この年齢ゾーンの男女が30歳くらいで子どもを授かっているとすると、現在20歳から36歳の男女の親世代にあたります。ということは、統計上の結婚適齢期にあるイマドキの男女と、その親世代とでは、大きな価値観変容が生じていると指摘できます。
女性に経済力を求める割合が親世代と比較して若い男性では倍増しているにもかかわらず、娘に対して「あなたの収入なんてどうでもいいから、そんなことを気にしないお金持ち男性を選びなさい」、息子に対して「年収を上げて、妻子を養える力をつけるべき。家庭に入ってくれる方を選びなさい」などといった助言は、かえって子どもの婚活や成婚を妨害しかねません。
これは最近実際にあった事例ですが、結婚相談所で出会って成婚した共働きカップルの女性側の母親が娘に対し再三、「どうして専業主婦にならないの? あなたのお姉ちゃんたちもみんな専業主婦なのよ。早く専業主婦になりなさい」と、専業主婦こそ至高とばかりに、要らぬ助言をしてくるそうです。近年、10年で見て婚姻届に対し35%の離婚届がでる離婚多発状況となっていますが、夫婦カウンセラーの方々からは「親が自分の価値観からこうあるべきと余計なことをいって離婚させる。いい加減にしてほしい」といった声も上がっています。
統計上の結婚適齢期世代とその親世代で価値観が大きく変容した令和時代。こういった「親ブロック」をスルーする力も、令和時代の婚活・円満な結婚生活テクニックの1つといえるかもしれません。