「失敗するビジネス」に共通する残念な3大典型例

その結果、深刻な食料危機、タンパク質不足、水やエネルギーなどのあらゆる資源枯渇、大量廃棄、環境破壊、大気汚染、気候変動、感染症リスクの増大、教育の不足、社会保障制度、移民、格差、差別、不平等、紛争……など、さまざまな社会課題が起こるとされています。

この結果、「フードテック」という、新たな社会課題解決市場が生まれました。2020年には24兆円だった市場規模が、2050年には279兆円規模にまで膨らむと予想されています。(農林水産省/三菱総合研究所「令和2年度フードテックの振興に係る調査委託事業実施報告書」より)

具体例②高まり続ける「高齢化」

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世界の高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)の平均は、9.2%(2020年)→17.8%(2060年)に上昇すると国連は予測。人類がいまだかつて経験したことのない高齢化社会に突入します。そんな中でも日本の高齢化率は、その他の高齢化先進国の中でも群を抜いており、世界最高の29.1%(2022年)。2040年には35.3%に達すると予測されています。

労働力不足、労働環境や仕組みの変革、社会保障費の増加、介護負担、少子化の加速、住宅需要の変化、社会的孤立、健康寿命、若年層との情報格差、詐欺犯罪、交通事故の増加、インフラ整備……など、さまざまな社会課題がすでに起こり始めています。

この結果、「エイジテック」という、新たな社会課題解決市場が生まれました。2018年には7000億アメリカドルだった市場規模が、2025年には2.7兆アメリカドルもの規模になると予想されています(Forbes「'Age-Tech':The Next Frontier Market For Technology Disruption」より)。

さて、ここまで紹介した市場はあくまでも存在している市場の一部にすぎません。まだまだ「社会課題解決市場」があらゆる分野であふれています。

では、このようなメガトレンドの発生によって急拡大し続けている「社会課題解決市場」にあなたが挑戦すべき最高のタイミングはいつでしょうか。

それは、まさしく「今」です。