激安の開発費のスイカゲームのヒットでAladdin Xが得る「多額利益」

 ちなみにスイカゲームの販売価格は240円であり、400万DLだと売上は9億6000万円。任天堂が「マイニンテンドーストア」内でゲーム販売元の売上に課している手数料は不明だが、仮にアップルの「App Store」やグーグルの「Google Play Store」と同様の15~30%程度だとすれば、Aladdin Xに入る金額は6~8億円程度になるとみられる。ゲーム業界関係者はいう。

「スイカゲームの開発に1000万円はかかっていないだろうから、ゲーム業界的には激安といえる。Aladdin Xの利益は数億円といったところで、会社の規模を考えればそれなりに多額の利益といえるだろう。ただ、たとえば6月にリリースされたスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)は定価9900円で発売初週だけで300万本を売っており、すでに300億円以上の売上をあげている。開発費や販売経費などのコストを少なく見積もって100億円と仮定すると、累計利益は200億円以上は見込める。確かにスイカゲームはノーリスクかつローコストにもかかわらず大ヒットしたとはいえ、FF16のようなビッグタイトルとは規模が違う」

(文=Business Journal編集部)