年収1000万円を実現する“ひとり起業術”

仕事でマルチタスクを絶対にすすめない3つの理由

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デキる人が実践している時間管理術

ひとり起業家は、大事なことから雑務まで、やるべきタスクが山のようにあります。でも「タスクの山=マルチタスク」になるというわけではありません。

問題はタスクが多いことよりも、あれもこれも一緒くたに同時進行していることにあります。物事は一つのことに集中して一つひとつ解決したほうが結果的に、集中力が発揮されてスピードが上がります。
そこで、重要になってくるのがタスクの「仕分け」です。

どうやるのかというと、1日を4つのブロックに分けてタスクを割り振ります。

『午前中:前半』
『午前中:後半』
『午後:前半』
『午後:後半』
このように4つに時間を分けます。

ブロックごとに作業のジャンルを決める

4つに分けたら、それぞれのブロックで着手する作業のジャンルを決めます。
例えば僕の場合は、

午前中:前半=メール返信・雑務のタスク
午前中:後半=頭を使うメインのタスク
午後:前半=打ち合わせやスタッフとの共同作業など
午後:後半=もっとも集中力が必要なタスク

午前中に最も集中力が高まる人の場合は、午前中に重要なタスクを割り振るほうがいいと思います。
僕の場合は、どうしても明るい時間よりも1日が暮れ始めてからのほうが集中力が増すタイプなので、このように割り振ってます。

タスクを割り振ったら、それ以外のタスクは後回しにする

ここがとても重要です。
せっかくブロック分けをしても、いちいちメールが来たから返信などしていては、集中力が中断されてしまいます。
大事なことは『この時間帯は〇〇のタスクに集中するぞ』という意思とそのきっかけです。

こうすることで今までは、いつも何かに邪魔されていて着手できなかった重要な計画も始めることが出来ます。
一つひとつのタスクに集中することで、スピードも上がるので結果的に、重要タスクにも着手しながら、普段のタスクの消化量も増えることになります。

実は不自由な環境の方が、意識が上がる

とても単純なことですが、この『ブロックに分ける=時間を確保する・限りある時間にする』というやり方が、大きな成果を生み出します。

僕たち人間って、どうしても制約がなかったり、決まりがない環境では緊張感が弱くなっちゃうものなんですよね。
だから、わざと時間を区切って限りあるものにすることで『やらなきゃ!』『終わらせるぞ!』という気持ちが働いて、集中することが出来ます。

『人は不自由な環境のほうが、頭を使って積極的になる』。不思議ですよね(笑)

まずは、自分に合った割り振りをして試してみて下さい。
きっと不自由の魔力を感じるはずです。

次回に続く

 

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プロフィール

中尾隼人
中尾隼人

株式会社everride(エバーライド )
代表取締役

営業コーチング/マーケティングコンサルタント。1979年生まれ、宮城県仙台市出身。
2005年、1500人規模の上場企業に入社。
かなりの口ベタ、人見知りで営業未経験だったにもかかわらず、初年度からトップセールスとなる。与えられたマニュアルに疑問を感じ、自身の営業方法を体系化、売り込まずに商品を販売する方法として独自メソッド「人を引き寄せる手順」を確立させ、143日間連続で契約を受注し社内記録を打ち立てる。

現在は、セルフイメージでブロックがかかってしまっている人の潜在能力を引き出すためのコーチングなどをメインに、全国の営業を苦手とするスタッフを抱える企業や団体から研修依頼が殺到している。

著書

誰でも年収1000万円を実現できる〝ひとり起業術〟

誰でも年収1000万円を実現できる〝ひとり起業術〟

中尾隼人 /
アルファポリスビジネスの人気Web連載の書籍化! 「独立・起業に興味はあるけれ...
営業マンは70点主義でいい。

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