自分の「ものさし」とうまく付き合っていく心を持つ「ヒント」は、あなた自身の中にあなたの経験によって作られた「ものさし」があるように、周囲の人々にもあなたと同じように、さまざまな経験を通して作られた「ものさし」があるという視点を持つことです。
つまり、人はみなそれぞれ自分のオリジナルの「ものさし」を持っているということです。
自分の意志だけを貫き通そうとすれば必ず角が立ってしまい、相手との関係が思わぬ方向へ動き、悪い状況に発展することもあり得えます。これは簡単に想像がつくことでしょう。
自分らしく生活していこうとすることは、他人も他人らしく生活してもらうことでもあります。これが「ヒント」です。
これをきちんと意識することで、「あ、この人と合わない」と思う人にもある程度節度ある対応のうえで、自分の「ものさし」を大切にして生活できるでしょう。
実は、これはただ自分の好き嫌いを押し通すだけでは終わらない、一段上の冷静で穏やかな考え方です。
基本は、あなたはあなたの思いをそのまま受けとめるだけでよいのです。それに対してどうにかしようと思い、苦しむ必要はありません。そのままで受け流して下さい。
ただ、どうしても自分の思いや感情を丸くまとめたいという方は、自分自身に最低限の負担しか掛からない付き合い方や接し方を準備しておくといいでしょう。準備する間、少しだけ苦労しますが、できてしまえばもう安心です。
くれぐれも、あなたらしく生活されることを心掛けて下さい。
次回に続く