「朝、起きたけど、スマホを見てしまってベッドから出られない」
「しなくてはいけない電話を、まだかけられていない」
「提出しなくてはいけない書類を出せていない」
毎日このように「先延ばしをしてしまう自分」に悩んでいるのは、あなたの「心の勢い=モメンタム」が下がっているからかもしれません。
モメンタムとは、心の勢いづけのこと。
本来モメンタムは、物理学における運動量や推進力を指すことが多い言葉です。また投資の世界では、相場の勢いのことを、「今日のモメンタムは上向きだ」「モメンタムが弱くなっている」と表現したりします。
同様に、私たちは時々、勢いという言葉で「ある状態」の心を表現します。
人生には勢いが大事だ、あの人は勢いがある、勢いで結婚しました、などなど。
「心の勢いって何?」と、真剣に考えたことがある人は少ないかもしれません。
でも、心の勢いが「ない」状態なら、皆さん心あたりがあると思います。
「電話一つかけるのに、ダラダラ、グダグダ、ためらっている」
「資料作成の締め切りが迫っているのに、面倒くさくて、先延ばし」
「体はすこぶる元気、睡眠時間だって十分。なのに心がついていかない」
「どうして、こんなに気分がパッとしないんだろう?」
「最近どうも頭がスッキリと働かない。集中ができない」
そこにいるのは「すぐ動けない自分」です。
こんな毎日が続くと
「ああ、またやってしまった」
「だから自分は、ダメなんだ」
と、まるで 「すぐ動けない自分」こそが、自分自身の本質かのような錯覚が生じ、余計に気分が落ち込んでしまうようになります。
そう自分を責めたくなるのは、「すぐ動けない自分」とは正反対の人も、いるからです。
やるべきことを、すぐやれる人。
さっきまでコーヒーを飲みながらのんびりと時間を過ごしていたと思ったら、次の瞬間スッと立ち上がって、サクッと行動に移せる人。
あなたのまわりには、そんな「すぐ動ける人」は、いませんか。「面倒くさい」「失敗するかもしれない」「なんだか疲れている」「何の意味があるのかわからない」「明日やればいいか」といったネガティブな想念は、多かれ少なかれ誰にでもあるもの。
しかし、それを突破できる人とできない人がいるのです。
なかなか動き出せない人と、すぐに動ける人の違いは、どこにあるのでしょう。