冷静になって考えてみると「仕事に行きたくない」と思い悩むということは、もう出勤することを自分で決めている証拠ではないでしょうか。
そうであるならば、「仕事に行きたくない」と思う心を少しでも落ち着かせ、出勤の準備にスムーズに行動に移させる術を学ぶと楽になります。その術の一つに、心の持ちようがあります。これは特に難しいことではなく、自分にこう暗示をかけるのです。
「今日は仕事ではなく、遊びに行く」
これは決して周囲に公言せず、あくまでもあなたの心の中で呟くことで留めておく必要がありますが、心持ちを「仕事へ行く」から「遊びに行く」に切り替えるのです。
実際、マイナスな思いを持って職場に行ったところで、ルーチンワークだけであれば、それをこなすだけで時間は過ぎていきますが、例えばクリエイティブな力を必要とする仕事の場合は、マイナスの気持ちを引きずっていると何も手が付かないはずです。ある意味、仕事にはならないでしょう。
それならば割り切って「今日は仕事をしない日」、言い換えれば「仕事をしているフリをする日」だと思ってしまえばいいのです。机の整理、資料の整理、パソコンのメールやファイルの整理など、こんなときにしかできない仕事もあるはずです。これも立派な仕事です。毎日やる気を持ってバリバリ仕事をすることはできません。ときには手を抜いたり、肩の力を抜いて仕事をすることも必要です。
多くの人は、「仕事があって、自分がある」と思っておられるでしょうが、基本的にはその逆で「自分があって、仕事がある」のです。構造上は、自分が優位に立っているということです。
本当に「仕事に行きたくない」と思ったら、心持ちのスイッチを切り替えてあげて下さい。そうすれば、少しは出勤準備のスピードもアップすると思います。
大抵の場合、一日も経てば、気持ちは切り替わっているものです。どうにか心持ちの切り替えで一日を乗り切って下さい。そして、また翌日には今度は仕事をしに行くという新たな気持ちで出勤すればよいのです。
「仕事に行きたくない」と思うのは仕事をしている限り付きものです。気持ちを上手に扱ってあげて下さい。
次回に続く