他人のSNSの投稿を細かくチェックしてあれこれ言う人は、よほどその人のことが好きな人か、嫌いな人くらいです。前者はよほどのミスをしなければ、どんな投稿であっても笑って許してくれるでしょうし、後者は何もしなくても「あいつ、最近全然投稿していない。さては逃げたな?」なんて、面倒な理由を探すと思います。
投稿した後に後悔をしない一番の方法は、投稿する前に自分で気づいて止めることです。例えば、SNSはものによっては複数のアカウントを取得できたり鍵をかけたりすることもできます。しばらくメインのアカウントでの投稿は控えて、そういったサブのアカウントに投稿するのはどうでしょう? アカウントを相互でフォローするのを自分だけにしても構いません。
自分で自分の書いた投稿を見ると、言葉の癖や話題の方向性など、いろいろな良い部分や悪い部分に気づけたりします。「このアカウントは愚痴ばっかりだな」とか、「慌てているのか誤字が多いな」とか。そういった後悔につながりそうな部分に気づけば、メインでの投稿でも後悔が減るのではないでしょうか?
これは私の考え方である意味極論なのですが、SNSでは投稿したことに後悔したり、反響が怖くなったりするときもありますが、SNSの問題を断つ一番簡単な方法は、いざというときは、SNSそのものをやめてしまえばいいんです。
SNSのストレスで心を病んでしまう人もいますが、私の子どものころはネットすらなかったし、毎日のようにテレビを見ていましたが、大人になってからはいっさい見なくても問題なく暮らせていたりします。人はないならないで順応するものです。
完全にやめられないにしても、数日とか数カ月とか、ちょっと長めの休憩をするつもりで、SNSから離れてみてはどうでしょう?「なんで投稿1つにあんなに後悔していたんだろう?」と、思うかもしれません。
SNSではときどき執着してくる人がいます。簡単に言うと「しつこくつきまとう人」です。執拗に好意を伝えてきたり、DMを送ってきたり、普通は見て流すような投稿でもすべてにコメントを返してきて、その返事がないと怒りだしたり……。別の人との会話までチェックして、監視を始めてしまう人もいます。
もしもネットで執着されて快く思わないときは、なるべく早めに距離を置いたほうがいいと思います。「特に害もないし、大人の対応で」……とやっている間に、執着がどんどんエスカレートしてしまうからです。執着する人はかまえばかまうほど執着が強くなっていきます。
できるだけ穏便に誰ともトラブルを起こさずにいきたいものですが、執着に関しては相手の気持ちで起こることなので避けようがありません。むしろ、誰にでも優しくて対応のいい人ほど執着されやすいんです。自分を理解してくれる人、承認欲求を満たしてくれる人、寂しさを満たしてくれる人、そういう人を手放したくないという思いが強い執着になります。
執着してくる人は、最初は印象がいいことが多いです。友達や恋人などもそうですが、相手に惹かれるから執着するんです。
私も過去にあったのですが、仲良くなった友達がある時期から独占欲や束縛がとても強くなってしまって、相手はそれを執着ではなく「友情」や「愛情」だと感じていたようでした。
執着する人は、自分が執着していることに気づいてないことも多いです。だから相手が離れて行くときも理由がわからないんです。
執着する人を最初から見分けることは難しいです。本気で警戒しだしたら、自分と関わる人すべてを疑わなければなりません。でも、それってちょっと悲しいです。会う人会う人を疑っていたら、人付き合いが嫌になってしまいます。
だから、「執着されている気がする」と感じたときに対応すればいいと思います。それに、同じように執着されていても、自分が好きな相手だと好意的に感じてしまうこともあるんです。執着する人には「またきた」とネガティブに感じることでも、自分が好きな相手だと「またきてくれた」とプラスに感じたりします。
執着するようになってしまった人が、今まで好意的に接してくれた方や、まだ実害のない人だと、距離を置くのは心が痛むかもしれません。でも、離れたくても諦めきれずにずっと執拗に絡んできたり、下手をすればストーカーになってしまったりすることもあるわけで、好きが理由で犯罪にまで発展したら悲しくはないでしょうか。
恋愛もそうですが、相手に期待させてから離れるほうが残酷なんです。もし自分のために離れることに罪悪感を感じるなら、「相手を傷つけないために」と考えてもいいと思います。