工藤宛のものをどうするか本人に聞いたところ、以前、工藤の部屋のクローゼットに押し込んであったプレゼントの中に腐るものがあったらしく、中を見て適当にみんなで分けろという。しかし義理ならまだしも、関わりのあった女性たちからのプレゼントを勝手に開けるのは良太も少し気が引けるのだが。それにアニバサリーに無頓着なはずの工藤が、クリスマスに勝手に良太の部屋の模様替えをしてくれたりしたお返しに良太も何か工藤に渡してみたい衝動に駆られていた。
文字数 27,797
最終更新日 2023.10.25
登録日 2023.10.23
後生大事にしまい込んでいた10年物の腐った初恋の蓋がまさか開くなんて―。高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に、卒業したら、この大銀杏の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て10年後の秋、郷里に戻った響は、高校の恩師に頼み込まれてピアノを教える傍ら急遽母校で非常勤講師となるが、明くる4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。
文字数 127,990
最終更新日 2023.10.13
登録日 2023.10.02
いくらハロウインの夜だからってあり得ないだろ! この俺が酔って誰かと一夜を、しかも男となんて!―数年前元妻に去られて以来、三十路バツイチの佐々木は、広告業界でクリエイターを生業にしているが、撮影されるモデルなどはだしで逃げ出すほどの美貌の持ち主ながら、いたって呑気な性分だ。ところがハロウィンの夜たまたま一人で飲んだのが悪かった、翌朝、ホテルの部屋で男の腕の中で目が覚めて佐々木は固まった。あり得ないだろうと逃げ出したのだが、なんとオフィスに顔もうろ覚えのその男から電話が入り、忘れ物を預かっているという男と再び会うことに。しらふで再会した男はうろ覚えの佐々木の記憶よりもがっしりと大きくかなりハイレベルなイケメンだった。男はトモは名乗り、お互い癒されるのなら、いいじゃないですか、ゲームだと思えば、という。佐々木には抗いようのない波にのまれようとしている自分の姿が見えていた。その先に何が待ち受けているのかもわからない。怖いけれど、溺れてしまいたい自分を佐々木はどうすることもできなかった。だがある日唐突に、二人のゲームは終わることになる。
文字数 95,162
最終更新日 2022.11.10
登録日 2022.10.14
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