しかし、どうしても謝りたいという気持ちがおさまらず、モヤモヤするという方もおられるでしょう。
そんな方にお伝えしたいのは、「ごめん」という言葉を伝えるだけが謝ることではないということです。つまり、口で謝罪の言葉を並べるのではなく、行動で表すということです。
謝罪の気持ちを持って行動したり、相手と接したりしていると、その気持ちは自然と伝わります。これはあなたの気持ちが行為というカタチとなって相手や周囲に触れていくからです。それによって、相手や周囲の人々は不思議とそれを感じ取り、あなたを受け止めていくものなのです。つまり、あなたのさまざまな振る舞いや言動が「ごめん」という気持ちとなって伝わるのです。そうこうする中でポロッと口から「ごめん」という言葉が落ちることもあるでしょう。
何も「ごめん」と口にすることだけが謝罪の方法という訳ではないことを知って下さい。
謝りたくても謝れないとモヤモヤした時間を過ごすよりも、申し訳ないという気持ちを行動で示そうと前向きに時間を過ごしたほうが、よほどあなたの時間とエネルギーの有効利用になります。また、その姿勢は謝りたい相手や周囲にも肯定的に受け止められるでしょう。
もう一つ大事なことは、あなただけが大人なのではなく、周囲の人々も同じ大人だということです。つまり、あなたと同様、謝りたくても謝れない状況は体験として知っているはずです。ですから、あなたの気持ちの切り替えの様子は、あなたの「ごめん」の気持ちだと多くの人が理解してくれるはずです。
大切なのは、相手に対して非を認め、謝りたいという気持ちを持つことです。そんな、今のあなたの誠実さをどうか大切にしてあげて下さい。
次回に続く