まず、パーティーなどの社交の場へ本当に行きたいかどうかを見極める必要がある。ニューヨーク市立大学の心理学者ローリー・ヘルゴー教授は、パーティーに行くかどうかを迷ったときに役立つアドバイスをしてくれている。かいつまんで紹介しよう。
● パーティーの規模はどれくらいか?
パーティーの規模が大きくなると、内向型の人にとってはたいてい疲れが増す。
● 会場の雰囲気はどのようなものか?
屋内か屋外か? 空いているか混雑しているか? 騒がしいか静かか?
たとえば、屋外のパーティーなら休憩をとって散策するのに適しているし、タイミングを見計らって立ち去るのも容易だが、屋内のパーティーでは会場に閉じ込められるので、疲れやすいかもしれない。
● 参加者たちを知っているか?
参加している人たちの大半を知っているなら、気分的に楽である。当然、誰も知らない集まりに出かけるのは精神的に疲れる。
● しゃべること以外の活動にかかわるか?
しゃべること以外の活動にかかわれるなら、人と接するのが楽になるから居心地よく感じるだろう。しかし、もしカクテルパーティーのように立ったまま、誰かとずっとしゃべらなければならないなら、苦痛を感じるかもしれない。
● 本当に行きたいか?
これまでの質問に対する答えをもとに、「このパーティーに対してどれだけワクワクしているか?」と自分に問いかけよう。言いかえると、もし行かなかったら後悔するかどうかだ。「行かないと損をする」という不安を感じるかもしれないので、それを念頭において決断をくだそう。
行くかどうか決心がつかない(あるいは、行きたくない)パーティーへの適切な対処策は、行かないことだ。これで問題の大半は解決する。
単純すぎるかもしれないが、あまりにも多くの人がパーティーへの誘いを断るのに苦労し、行きたくもないパーティーに参加して後悔しているのが実情だ。
まず理解しておかなければならないのは、パーティーへの参加は義務ではないということである。あなたに無理やりパーティーに参加させる権利は誰にもない。たいていの場合、パーティーに参加することが、楽しく過ごすための唯一の方法のように思えるかもしれない。
あなたのことはわからないが、私の場合、1人か2人の気のおけない仲間とお茶を飲みながら語り合うほうが、パーティーに行くよりも大きな満足感が得られる。また、ひとりになって良書を読むことも深い充実感をもたらしてくれる。
パーティーの楽しさは誇張されているきらいがあり、多くの人(たいてい内向型の人)はパーティーを楽しんでいるふりをしているだけで、実際にはあまり楽しんでいないのではないだろうか。
あなたがパーティーを楽しんでいるかどうかは知らないが、もし楽しんでいないなら、楽しんでいるふりをするのはやめたほうがいい。実際、多くの人はパーティーを楽しんでいるふりをして貴重な時間を浪費している。