元芸人がコンサル業界でNo.1になった“神雑談力”

他にも営業シーンに限らず、職場でのコミュニケーションなども含めた日常の中でどのような「神雑談」があるかというと……、

自己紹介で「ターゲットを絞る」

趣味は映画です。

趣味は映画です。『パッチ・アダムス』が好きです。
特に〇〇のシーンで目頭が熱くなりました。

趣味が映画の人は数多く存在しているため、自己紹介の目的である「自分を相手の印象に残す」ことは難しいのが正直なところです。

そのため、具体的な「作品名」や「感情が動いたシーン」を入れ、趣味嗜好が近しい人にターゲットを絞ります

すると、近しい趣味嗜好の相手からは、強烈な共感を生み、印象に残りやすくなります

または、完全一致の場合には印象に残るどころか、「映画の話で一杯どう?」と相手から誘われることもあるかもしれません。

本音を伝え、相手からも引き出す会話

大きな声でストレートに伝えるのではなく「心に刺さる伝え方」をする

この前の話、結構、感動しました。

(聞こえるか聞こえないかの声でしみじみと)
この前の話、本当に感動したんだよな……。

ストレートに伝えることで心に刺さることもあるかもしれません。ただ、人によっては「嘘くささ」が出てしまう方もいるのではないでしょうか。

非常に残念ではありますが、私も「嘘くささ」が出てしまう一人です。そんな時に、相手に理由を伝える際に、意図しないタイミングで心から声が漏れ出したように演出すると、人は信用しやすくなります。

相手が「本音を気持ちよく話す」相槌をする

さすがです・なるほど・そうなんですね~

すごい・面白い・変わってますね!

人は欲求段階によって刺さる相槌が変わります。欲求段階の参考として、マズローの欲求5段階説というものをもとに紹介すると、「社会的欲求」を満たしたい方は「すごい」という相槌で気分が乗ります。

「尊厳欲求」を満たしたい方は、オリジナリティを求めている傾向があるため「面白い」と言われることで話しやすく感じやすいです。

「自己実現欲求」を満たした方は、全てを手に入れており、褒められることに飽きているため「変わってますね!」と忖度なくストレートに伝えてくれる人のほうが気分良く話す傾向があります。

管理職として「落ち込む部下」を元気づける

君また失敗したのか?

失敗の切り口が斬新でいいね!

ポジティブ比とネガティブ比という理論から、ポジティブな言葉が多い職場のほうがパフォーマンスが高いと言われています。

具体的には、数字の向上だけでなく、離職率にまで影響を及ぼすと言われています。また、ネガティブな言葉で責めると対象の部下のパフォーマンスが落ちるだけでなく、周囲にまで影響を及ぼし、全体として成果が目減りしてしまいます。

そこで、ポジティブな言葉でイジることで笑いに変わり、心理的安全性が上昇しチームの成果向上へとつながります。

どれもシンプルで大したことがないように思えるかもしれませんが、その効果は絶大です。

具体的に私が、この「神雑談力」を身につけて何を得たのかというと……、

①営業の契約率が2.5倍になった
②未経験から人事系コンサルに入社後3年で営業ナンバーワンになった
③中北軍団をつくり、当時の自社の若手離職率を80%から0%にした
④社会人歴6年で独立し、数名の社員を雇用する経営者となった
⑤メディアへの出演や取材の依頼が来るようになり書籍を3冊出版
⑥売れていないお笑い芸人時代から年収が104倍になった
⑦大切な人と時間を共にするようになり幸福感が高まった

人間関係だけではなく、仕事での成果や年収が増え、さらには協力してくれる人ができ、人生そのものが変わるほどの効果がありました。