実は「他人を否定する」ということには、基本的にはルールがあると私は思います。そのルールとは否定するのは他人の意見や考え方に限定されるということです。
意見や考え方を否定されたのであれば、それは仕方のないことです。人それぞれ異なる見方や考え方があるので、ときにはぶつかることも当然あります。しかし、そのぶつかり合いや異論によって一人では思いつかなかったいいアイディアが生まれたり、新たな発見をすることもあるでしょう。これはまさにことわざの「三人寄れば文殊の知恵」を物語っています。
しかし、万が一、あなたの意見や考え方ではなく、あなたという「存在」「人間」が否定された場合、それはルール違反です。これは大人としてやってはいけないことでしょう。
もしそのような人がいたら、異なる次元に住む人だと思ってあきらめて縁を切ることです。事情によりどうしても付き合いをしなければならない場合は、最低限のお付き合いに限定するべきでしょう。
相手を否定するということも、大人としてのルールがあると思うのです。このルールを守らない人の話など、聞く必要はありません。そんな常識に欠けた人の言葉に耳を傾け、あなたの大切な時間やエネルギーを浪費するのは、もったいないことです。
今後、「否定された」と思ったときは、相手があなたの意見や考え方を否定しているのか、それともあなたの「存在」や「人間」を否定しているのか考えてみて下さい。
前者であれば、これは仕方のないことだと思い、少し安心できるはずです。結果的に気持ちの落ち着きに結び付くことでしょう。しかし、後者であるならば、その人のことは無視して下さい。そんな人に対して、目や耳を向けるだけあなたの時間がもったいないことになります。
特に何かを思うことなどありません。嫌な気持ちのときは、素直に嫌な気持ちを受け止めてあげて下さい。それも大切な「あなた自身」なのです。
次回に続く