人事はあなたのココを見ている!

「挨拶」を軽く見ていた社員が、人事から悲惨な評価を下された理由

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「挨拶」は、ビジネスにおいても大きな影響を及ぼす

経営者や役員が「挨拶」を重視するのは、マナーの問題だけではありません。
ビジネスに直接、大きな影響を与えることがあるからです。

ある企業では、社長の方針で「元気な挨拶」をすることを徹底しています。
それは、創業してまだ間もない、資金繰りが苦しかった時代に
「挨拶がいい、この会社は伸びる!」
と、「元気な挨拶」を評価されて、銀行がお金を貸してくれたからだそうです。

会社を築いてきた経営者や役員は、多かれ少なかれ、そういう経験をしています。

「挨拶」は、企業の組織文化を判断される指標にもなるのです。
社員に挨拶が浸透している会社かどうか、銀行、株主、取引先、顧客など、ステークホルダーも注目しています。

だからこそ「挨拶」は、評価の重要なポイントなのです。

日常の言動も、人事評価の対象となる

近年は、WEBやIT系の企業など「挨拶」をあまり重視しない会社も増えていると聞きます。
そのため、すべての企業に共通するわけではありませんが、多くの企業では、新人クラスの評価基準に「マナー意識」という項目を設けています。

・礼儀正しい立ち居振る舞い
・清潔な身だしなみ
・きちんとした言葉遣い

これらの社会人としての基本的なマナーを身につけ、実践していることが、新人はもちろん、すべての社員に求められます。
当然、きちんと「挨拶」をすることは、「マナー意識」に含まれています。

こうした新人レベルの「行動」ができない社員に対しては、キャリアを重ねるごとに、どんどん厳しい目が向けられていきます。

人事は見ています。

同じ部署のメンバーだけでなく、他部署や取引先、派遣スタッフ、出入りの業者さん、ビルの管理人さんなど、あらゆる人々に対する日常の言動が、人事評価の対象になります。

自身の行動を振り返って思い当たる人は、意識して「挨拶」をしましょう。

すぐに評価や給与に反映されることはないかもしれません。
しかし、社員の「変化」も人事は見ています。
行動を変えることによって、あなたの将来は確実に変わります。

次回に続く

 

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プロフィール

西尾 太
西尾 太

人事コンサルタント。フォー・ノーツ株式会社代表取締役社長。「人事の学校」主宰。
1965年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。いすゞ自動車労務部門、リクルート人材総合サービス部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にて人事部長、クリーク・アンド・リバー社にて人事・総務部長を歴任。
これまで1万人超の採用面接、昇降格面接、管理職研修、階層別研修、また多数の企業の評価会議、目標設定会議に同席しアドバイスを行う。
汎用的でかつ普遍的な成果を生み出す欠かせない行動としてのコンピテンシーモデル「B-CAV45」と、パーソナリティからコンピテンシーの発揮を予見する「B-CAV test」を開発し、人事制度に活用されるキャリアステップに必要な要素を体系的に展開できる体制を確立。これまで多くの企業で展開されている。また2009年から続く「人事の学校」では、のべ5000人以上の人事担当者育成を行っている。
著書に『人事担当者が知っておきたい、10の基礎的知識。8つの心構え』(労務行政)、『人事の超プロが明かす評価基準』(三笠書房)、『プロの人事力』(労務行政)、『人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準』(アルファポリス)、『超ジョブ型人事革命 自分のジョブディスクリプションを自分で書けない社員はいらない』(日経BP)などがある。

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