話しやすい人になれば人生が変わる

周りからの印象が悪い人が気づいてない、対人関係の基礎

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深呼吸をして、副交感神経を優位にし、心身の緊張を解こう

おそらくみなさんの中には、目上の人や初対面の人に会うとき、どうしても緊張してしまうという人もいるでしょう。
私自身、たとえば以前から憧れていた人と初めて会ったり、ちょっと怖そうな雰囲気の人と話したりするときには、やはり緊張してしまうことがあります。

また、ごくたまにですが、取材をしていて質問や会話が続かなくなることがあります。
予定していた質問に、先方が短い言葉でサクサクと答えすぎて取材時間が大幅に余ったり、何を訊いても同じ答えしか返ってこず、明らかに「取れ高」が少なかったりしたときです。
こうした場合は、先方の答えを掘り下げる、別の角度から質問をする、といったことが必要になりますが、相手がピリピリした雰囲気を出している方だったり、先方の発言内容が難解だったりすると、気が焦って頭が真っ白になってしまいます。
そんなとき、私が必ずやることにしているのが、深呼吸です。

緊張して交感神経が優位になり、心拍数が上がったり呼吸が浅く激しくなったりすると、体が「今は緊張状態なのだ」と判断して、

● さらに心拍数が上がる
● 呼吸が浅く激しくなる

といったことが起こりやすくなりますが、副交感神経のスイッチを入れることができれば、心身をリラックスモードにすることができます。
そして、もっとも簡単に体をリラックスさせられる方法が、深呼吸なのです。

深呼吸をすると、「幸せホルモン」と呼ばれ、精神を安定させ、人に安心感や平常心をもたらす働きがあるセロトニンという神経伝達物質が脳内に分泌されます。
それに伴って副交感神経のスイッチが入って体が徐々にリラックスモードになり、交感神経優位のときの過剰な体の反応もおさまっていきます。

人と会う前に、あるいは話をしている最中に「緊張しているな」と感じたら、できるだけゆっくり、深く息を吐き、吸うことを、何度か繰り返してみましょう。
それだけでかなり気持ちが落ち着き、リラックスでき、頭が真っ白になることもある程度回避できるはずです。

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プロフィール

村本篤信
村本篤信

1972年大阪府生まれ。都立国立高校、一橋大学社会学部卒業。大日本印刷に入社後、フリーのライター、編集者に転身。 『3000円投資生活』シリーズ(アスコム/横山光昭)をはじめ、累計250万部以上 の書籍を手がけたほか、取材記事、社史などのライティングを行い、2021年には『ロジカルメモ』(アスコム)を刊行。 2012年に「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」優秀賞を受賞して以降は、ドラマや舞台の脚本も執筆。 一方で、90年代よりホラー系ドラァグクイーン「エスムラルダ」として、各種イベント、メディア、舞台公演などに出演し、2018年からは及川眠子・中崎英也のプロデュースにより、ディーヴァ・ユニット「八方不美人」を結成。エスムラルダ名義でのコラムや書籍のライティングも行っている。

著書

話しやすい人になれば人生が変わる

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村本篤信 /
話しやすい人になれば、人づきあいも、仕事も、初対面も、出会いも、家族もぜん...
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