2月7日、ハードオフコーポレーションが公表した23年4~12月期の連結決算によれば、売上高が前年同期比10%増の220億円となり、各利益とともに過去最高を記録した。競合のブックオフグループホールディングスやゲオホールディングスも業績好調が続いている。
「過去には『Yahoo!オークション』などのネットオークションや、『メルカリ』などのフリマアプリの台頭により、市場にも若干の影響がありました。ですが、最終的にはそれらのネットビジネスの登場によって、若年層を中心にリユース市場全体の拡大につながったと認識しています。
弊社では、アプリで出品していただき、全国のハードオフグループ店舗が査定し、買取希望(オファー)を通知する『オファー買取』というサービスを展開中です。商品の写真を撮って送っていただくと、全国のハードオフグループ店舗から買い取りのオファーを送ります。なかには熱意のこもった店舗からのコメントが届くこともありますし、面倒なやり取りも不要ですので、ご興味があればぜひお試しください」(同)
最後に、そうしたハードオフにしかない強みについて聞いた。
「当社では『ジャンク品』の取り扱いが名物のひとつです。カメラ、テレビ、ゲーム機といった黒物家電を扱うハードオフ店舗で、動作不良や部品欠品の商品を『ジャンク品』として買い取り、販売しております。一見すると、商品価値が低いように見えますが、ご自身で修理をされたり、まったく別の用途に使ったりなど可能性は無限大で、人気コーナーとなっております。リモコンだけ、ケーブルだけなどでも、捨てずにお持ちいただければ、必要としている方にお届けすることができるかもしれませんので、ご不要品はぜひ捨てずにお持ちいただけたらと思います。
当社は店頭買取、出張買取、宅配買取(オファー買取)と、お客様のニーズに合わせたさまざまな買い取り方法をご用意しております。多くの方にリユースを選択いただくことが、廃棄物の減少にもつながります。そして何よりリユースそのものを楽しんでいただけますと幸いです」(同)
(取材・文=逢ヶ瀬十吾/A4studio)