「好きなことを仕事にしたい」
「憧れの仕事をしたい」
とくに若い世代は、仕事についてこのように考えている人が多いはずです。
もちろん、「好き」や「憧れ」を仕事につなげたいと考えるのは、おかしなことではありません。
しかし、ビジネスの世界は、スポーツや芸能の世界とは違います。
「好きなこと」「憧れの仕事」=「自分に向いている仕事」であるとは限らないのです。
今回は、「好き」「憧れの仕事」を追い求める人ほど見失いがちな「4つの真実」を紹介しつつ、それ以上に大切な「やりたい仕事」を見い出し、「キャリアを築く」「人生を豊かにする」ためのヒントを紹介します。
1つめは、「好きなこと」「憧れの仕事」=「自分に向いている仕事」であるとは限らないということです。
「好き」や「憧れ」にこだわりすぎれば、どうなるでしょうか。
「好きな仕事をするため」という理由のみで転職を繰り返したり、
もちろん成功する可能性もありますが、往々にして「自分が憧れる仕事」は「多くの人が憧れる仕事」でもあり、なおかつその仕事に就ける人が少なければ、実現の可能性は低くなるでしょう。
また、「一直線に目標の仕事に就く」といった「最も無駄のないキャリア」にこだわるのは、「
それに、「憧れの仕事」に就けたとしても、実はその仕事が「自分に向いていない仕事」というケースも、実際にはよくあることです。
2つめは、「好き」や「憧れ」が長続きするとは限らないということです。
いま自分が「好き」「憧れ」と感じることは、5年後、10年後も本当にそのままでしょうか?
とくに社会に出る前の時点で、「自分に向いている仕事」
仕事は「数十年にわたって『人生の核』となるもの」であり、
採用の際、エントリーシートや面接で「入社したら5年後、どんな仕事をしていたいか」「10年後の目標を述べよ」などと答えさせる企業は少なくありません。